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『新本格魔法少女りすか』西尾維新 魔法少女×ミステリの魅力


西尾維新の未完シリーズ

2004年刊行作品。「ファウスト」のVOL.1とVOL.2に掲載された二作品に、書き下ろし一編を加えたもの。

新本格魔法少女りすか (講談社ノベルス)

2005年に第二巻(第四話~第六話)、2007年に第三巻(第七話~第九話)が刊行された。雑誌連載的には第十話が2008年に掲載されていた。最終的には全十三話で構成されるとのこと。

本作の執筆状況については例によってWikipedia先生をご覧いただきたい。可能性は低いながらも、作者的に多少は気になってはいるようである。

ちなみに、刊行から十年を経ているが文庫化はされていない。完結していないものをさすがに文庫落ちさせるのは気が引けるということなのだろうか。

2020/3/18追記

西尾維新公式情報Twitterより。ようやく「りすか」が文庫化される模様。連載が再開されて、完結の目が出てきたからかな。

2020/4/15追記 

文庫版りすか遂に発売!

しかしこのタイミングで一巻が文庫で出るということは、ノベルスでは最終巻が出ない??ノベルスで集めていた読者にとっては衝撃的な事態かも。

新本格魔法少女りすか (講談社文庫)

新本格魔法少女りすか (講談社文庫)

  • 作者:西尾 維新
  • 発売日: 2020/04/15
  • メディア: 文庫
 

あらすじ

自らの野望のためにはいかなる犠牲をも払う男、供犠創貴。目的のためには手段を選ばない小学生だ。駒となるべき人材を捜していた創貴は、不登校の同級生水倉りすかが魔法使いであることを知る。閉ざされた魔法の王国長崎から、行方不明の父を追って佐賀県にやってきたりすか。彼女の持つ「時間」を操る力には恐るべき秘密が隠されていた。

長崎が禁断の魔法王国に!

現代の日本のような時代を舞台としていながらも、長崎は城門の向こうの禁断の魔法王国だし、魔法使いはわらわら出てくるしと設定的にはかなり弾けている感じ。佐賀や福岡といった現実に存在するローカルなスポットで起きる非現実的な事件の数々。そのアンバランスさが素敵なのである。

小学生が主人公

主人公の供犠創貴(くぎ きずたか)はなんと小学生。野心家で冷徹、大胆にして細心。状況如何では人殺しも躊躇いませんって、いくらなんでもこんな小学生いねえ。この手の話の主人公が少年であることは珍しくもなんともないけど、ここまで若いのは珍しいのでは。自分自身には特殊能力は無く、悪知恵とハッタリと糞度胸で世を渡っていくこのキャラクターの図太さが鮮烈に印象に残る。本巻はまだまだ序盤のようなので、創貴がどうしてこれほどまでの強い意志を持つに至ったのかはおいおい描かれていくのではないかと期待したい。

ツインテール属性がわたしには無いので

惜しむらくは、ヒロインの水倉りすかにあまり愛を注げないことであろうか(大人バージョン含む)か。変身ギミックの強烈さとか、特徴的過ぎるしゃべり方とか、キャラ立ては相変わらず巧いのだけどね。まあ、この辺は個人の好みの問題か(ファンの人ごめん)。単に自分にツインテール属性が無いだけかも知れないけど。でも、西村キヌのイラストは好き。

新本格魔法少女りすか (講談社ノベルス)

新本格魔法少女りすか (講談社ノベルス)

 

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