基本ネタバレありなので注意してね。
現在試行錯誤中につき、デザインころころ変わってます
しばらくしたら落ち着くと思うのでご容赦下さいませ

ここでファーストエピソード終了「空ノ鐘の響く惑星で4」

ここでお話的には一区切り

なんとなく火曜日は「空ノ鐘の響く惑星で」シリーズの感想をあげる曜日になってきたので、当面はそんな感じで更新していく予定。

空ノ鐘の響く惑星で(4) (電撃文庫)

空ノ鐘の響く惑星で(4) (電撃文庫)

 

ということで、本作がシリーズ四作目。2004年刊行。本巻で、アルセイフ内乱編が終了するよ。

前巻の感想はこちらから。

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あらすじ

王都セイラムを脱出したフェリオは外務卿ラシアンらと共に、王位簒奪者レージクに対し反乱軍を組織する。しかしセイラムには第三王子ブラドー、王宮騎士団長ウィスタルなど多くの重要人物が囚われの身となっていた。一方レージクは軍閥の名門サンクレット家の長子クラウスを軍務卿に抜擢する。アルセイフの内乱は、遂に両軍の直接対決の時を迎えようとしていた。

戦記モノとしての楽しさ

外務卿ラシアンの後ろ盾を得て、王都へと進軍を開始するフェリオ。おおっ、ようやく戦記モノっぽくなってきた。隻眼のベルナルフォン、政務卿の長子アゴール、クラウスの腹心ロセッティまでもが傘下に加わり駒が揃ってくる反乱軍の陣営。人望って素晴らしい。初陣で将としての器量さえも見せつけるフェリオ。これでまだ16歳なのだから怖ろしい。なんとなく『アルスラーン戦記』を思い起こさせる。

王都でこれを迎え撃つのは自ら即位宣言したレージク第二王子と、新たに軍務卿となった復讐に燃える智将クラウス。相手側がバカばかりで無いところが面白い。主人公サイドが勝つのは容易に予想出来るけど、やはり多少は苦労して勝たないといけない。これまでウルクの活躍の前に影が薄かったリセリナが、ここぞとばかりに直接戦闘では大活躍。反則級の無敵ユニットで、この点レージクには気の毒だった。

良い中ボスの存在は物語を盛り上げる

大方の予想通り、アルセイフ内乱編は今回でオシマイ。全体のバランスから見ても、長くは引っ張らないと思っていたのでこんなところだろう。売国奴としていかようにも悪く描くことも出来たレージクの行為を、それなりの紆余曲折を経た上での決断であったと、情状酌量の余地を残したところはいい感じの落としどころかと。シズヤとの最後の一幕まで描いて貰えて、悪役としては上々の退場シーンだったと思う。これはなかなかに良い中ボス。こういうキャラクターがいると、物語はピリッと引き締まるよね。