ネコショカ

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2023年に読んで面白かった新書・一般書10選

『嫉妬と階級の『源氏物語』』大塚ひかり

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ3『悪霊がいっぱいで眠れない』と『ゴーストハント3』

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ三回目! 小野不由美のゴーストハント(悪霊)シリーズを、旧作、新作両方読んだ上でレビューするシリーズの三回目。毎月更新のはずが、隔月更新になってて、ホントにゴメンナサイ。7月は公私共にやたらに忙しか…

『じんかん』今村翔吾 新たな松永久秀像を提示した一作

「じんかん」とは?2020年の直木賞候補作。今村翔吾『じんかん』のあらすじ、ネタバレ感想です。松永久秀ファンなら必読!

『舞面真面とお面の女』野崎まど 箱を解き石を解き面を解け!よきものが待っている

野崎まどの第二作 2010年刊行作品。タイトルの『舞面真面とお面の女』の読みは「まいつらまともとおめんのおんな」である。 『[映]アムリタ』に続く、野崎まどの第二作。『死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~』『小説家の作り方』『パーフェ…

『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』シオドラ・ゴス ヴィクトリア朝時代のガールズトークが楽しい!

「アテナ・クラブの驚くべき冒険」シリーズの一作目 2020年刊行作品。作者のシオドラ・ゴス(Theodora Goss)は1968年生まれ。ハンガリー出身のアメリカ人作家である。 『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』は、オリジナルの米国版が2017年に…

『リライト』法条遥 エスエフ史上最悪のパラドックスとは??

SF

re〜シリーズの一作目 2012年刊行作品。ハヤカワSFシリーズ Jコレクションレーベルからの刊行。 作者の法条遥(ほうじょうはるか)は1982年生まれ。『バイロケーション(応募時タイトルは「同時両所存在に見るゾンビ的哲学考」)』が、日本ホラー小説大賞の…

『閻魔堂沙羅の推理奇譚 落ちる天使の謎』木元哉多 落ちてくる美少女は死亡フラグ

「閻魔堂沙羅の推理奇譚」シリーズの五作目 「閻魔堂沙羅の推理奇譚」シリーズの全巻読破企画の五回目。 本作は2019年に刊行されている。木元哉多(きもとかなた)の五作目の作品である。デビュー二年で五冊刊行とはあいかわらず凄まじい執筆速度である。一…

『三体2 黒暗森林』劉慈欣 面壁者VS破壁人、シリーズ二作目は頭脳バトルだ!

三体シリーズ三部作の第二作 2020年刊行作品。オリジナルの中国版は2008年に刊行。劉慈欣(りゅうじきん/リウツーシン)による三体(地球往事)三部作の第二作。『三体』の続編にあたり、最終第三作の『三体3 死神永生』へと繋がっていく作品である。 解説は…

『死なない生徒殺人事件~識別組子とさまよえる不死~』野崎まど 不死は存在するのか?

野崎まどの第三作 2010年刊行作品。野崎まどとしては、『[映] アムリタ 』『舞面真面とお面の女』に続く三作目の作品である。 その後、野崎まどが売れっ子になるに伴い、2019年に新装版が登場している。現在買うならこちら。 死なない生徒殺人事件 ~識別組…

『少年検閲官』北山猛邦 本がこの世から消えた世界で

少年検閲官シリーズの一作目 2007年刊行作品。作者の北山猛邦(きたやまたけくに)とは1979年生まれ。デビュー作は2002年刊行、第24回のメフィスト賞を受賞した『「クロック城」殺人事件』である。その後、城シリーズとして『「瑠璃城」殺人事件』『「アリス…