ネコショカ

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2023年に読んで面白かった新書・一般書10選

『嫉妬と階級の『源氏物語』』大塚ひかり

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『西の善き魔女5 闇の左手』荻原規子 ひとまず本編は完結

「西の善き魔女」シリーズの五作目 1999年に中央公論社版C★NOVELSファンタジア版が登場。これが一番最初の版。 シリーズ第五巻。ノベルズ版ではこれが本編の最終巻である。当時はこの第五巻に続いて外伝が三冊刊行された。 西の善き魔女5 闇の左手 (C★NOVEL…

『時限絶命マンション』矢野龍王 マンション内バトルロワイアルの結末は?

矢野龍王の第二作 2005年刊行作品。『極限推理コロシアム』で第30回メフィスト賞を受賞した矢野龍王(やのりゅうおう)の二作目。 前作の『極限推理コロシアム』は文庫化されたが、本作は文庫化されなかった。ちなみに第三作の『箱の中の天国と地獄』はノベ…

『西の善き魔女4 世界のかなたの森』荻原規子 見えてきた世界の輪郭

「西の善き魔女」シリーズの四作目 1998年刊行。シリーズ四作目。 オリジナルの中央公論社版C★NOVELSファンタジア版は1998年刊行。その後2003年版に新装版が登場している。 西の善き魔女4 世界のかなたの森 (C★NOVELSファンタジア) 作者:荻原規子 出版社/メ…

『ハローサマー、グッドバイ』マイクル・コーニイ ラスト50ページからの衝撃!

マイクル・コーニー『ハローサマー、グッドバイ』(河出文庫)のネタバレ感想。 残り50ページからのどんでん返しがマジで凄まじい!青春恋愛小説としての魅力、伏線についても考察しています。

『天王船』宇月原晴明『黎明に叛くもの』外伝が素晴らしい!

『黎明に叛くもの』の外伝的な作品 2006年刊行作品。先日紹介した『黎明に叛くもの』の外伝。 分冊(ノベルズ)版の『黎明に叛くもの』4冊にそれぞれ入っていた外伝作品を文庫一冊にまとめたものが本書。単独で読んでも楽しめるとは思うが、やはり本編を先に…

『西の善き魔女3 薔薇の名前』荻原規子 フィリエル首都メイアンジュリーへ

「西の善き魔女」シリーズの三作目 オリジナルの中央公論社版C★NOVELSファンタジア版は1998年刊行。その後2003年版に新装版にリニューアル。 西の善き魔女3 薔薇の名前 (C★NOVELSファンタジア) 作者:荻原規子 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2013/0…

『黎明に叛くもの』宇月原晴明の三作目は松永久秀の一代記

宇月原晴明の第三作 2003年刊行。『信長あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』『聚楽 太閤の錬金窟(グロッタ)』に続く、宇月原晴明(うつきばら はるあき)三作目の作品。 美しい装丁に惚れ惚れ。このハードカバー版が出て、わずか三ヶ月後に四分冊のノベル…

2019年に読んで面白かった小説10選 ミステリ・SF・一般小説まで幅広く!

もう1月も1/3が過ぎてしまったが、年間ベスト企画、新書編、マンガ編と続いて、最後は小説編である。「2019年に出た本」ではなく、「2019年に読んだ本」が対象ね。 ここ十年ほど、小説が読めない病に罹患しており、2018年後半からなんとか復帰。2019年はひた…

『西の善き魔女2 秘密の花園』荻原規子

お正月進行で一週空いてしまったが、毎週火曜日はライトノベル系の大長編作品を、一巻ずつ紹介する日である。本日は荻原規子の「西の善き魔女」シリーズの第二回。 「西の善き魔女」シリーズの二作目 1997年刊行作品。 あれ、イラストが変わっていると思った…

『半落ち』横山秀夫はこの作品でブレイク!

「このミス」「週刊文春ミステリーベスト10」二冠! 初出は「小説現代」。単行本版の刊行は2002年。その年の「このミス」国内部門および「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門で共に第一位となった作品。横山秀夫のブレイク作である。 横山秀夫は1957年生…

2019年にSNS経由で読まれた記事ベスト10 検索経由とは読まれる傾向が全然違う

2019年にSNS経由で読まれた記事ベスト10 先日、2019年に読まれた記事ベスト10を発表したが、あちらはすべてのアクセスを対象としたベスト10だった。そのほとんどは検索流入である。 本日は、SNS経由でのアクセスに限って、よく読まれた記事のベスト10を発表…

BRUTUS「本屋好き。」特集号の書店104軒をMAP化してみた

雑誌「BRUTUS」でやってる本屋特集号が面白い ツマが少し前に買ってきてくれた、「BRUTUS」の2019/11/1号を正月にパラパラめくっていたところ、これがもう知らない書店ばかりでめちゃめちゃ面白い! 「BRUTUS」は数年置き?くらいで書店特集号やムック本を出…

2019年に読まれた記事ベスト10 本感想ブログのアクセス傾向まとめ

本感想ブログを460日毎日更新した結果、アクセス傾向がどうなったかを紹介。 読書ブログでの意外なアクセス需要について解説。人気作の感想を書けばアクセスが増えるわけではありません。