ネコショカ

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あさのあつこ『バッテリーVI』遂に完結巻&100エントリ目!


これで100エントリ目!(たぶん)。なんとか年内に100本書けた。最初の100本はBlogの基礎体力と言うことで、早めに書いておきたかったので一安心。とりあえず、年内は毎日更新を続ける予定。

この三連休は、寝たきりで療養に専念していたので、足の痛みはかなり回復してきたかな。家事全部やってくれてた奥さまに感謝しなくては。

「バッテリー」シリーズ遂に最終巻!

2007年刊行。シリーズ六作目。この巻で遂にラストである。

バッテリー (6) (角川文庫)

バッテリー (6) (角川文庫)

 

教育画劇より2005年に刊行されていた単行本 の文庫版。児童文学のレーベルから出て、角川で文庫化。累計1,000万部超らしい。更にコミック版も出て、ついには映画化まで達成。作者は本作で、一躍売れっ子作家の仲間入りを果たしたのだから驚きである。

とはいえ、作品のクオリティの高さを考えれば確かにこれだけ売れたのも納得。世に出るべくして出てきた作品だと思う。文庫版のリリースに際しては、最初から六冊を一気に出さずに、半年、一年と間隔を空けて出していったのも戦略として成功だったと思う。

あらすじ

再び春がやってくる。かつて巧と豪を完膚無きまでに叩きのめした、強豪横手二中との再戦の日が近づく。唯我独尊を貫く巧。そしてその突出した才能を危ぶむ海音寺。ある決意を固めた豪。横手の天才スラッガー門脇は再戦にかつてない執念を燃やし、その気持ちの強さに戸惑う瑞垣。そして遂に試合の日がやってくる……。

え、書かないの?

スタート時に小学生だった巧たちも四月からは中学二年に。子供が成長するのは早い(年寄り目線)。このペースじゃ絶対に最後まで試合終わらないだろう、って思っていたら案の定。ま、この話、試合を書くつもりはハナから無いのは判っていたけど、それでも門脇との勝負は最後までみたかった。書かないのが粋と判っていてもね。

春に始まり春に終わる

円環的な物語構造が美しい。しかし、子どもたちの成長は円ではなくて、少しづつ上にあがっていく螺旋なのだろう。去年も今年も桜は咲いているけれど、同じ桜は一つとしてない。去年の巧と今年の巧はもう違う。

かつて一人で走っていた巧の傍らには豪がいて、仲間たちが居る。あまりに卓越した才能は、友人たちが併走し続けることを長くは許さないかもしれないけれども、それでも今は共に走ろうとする。少年たち(そして大人たちも)の成長物語を、綺麗事にせず描ききった筆力は素晴らしい。

「バッテリー」シリーズの感想を最初から読みたい方はこちらからどうぞ!

www.nununi.site

つ、続きがあるのか?

でもこれで終わりかと思ったら続編の『ラスト・イニング』が出ているらしい。しかも瑞垣視点!うーん、なんだか粘着質な語りになりそうでちょっと引き気味だけど、いずれ読んでみるつもり。綺麗に終わっている話だから、あまり続編商売で儲けるのは辞めて欲しいけどなあ。

ラスト・イニング (角川文庫)

ラスト・イニング (角川文庫)

 

 

ということで、今週のお題便乗企画「理想のコンビ」は『バッテリー』シリーズの巧と豪!推しで。