ネコショカ

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2023年に読んで面白かった新書・一般書10選

『嫉妬と階級の『源氏物語』』大塚ひかり

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『パラ・スター Side 百花/Side 宝良』阿部暁子 目の前のたった一人のために

車いすテニスの世界を描いた、阿部暁子『パラ・スター Side 百花/Side 宝良』のあらすじ。長文ネタバレ感想。関連リンクも掲載。

『世に棲む日日』司馬遼太郎 吉田松陰と高杉晋作、長州の二人の英雄を描く

司馬遼太郎の長州モノ 1971年刊行作品。1969年2月から1970年12月にかけて朝日新聞社の「週刊朝日」に連載されたていた作品をまとめたもの。タイトルは『世に棲む日日』であって、『世に棲む日々』ではないので注意。 現在は文春文庫版(改版)が世に出ており…

『錬金術師の消失』紺野天龍 錬金術×ミステリの第二弾!

「錬金術」シリーズ二作目 2020年刊行作品。『錬金術師の密室』の続篇が早くも登場である。ライトノベル系の作家は筆が早いね。紺野天龍(こんのてんりゅう)としては四作目。 傍若無人な錬金術師テレサ・パラケルススと、彼女に振り回されるエミリア・シュヴ…

『オーデュボンの祈り』伊坂幸太郎はこの作品から始まった!

伊坂幸太郎のデビュー作 2000年刊行作品。いまを時めく伊坂幸太郎(いさかこうたろう)の第一作である。第五回新潮ミステリー倶楽部賞の受賞作品。懐かしのミステリ叢書、新潮ミステリー倶楽部からの刊行であった。 新潮ミステリー倶楽部賞は、日本推理サス…

『天帝妖狐』乙一、文庫版が全くの別作品に!

乙一、二作目の作品 1998年刊行作品。『夏と花火と私の死体』に続く乙一の第二作となる。JUMP j BOOKSからの登場。「A MASKED BALL」はジャンノベルVol-12(1997/5/4号)、「天帝妖狐」はジャンノベルVol-13(1997/9/15号)にそれぞれ掲載されていた作品であ…

『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』青柳碧人 昔話×ミステリの第二弾!

※2022/08/21追記 2023年、Netflixでの映像化が決まったみたい!監督は福田雄一。Netflixでってことなので、日本国内ローカルの『むかしむかしあるところに、死体がありました。』よりも、ワールドワイドで話が通じそうな『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う…

『新本格魔法少女りすか3』西尾維新 水倉鍵率いる「六人の魔法使い」との死闘が続く

西尾維新『新本格魔法少女りすか』シリーズのあらすじとネタバレ感想。1巻と2巻の感想もあります。 ようやく完結しそうなので嬉しい! 長い間、続きが書かれなかった理由の考察なんかも書いてます。

『裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル』宮澤伊織 ネット怪談×異世界探検のガールミーツガール物語

宮澤伊織作品がハヤカワ文庫に登場 2017年刊行作品。作者の宮澤伊織(みやざわいおり)は2011年の角川スニーカー文庫『僕の魔剣が、うるさい件について』がデビュー作。エスエフ、ライトノベル系のレーベルでの活躍を主としている作家である。 『裏世界ピク…

『錬金術師の密室』紺野天龍 ファンタジー世界を舞台とした特殊設定ミステリ

紺野天龍の第三作 2020年刊行作品。作者の紺野天龍(こんのてんりゅう)は2018年に電撃文庫の『ゼロの戦術師』でデビュー。2019年に同レーベルから『エンドレス・リセット』を上梓。 そして三作目が本作『錬金術師の密室』である。表紙イラストは桑島黎音が担…

『ハンニバルライジング』トマス・ハリス レクター博士のエピソード・ゼロ作品

トマス・ハリスの第五作 2007年刊行作品。オリジナルの米国版は2006年刊で。原題は『Hannibal Rising』とそのまんま。作者のトマス・ハリス(Thomas Harris)は1940年生まれのアメリカ人作家。-著名作家だが、意外に作品の数は少なく、半世紀近いキャリアの中…

『チョコレート工場の秘密』ロアルド・ダール スパイスの効いた児童文学作品

映画化もされた児童文学の名作 ロアルド・ダール(Roald Dahl)は1916年生まれで、1990年に没したイギリスの作家。 第二次大戦中はイギリス空軍のパイロット。戦後は作家として活躍。1960年代からは児童文学にも進出。現在にまで読み継がれるような幾多もの作…

『新本格魔法少女りすか2』西尾維新 心地よい王道展開

※2021/1/6追記 文庫版がリリースされたのに伴い再読中。既にレビュー済の作品だが、加筆修正の上で再アップ! 新本格魔法少女りすかシリーズの第二弾 2005年刊行作品。りすかシリーズ二作目。「ファウスト」のVOL.3とVOL.4に掲載された二作品に書き下ろし一…

2020年に読まれた記事ベスト10 小説感想ブログのアクセス傾向まとめ

あけましておめでとうございます 2020年はコロナ禍のため、3月以降はほぼテレワーク状態だった。引きこもり状態が続き、読書人としてはいつも以上に本が読めた充実した年となってしまった。読書が趣味で良かった!というべきところだろうか。 さて、年始恒例…