あけましておめでとうございます
2020年はコロナ禍のため、3月以降はほぼテレワーク状態だった。引きこもり状態が続き、読書人としてはいつも以上に本が読めた充実した年となってしまった。読書が趣味で良かった!というべきところだろうか。
さて、年始恒例の「読まれた記事ベスト10」をお届けしたい。集計期間は2020年1月1日~12月31日まで。Googleアナリティクスのログから、単純にページビュー数の多い順に並べてみた。
2020年に読まれた記事ベスト10
ちなみに、ルールとして、シリーズものはまとめて集計している。その前提で読んでいただきたい。
タイトルの後の(-)(↑)(↓)は昨年と比較しての順位変動である。
1位:「グインサーガ」シリーズ(-)
去年は一冊しか新刊が出ていないのに、昨年に続きV2を達成である。
作者が変わっても、まだまだ根強い人気がある本シリーズ。一向に、完結する気配が無いのが気になる。そろそろ『豹頭王の花嫁』を視野に入れて、終わらせるための算段を進めて欲しい……。でないと、読む側の寿命がそろそろもたないよ!
一番読まれた記事は、主要キャラクターのその後をまとめたこちら。
現役で今でも「グインサーガ」を読んでいる方は、わたし同様中高年世代かと思うのだけど、共に完結までなんとか生き延びて行きましょう!
2位:白川紺子「後宮の烏」シリーズ(-)
昨年に引き続き、アクセス第2位は白川紺子の「後宮の烏」シリーズ。昨年末に出た第五巻の帯によると、なんと累計80万部を突破しているらしい!スゴイ!!
すっかりオレンジ文庫の顔のような存在になってしまったが、展開的にはまだまだ先は長そう。毎回ラストの引きが凄くなってる気がする。寿雪と高峻に果たしてハッピーエンドは訪れるのか?
3位:小野不由美「十二国記」シリーズ(↑)
昨年の第4位からランクアップ。新刊が出たのは2019年だったのに、2020年も、各巻の感想をまんべんなく読んでいただけた感じ。ありがたい。
これは作品単体の感想ではなく、シリーズ久しぶりの新刊となった『白銀の墟 玄の月』発売に際して、どんな報道がなされたかをまとめた記事。
4位:メルカリで本を高く売るコツ(↑)
2020年は一度も更新していないのに、昨年の第10位から6ランクアップ。
実家の本を処分するために始めたメルカリだが、2019年6月から2020年12月までに300冊以上を売買。すっかりハマってしまい、現在では主要な書籍購入元の一つにまでなっている。
個人的にメルカリがありがたいのは、古い本でも結構手に入ること。発売から5年、10年程度の本であればブックオフを探すという手もあるのだが、20年、30年以上前の本となるとさすがに難しい。こういう時にメルカリはけっこう使えるのである。
5位:小野不由美「ゴーストハント」シリーズ(↑)
昨年の第8位から3ランクアップ。
これは、メディアファクトリーから出ていた新装版が、2020年に入ってカドカワで文庫化されたことが大きい。「十二国記」シリーズ久々の新刊で、小野不由美作品に新しい読者がついてきたってこともあるのかな。
当ブログでは、旧講談社X文庫版「悪霊シリーズ」時代の版との読み比べを掲載。
カドカワからの文庫化は、残りがあと三巻分あるので、2021年中に記事を更新する予定。お楽しみに!
