ネコショカ

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2023年に読んで面白かった新書・一般書10選

『嫉妬と階級の『源氏物語』』大塚ひかり

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『水滸伝15 折戟の章』北方謙三 遂に童貫率いる禁軍が動き出す

北方謙三版「水滸伝」第十五弾! 月曜日恒例、北方謙三による「水滸伝」全19巻の連続感想。先週の十四巻に続いて本日は十五巻「折戟(せつげき)の章」をご紹介したい。この巻を含めて、遂に残り五冊である。7月中には全巻紹介が完了する見込みである。 単行…

『ビートのディシプリン SIDE1~4』上遠野浩平 「ブギーポップ」シリーズの外伝的な作品

「ブギーポップ」シリーズの外伝 本日は懐かしの上遠野浩平(かどのこうへい)作品。『ビートのディシプリン』SIDE1~4まで、全四作を一気にご紹介したい。 本作は上遠野浩平の代表作「ブギーポップ」シリーズの外伝的なエピソードである。ブギーポップ本人…

『犬はどこだ』米澤穂信 犬を探す探偵の物語 

米澤穂信初の大人が主人公の作品 2005年刊行。東京創元社のミステリフロンティアシリーズの一作として登場。2006年版「このミス」国内部門第八位にランクインした作品。 紺屋S&Rシリーズの第一弾、ではあるが、今のところ第二弾は出ていない。 米澤穂信の六…

『水滸伝14 爪牙の章』北方謙三 最後の日常回かもしれない

北方謙三版「水滸伝」第十四弾! 毎週月曜日にお届けしている北方謙三版「水滸伝」の連続レビュー、先週の十三巻に続いて、本日は十四巻「爪牙の章」をご紹介したい。単行本版は2004年刊行。 水滸伝 14 爪牙の章 作者:北方 謙三 発売日: 2004/07/26 メディア…

『か「」く「」し「」ご「」と「』住野よる 五人の高校生男女の群像劇

住野よる『か「」く「」し「」ご「」と「』のあらすじ、ネタバレ感想。作品考察。スペシャルストーリーの紹介もあります。

『悪いものが、来ませんように』芦沢央 巧妙な仕掛けと最後に気付かされるタイトルの意味

芦沢央(あしざわよう)『悪いものが、来ませんように』のあらすじと、ネタバレ感想。 「ここに騙された!」伏線ポイントについて書いてみました。

『架空の王国』高野史緒 緻密に設定された華麗なる王国の物語

高野史緒の三作目 1997年作品。著者の高野史緒(たかのふみお)は1966年生まれ。1995年に刊行された『ムジカ・マキーナ』が第6回日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞を受賞し小説家としてデビュー。翌1996年に第二作である『カント・アンジェリコ』を上梓。 そ…

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ2 『悪霊がホントにいっぱい!』と『ゴーストハント2』

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ二回目! 小野不由美の悪霊シリーズを、旧作、新作両方読んだ上でレビューするシリーズの二回目。今回はシリーズ第二作『悪霊がホントにいっぱい!』(ゴーストハント2)をご紹介したい。前作『悪霊がいっぱい!…

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ1『悪霊がいっぱい!?』と『ゴーストハント1』

小野不由美の「悪霊(ゴーストハント)」シリーズのあらすじ、ネタバレ解説、新旧読み比べ。角川版の情報も。 マンガ版、アニメ版の感想も書きました。

『水滸伝13 白虎の章』北方謙三 遂に官軍のターンがやってきた!

北方謙三版「水滸伝」第十三弾! かれこれ三か月続いている、毎週月曜恒例の北方謙三版「水滸伝」の連続レビュー、先週の十二巻に続いて、本日は十三巻「白虎の章」の感想をお届けしたい。 単行本版は2004年に刊行されている。 水滸伝 13 白虎の章 作者:北方…

『雑居時代』氷室冴子 「ジャパネスク」以前の最大のヒット作

氷室冴子、作家キャリア五年目の作品 1982年刊行作品。雑誌『コバルト』の前身である『小説ジュニア』に1981年から1982年にかけて連載されていた10編に、番外編の書下ろし二編(「家弓には家弓の事情があった」「嗚呼、受難の日々」)を加えて上下巻にて文庫…

『海の底』有川浩(ひろ) 自衛隊三部作のラストを飾る一作

『塩の街』『空の中』に続く第三作 2005年刊行作品。『塩の街』が陸上自衛隊、『空の中』では航空自衛隊が登場し、今回の『海の底』では海上自衛隊が登場する。有川浩(ひろ)の最初期の三作、「自衛隊三部作」と呼ばれる一連の作品の最後に登場するのが『海…

『水滸伝12 炳乎の章』北方謙三 梁山泊の生命線、闇塩を巡る暗闘!

北方謙三版「水滸伝」第十二弾! 毎週月曜日にお届けしている北方謙三版「水滸伝」の連続感想。本日は第十二巻である。前巻であれだけの大事件があっただけに、その次の巻をどう受けるのか、読者としても気が気ではないところ。それを当事者目線ではなく、少…

『ファイナルシーカー レスキューウイング』小川一水 レスキューの最高峰、航空自衛隊救難飛行隊の活躍を描く

航空自衛隊救難飛行隊が舞台 2006年刊行作品。小川一水初のMF文庫作品。この時期の小川一水作品に多かった、公務員がとにかく頑張る系のお話である。サブタイトルは「レスキューウィングス」。 恥ずかしながらよく知らなかったのだが、本作はアニメの『よみ…

『水滸伝11 天地の章』北方謙三 遂にこの時が来てしまった!

北方謙三版「水滸伝」第十一弾! 毎週月曜日は北方謙三版「水滸伝」の感想を書く日!ということで、前回の十巻に続いて本日は第十一巻である。単行本版は2003年に登場。 水滸伝 11 天地の章 作者:北方 謙三 発売日: 2003/09/26 メディア: 単行本 集英社文庫…