方向模索中の本読みBlog

書評Blogの予定だけど、現在方向性模索中。基本ネタバレありなので注意してね。

山本剛「魔導物語」(角川書店/スニーカー文庫)三部作で懐かしのアルルたちに再会

コンパイルがまだ元気だったころの「魔導物語」ノベライズ

本日ご紹介するのは、大昔の(20年以上前だ)ゲームノベライズ「魔導物語」三部作。あまりに有名なゲームタイトル『ぷよぷよ』。そのベースとなったソフト『魔導物語』をノベライズしたものが本シリーズ。ゲームとしての『ぷよぷよ』は未だ健在だが、本来の販売元であるコンパイルは既に無く、なんだかとても懐かしい。ぷよまんとかゲームショウで良く食べてたな。

今回は三冊まとめてどーんと行きます。

第1巻「ぷよぷよ大魔王の降臨っ!」あらすじ

魔導物語―ぷよぷよ大魔王の降臨っ! (角川文庫―スニーカー文庫)

魔導物語―ぷよぷよ大魔王の降臨っ! (角川文庫―スニーカー文庫)

 

魔導学校の最上級生に進級したアルル。担任のルシファー先生から与えられた卒業課題は「シュテルン博士のところからあるアイテムを持ち帰ること」だった。お供のカーバンクル、悪友のルルーと共に、どこに居るのかもわからない博士の行方を求め、アルルの探索の旅が始まる。その行く手には幾多ものトラブルが待ち受けていた。

オリジナルのアバウトな世界観を再現

1994年刊行。懐かし過ぎる。諸般の事情で読んでみたわけだが、世界観そのままに、ほのぼの&適当な物語展開がなんともそれっぽい。実際の戦闘シーンで『ぷよぷよ』をやるのはどう考えても不自然なのだが、作品世界の持つのほほんパワーがそれを許しているのがスゴイ。

第2巻「ぷよぷよ大明神の復活っ!」あらすじ

無事に魔導学校を卒業したアルルだったが、ある日恐るべき知らせが届く。なんと敬愛するルシファー先生が行方不明に!?遙かなる東方の「日出る国」で囚われの身になっているというのだ。お馴染みのカーバンクルに、シュテルン博士、サタンまでも引き連れて、アルルの東方遠征がスタート。恐怖のぷよぷよ大明神の復活は間近に迫っていた。

魔導物語 (2) (角川文庫―スニーカー文庫)

魔導物語 (2) (角川文庫―スニーカー文庫)

 

深く考えてない感じが、逆にあっている

シリーズ二作目。1995年刊行。濃厚な行き当たりばったり感のまま、日本とおぼしき「日出る国」へと乗り込んだアルルとその一行。到着した「日出る国」ではぷよまんが売っていて、元ゲーマーとしては激しく懐かしい気分に。あの頃はコンパイルも元気だったよなあ。よもや、この後数年で倒産するとは思っても居なかった。ノスタルジーに浸りながら、なんとなく読了。

第3巻「ぷよぷよ大司教の陰謀っ!」あらすじ

修行の日々を送っていたアルルに突然の使者が。「ぷよ類あわれみの令」に違反してしまったアルルは謎のぷよぷよ大司教の命令でなんと逮捕されてしまう。ルシファーとサタンはそれぞれの方法で救出に向かう。大司教によって、飛べない鳥に変身させられてしまった、城主アーサーに出会ったアルルは、果敢に脱走を試みるのだが……。

魔導物語〈3〉ぷよぷよ大司教の陰謀っ! (角川スニーカー文庫)

魔導物語〈3〉ぷよぷよ大司教の陰謀っ! (角川スニーカー文庫)

 

いちおうこれで完結だけど……

シリーズ三作目。1995年刊行。『ぷよぷよ』みたいに、きっちりとしたメインストーリーが無い作品のノベライズは土台からしてムリがあるわけだが、無数にいる、ゲームキャラにきちんと出番を与えて、メーカーや制作者の監修を受け、なおかつファンを満足させなくてはいけないわけだから難しい。もっとも、その反面基本的な設定さえ守れば、書き手の自由に物語を膨らましていけるメリットがあるんだろうけど。ファン向けのグッズの一種としては、それなりの内容に出来上がってる、、かな。とりあえずこのシリーズは、本巻でいったん終了。

次からは新シリーズに入るので機会をあらためて、またご紹介するよ。