6位:澤村伊智『ぼぎわんが、来る』(↑)
これは意外な作品のランクイン。
おそらく、AmazonのPrimeビデオに『ぼぎわんが、来る』の映画版が入ったことによる効果が大きいのではないかと思われる。小説版も再度売れだしたみたいだし。アマプラ効果恐るべしである。
澤村伊智作品は昨年初挑戦。面白かったので、他シリーズも読んでみるつもり。
7位:恩田陸『チョコレートコスモス』(↑)
こちらも、少し前の著作なわりには上位にランクイン。
「チョコレートコスモス 続篇」とか「チョコレートコスモス ダンデライオン」みたいな感じで検索されて来る方が多い。続きがみんな気になってるんだよね。
恩田陸作品はもともとファンで、中期くらいまでの作品はだいたい読んでいる。ただ、有名になってしまったので、最近はあまり読んでいなかったのだ(天邪鬼)。未読本もたまっているので、2021年は少しずつ読んでいくつもり。古い作品の再読もしたい。
8位:米澤穂信「古典部」シリーズ(↑)
こちらもランキング圏外からのベスト10入り。
「古典部」シリーズは既刊六冊全ての感想を載せているけど、「古典部 2020」みたいな形で検索して来る方が多い。
古典部シリーズ最新刊『いまさら翼といわれても』の感想はこちら。
『いまさら翼といわれても』のラストがあんなだったから、みんな続きが気になっているのかな。
9位:新海誠『小説 秒速5センチメートル』(↓)
昨年の第6位からランクダウン。
この記事の場合季節需要的な側面が強くて、『秒速5センチメートル』がテレビ放映された時だけ爆上げする(笑)。なので、2020年の年末もアクセスが増えていた。あのオチはやっぱりトラウマになるよね。救いを求めたくなる気持ちはわかる。
新海誠監督本人によるノベライズ『小説 秒速5センチメートル』の感想はこちらから。
なお『秒速5センチメートル』には加納新太版のもうひとつのノベライズ『one more side』が存在する。こちらの感想もおススメ。
10位:「新潮文庫ファンタジーノベル・シリーズ」二年で終わった短命レーベル全13冊を一気にご紹介(↑)
こちらは昨年書いた特集記事。
恩田陸のデビュー作『六番目の小夜子』や、「十二国記」シリーズのエピソードゼロ『魔性の子』など、有力作品を世に出しながら、僅か二年の短命レーベルとなってしまった「新潮文庫ファンタジーノベル・シリーズ」のご紹介記事である。
当ブログは開設以来、バズりとは無縁であったが、珍しくこのページはプチバズ状態となり、Googleディスカバーにも載せて頂けたのであった。
2020年のアクセス状況
ちなみにブログ開設以来のアクセス状況はこんな感じ。1日あたりのPV平均(月単位)をグラフ化したもの。
2020年5月まではデイリー1,600PVくらい出て喜んでいたところ、直後のGoogleアプデで落ちてションボリ。12月のアプデで多少救済された感じ。個人ブログは皆このタイミングで戻しているようなので、特にこのブログに秀でた部分があったわけではないと思われる。
なお、2019年までは毎日更新を続けていたが、2020年5月に小説以外の書籍感想を別ブログ化した関係で、2~3日に1回の更新に頻度を下げている。この程度の更新頻度なら、特にアクセスへの影響は無い印象である。
2021年の更新方針
更新頻度的には引き続き、2~3日に1回のペースを維持。この更新には、昔の記事のリライトも定期的に入れていくつもり。別ブログの方と併せて、どちらかは更新されている状態はしばらくは続けていく予定。
読書ジャンル的には、引き続きミステリ系の若手作品をチェックしていく予定。また、このブログの不定期更新ともなっている、メフィスト賞全作紹介も地道に継続。まあ半分くらい残っているので全部読むにはあと二年はかかるだろうか。
加えて海外ミステリ、海外エスエフも余力があれば手を出したい。ハヤカワ文庫epi系や、新潮社のクレストシリーズも興味があるので読んでみたいところ。
コロナはしばらく収まりそうもないので、せっせと未読を消化したいと思う。
以上、2020年の読まれた記事ベスト10と、2021年の更新方針を書いてみた。厳しい時期が続くのだが、皆さまくれぐれもお体にはご自愛を。なんとか身心共に穏やかな状態で、この危機をやり過ごしたいものである。