ネコショカ

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一冊まるごとカーテンコール!『空ノ鐘の響く惑星で 外伝 tea party's story』


10年後の物語

2007年刊行。シリーズ13作目。

あれ、先週完結編の『空ノ鐘の響く惑星で12』の紹介があったばかりなのでは?という疑問があるかもしれないが、本作は、本編完結の翌年に上梓された後日譚編なのである。わざわざ、完結してから一年過ぎて、こうしたファンサービス本が出ているわけで、当時はかなり人気があった作品なんだろうね。

空ノ鐘の響く惑星で 外伝 -tea party's story- (電撃文庫)

短編が四本収録されており、本編で語られなかった箇所について補足がなされている。更に各短編の間に幕間と称される掌編が挿入されている。これが連続した内容になっていて「tea party's story」のサブタイトルはここから来ている。

この部分の時間軸は本編終了から10年後の設定。購入した時には誰なのか判らなかったけど、本巻を読み終えていればこの表紙イラストは理解出来る。成長したシアがウルクにそっくりなのは意図的なのだろうね。

あらすじ

あの激動の日々から十年が過ぎた。平穏を取り戻したアルセイフ王宮に懐かしい人々が集い始める。隠された物語が紐解かれていく。ハーミットとシルヴァーナのその後を描いた「錬金術師ノ嘆息」。ライナスティの出生の秘密「幻惑ノ剣士」。ベルナルフォンの哀しい過去「二人ノ結婚式」。アルセイフ王ブラドーと王妃ソフィア。二人の驚愕の初夜の顛末「王ト王妃ノ今日コノ頃」。シリーズ初の外伝作品集。

これで本当に完結

本当の意味でこれにて大団円。一巻全て使ってのカーテンコールである。長い間ずっと読んできたファンとしては嬉しい一冊である。これで本当に完結したんだなという印象をしみじみと受けた。なんと素敵な幸せエンドだろうか。こういう作品集を最後に出せるのは、人気がある長期シリーズだから許される特権だよね。

登場するのがアルセイフ関係者のみなのが、惜しいといえば惜しいところだろうか。ジラーハ組がスルーなのはちょっと寂しいが、ボリュームを考慮すると仕方のないところかな。余力があったら、もう少し外伝を書いて欲しかったのだけど、作者としては新シリーズに注力したいのかもしれないね。

空ノ鐘の響く惑星で 外伝 -tea party's story- (電撃文庫)

空ノ鐘の響く惑星で 外伝 -tea party's story- (電撃文庫)

 

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