ネコショカ

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西尾維新『新本格魔法少女りすか2』心地よい王道展開


なんとなく、火曜日は西尾維新作品の紹介を続けている。今週も、先週に引き続き『新本格魔法少女りすか』シリーズのご紹介である。西尾維新の未完作品の一つである。

新本格魔法少女りすかシリーズの第二弾

2005年刊行作品。りすかシリーズ二作目。「ファウスト」のVOL.3とVOL.4に掲載された二作品に書き下ろし一編を加えたものである。第四話~第六話までを収録している。

新本格魔法少女 りすか2 (講談社ノベルス)

なお、文庫化はされていない。この時期に刊行された西尾作品の多くは、講談社文庫(西尾維新文庫)として文庫落ちしているが、本作はその例外である。この点、未完状態で放置されている「世界」シリーズも同様である。

あらすじ

五つの称号を持つ魔法使い影谷蛇之を激戦の末に退けた創貴とりすか。ニャルラトテップ水倉神檎の手がかりを得るべく、影谷の残したディスクを追い求め廃病院を訪れる二人。そこで出会ったのは天敵と呼ぶしかない異形の存在だった。ツナギと名乗る少女に秘められた恐るべき能力。彼らは絶体絶命の窮地から逃れることが出来るのか。

仄かに垣間見える悲劇の予感

ようやくこの世界にも読み手として馴染んできたのでサクサク読めた。お仲間キャラも増えてきて、手に汗握る少年ジャンプ的な魔人バトルを素直に楽しめるようになってきた。小学生離れした野望を持つ主人公。今回は僅かではあるけれども、そのモチベーションの秘密の一端が明かされ、悲劇の予兆を感じさせてくれている。いーちゃんの秘密も相当引っ張っていたくらいだから、終盤まで当分秘密のままなんだろうな。

「魔法の国長崎県」がとても気になる

スゴイ敵登場⇒倒す⇒仲間!という由緒正しい少年漫画の王道を着実に歩んでいく第二巻。ツナギのキャラクターは能力的にもビジュアル的にもなかなか秀逸。きっと次巻では「仲間になった途端ヘタレになる」「新キャラに速攻倒されてその強さを引き立てる」「ここはアタシに任せて先に行け!と叫んでその場を守って憤死」というパターンを踏襲するのでは無いかと想像。魔法の国長崎県(笑)に何があるのか興味は尽きない。

新本格魔法少女 りすか2 (講談社ノベルス)

新本格魔法少女 りすか2 (講談社ノベルス)

 

前作である『新本格魔法少女りすか』の感想はこちらからどうぞ

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