ネコショカ

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2023年に読んで面白かった新書・一般書10選

『嫉妬と階級の『源氏物語』』大塚ひかり

メルカリ初心者が本の売り買いでハマるNGパターン20選

2021/4/19更新 送料等情報が古い部分を更新しました!2021年最新版です。 コロナ騒動で家にいる時間が多くなり、せっかくだからと本棚の片づけや、蔵書の断捨離に手を付けている方も多いのではないでしょうか? これを機会にメルカリに挑戦してみよう!と思…

『消失の惑星(ほし)』ジュリア・フィリップス 十二人の女性たちの心の傷をめぐる

ジュリア・フィリップスの第一作 2021年刊行作品。オリジナルの米国版は2019年刊行で原題は『Disappearing Earth』。作者のジュリア・フィリップス(Julia Phillips)は1989年生まれのアメリカ人作家。本作がデビュー作である。 巻末には、作者による謝辞、訳…

『マルドゥック・ヴェロシティ1』冲方丁 「スクランブル」の前日譚が登場!

「マルドゥックシリーズ」シーズン2 2006年刊行作品。冲方丁(うぶかたとう)の人気シリーズ「マルドゥックシリーズ」のシーズン2である。あのウフコックが、あのボイルドが帰ってきた!名作『マルドゥック・スクランブル』の続編、というか前日譚が本作にあ…

『天地明察』冲方丁 第7回本屋大賞受賞作

冲方丁の大ブレイク作品 2009年刊行作品。角川書店の文芸誌『野性時代』に2009年1月号から7月号まで連載されていた作品をまとめたもの。本作で冲方丁(うぶかたとう)は、第7回本屋大賞、及び、第31回吉川英治文学新人賞を受賞。また、第143回直木賞の候補作…

サラ・ウォーターズ『荊の城』は読み始めたら止まらない徹夜必至本

『半身』に続く二年連続「このミス」海外部門第一位の作品 2004年刊行。オリジナルの英国版は2002年刊行で原題は「Fingersmith」。「このミス2005」海外部門第一位の作品である。 作者のサラ・ウォーターズ(Sarah Waters)は1966年生まれのイギリス人作家。 …

『英雄ラファシ伝』岡崎弘明 第二回ファンタジーノベル大賞の優秀賞作品

岡崎弘明の第二長編 1990年刊行作品。新潮社の第二回ファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作品。この年は大賞は該当作なし。なお同時に、優秀賞を受賞した作品が、鈴木光司の『楽園』である。 作者の岡崎弘明(おかざきひろあき)は1960年生まれ。 商業誌デビ…

『マルドゥック・スクランブル』冲方丁の大出世作

日本SF大賞&ベストSFのダブル受賞作 2003年刊行作品。2003年の日本SF大賞受賞作。そしてベストSF2003の国内部門でもダントツの第一位を獲得した作品である。 ちなみに冲方丁は「うぶかたとう」と読む。「おきかたちょう」じゃないぞ(最初の頃はそう読んで…

『冬の朝、そっと担任を突き落とす』白河三兎 暴走する正義感と教室の贖罪

白河三兎が描く学園ミステリ 2021年刊行作品。筆者の白河三兎(しらかわみと)は2009年の『プールの底に眠る』で第42回メフィスト賞を受賞して作家デビューを果たしている。詳細なプロフィールは公開されていない。 表紙イラストはカオミンが担当。開け放た…

『君の望む死に方』石持浅海 碓氷優佳シリーズの第二弾

碓氷優佳が再登場! 2008年刊行作品。碓氷優佳(うすいゆか)を探偵役とする、シリーズの二作目。『扉は閉ざされたまま』の続編にあたる作品である。最初は祥伝社のノン・ノベルからの登場であった。 君の望む死に方 (ノン・ノベル) 作者:石持 浅海 メディア:…

『失踪HOLIDAY』乙一 白い方の乙一、初期作品

乙一初のスニーカー文庫作品 2000年刊行作品。 乙一(おついち)としては四作目の作品。JUMP j BOOKSの『夏と花火と私の死体』でデビューし、その後集英社メインで作品を発表してきたこの作家としては、初めての他社作品ということになる。もちろんスニーカ…

『双頭の鷲』佐藤賢一 百年戦争の英雄デュ・ゲクランの生涯

佐藤賢一の四作目はお得意の百年戦争モノ 1999年刊行作品。『ジャガーになった男』『傭兵ピエール』『赤目のジャック』に続く、佐藤賢一の四作目である。 新潮文庫版は2001年に刊行されている。単行本は単巻で刊行されていたが、文庫化に際して上下巻に分冊…

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ(5)『悪霊になりたくない!』と『ゴーストハント5』

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ五回目! 小野不由美のゴーストハント(悪霊)シリーズを、旧作、新作両方読んでレビューするシリーズ。本日ご紹介するのはシリーズ第五作『悪霊になりたくない!(ゴーストハント5)』である。 『悪霊になりた…