基本ネタバレありなので注意してね。
現在試行錯誤中につき、デザインころころ変わってます
しばらくしたら落ち着くと思うのでご容赦下さいませ

渡瀬草一郎「空ノ鐘の響く惑星で6」今回も次が気になる終わり方

フォルナム神殿編が展開中

今週のお題「読書の秋」、火曜日なので恒例のソラカネ感想シリーズ。

空ノ鐘の響く惑星で(6) (電撃文庫)

空ノ鐘の響く惑星で(6) (電撃文庫)

 

 

シリーズ六作目。2005年刊行。まだまだフォルナム神殿編である。

前巻までの感想はこちらから。

www.nununi.site

あらすじ

フォルナム神殿はジラーハの司教カシナートにより制圧されてしまう。虜囚の憂き目を見る僧侶たち。記憶を失ったウルクを前に呆然と立ちつくしていたフェリオだったが、急転直下の事態に際し、とある決意を固める。一方、国境地帯では隣国タートムがアルセイフへの侵攻を開始。未だ新王は定まらず、アルセイフ王国は更なる激動に巻き込まれていく。

複数の陣営の攻防が楽しい

カシナートをはじめとするジラーハ陣営、そして来訪者たち。ラトロアの間諜シズヤ。複数の陣営がそれぞれの思惑を見せて動くところがこの手のお話の楽しいところ。主人公以外の陣営が戦い合うシーンが面白い。そしてウィスタルの甥、ハーミットが登場。これまで描かれなかった西の大国ラトロアの輪郭が見えてきた。

カリスマ的な王族がいるような国ではなく、民主制の国らしい。でも、かなり衆愚政治気味。元首のジェラルドはたぶん小物で黒幕は別に居るようだ。いちおう最大の敵国っぽいから、それなりのラスボスは用意しておいて欲しいな。

パンプキンの株が更に上昇

鬼畜リカルドクンは今回も外道大作戦に失敗。なんたる噛ませ犬っぷり。パンプキンの高潔さを示すための引き立て役として使われてしまうところが情けない。貞操の危機を危うく逃れたウルクだが、その記憶は依然として戻らないまま。失われた記憶と、未だフェリオを想い続ける潜在意識との間で苦しむ。安易に愛の力で無理矢理思い出しました!って展開にしないのがいいところかな。

いつもいつもいいところで終わる

ラストはラトロアから送り込まれた屍の兵の皆さんが大量に出現。ウルクとリセリナだけでも逃がそうとしたフェリオだったが、彼女たちの別働隊は最悪な事にイリス率いる来訪者チームの迎撃を受けてしまう。毎回毎回ラストの「引き」が凄すぎて、ついつい次をすぐに読んでしまう。本当に完結してから読めて良かった。リアルタイムで読んでいたら、続きが気になって仕方が無かったことだろう。