ネットでコスパ最高と評判のダイソーの読書台を一か月ほど利用してみたので、使用感をご報告したい。併せて、どの程度の書籍まで固定することが出来るのか、その分厚さでは定評のある京極夏彦作品を使ってテストを行った。
なお、購入日は2019年の4月15日である。
購入するなら中規模以上のダイソーが狙い目
ダイソーの商品なのでもちろんダイソーで売っているのだが、小規模店舗だと置いていないことが多いようだ。わたしは、4軒回ってようやく確保した。中規模以上のダイソーがおススメ。わたしは大江戸線の落合南長崎駅直結のショッピングモールiTerraceの落合南長崎店にて購入した。
なお、ダイソーは100円ショップのお店だが、本商品は200円なのでその点はお間違いなく。最近は、100円以外の価格帯の商品も多いよね。
売り場的には文具、事務用品コーナー(店舗によって多少異なると思われる)に置いてあることが多いと思う。
iTerraceの落合南長崎店の場合は、コーナーの最下段にさりげなく置いてあった。あやうく見過ごすところであった。
拡大するとこんな感じ。お隣はブックエンド。上にはポップスタンドなどが売られていた。この店の場合、それなりにこの商品は売れているようで、何度か訪れてみたが、そのたびに読書台は補充されていた。
開封の儀と基本スペック
こちらが開封前。透明なビニル袋に入っており、いたって簡易な包装である。
こちらが開封後。表面にある商品説明の紙はセロハンテープで貼られているだけなので、簡単に汚れが残ることなく剥がすことが出来る。
こちらは商品説明を拡大したもの。基本スペックは以下のとおりである。
サイズ 幅25.5cm×奥行5.4cm×高さ18cm
材質 ポリスチレン
JAN 4549131390339
基本性能
では、実際に製品を見ていこう。こちらが組立前の表面と裏面である。
本隊の背面部分にスタンドが折りたたまれており、こちらを底面の溝にセットすることで読書台を自立させることが出来る。もっとも寝かせた状態で45度。逆に垂直の90度まで立たせることも可能。
どの溝にスタンドをセットするかで、読書台本体の角度を9段階に5度刻みで調整することが出来る。
続いて前面を見てみよう。手前についているバーがページ抑え用のパーツである。こちらは一体化した部品となっており左右連動して動き、セットした書籍のページを抑えておくことが出来る。
また、本を載せる部分には溝が数本刻まれており、この溝があることで摩擦が生まれ、本が固定しやすくなっている。これ、意外に重要な仕掛けである。
使ってみよう
では、実際の書籍を使って試してみよう。こちらが、今回使用レポートに登場する京極夏彦作品の皆さんである。ダイソーの読書台が、どの程度の厚みまで書籍を固定することが出来るのか試してみたい。
VS『姑獲鳥の夏』
最初に登場して頂くのは『姑獲鳥の夏』である。厚さ約2.5センチ。ページ数にして429ページ。一般的な感覚からはこれでも厚めの書籍だが、京極作品としてはまだまだ序の口のエントリー作品である。
結果:十分に固定することが可能であった。まだ余裕がありそう。
なお、著作権への配慮から書籍本文にはぼかしをかけさせて頂いている。
VS『鉄鼠の檻』
さて、中間はすっとばしていきなり最大ボリュームの『鉄鼠の檻』の登場である。厚さ約4.5センチ。ページ数にして825ページは新書サイズの書籍としては最大級のボリュームであろう。読書台に置いた時点で、既に台座をはみ出している。果たしてダイソーの読書台は『鉄鼠の檻』を固定することが出来るのだろうか?
結果:かなり苦しいがなんとか可能。ページ抑えパーツが頑張った。
なんと、これはムリかなと思ったが、なんとか固定可能であった。ダイソーの読書台スゲー。
VS『屍鬼 下』
京極作品があっさり固定出来てしまったので、我が家にある最大ボリュームの単行本ということで、小野不由美の『屍鬼』下巻にご登場いただいた。ページ数にして726ページだが、こちらは厚さ約4.8センチである。
結果:かなり無理目だがいちおう可能
無理かと思ったがなんとこれもクリア!
やけになって、その後いろいろな書籍を試してみたが、なんなくダイソーの読書台はそれら全てを固定してしまった。恐るべき実力である。
ダイソーの読書台の良いところ
さて、不毛な耐久試験が終わったところでまとめに入ろう。
ダイソーの読書台はこれまで述べてきたように、かなり厚めの書籍でも固定が可能である。また、以下のようにスマホ、タブレットスタンドとしても活用できる(写真はアマゾンのFire7インチタイプ)。動画などを見る際には役に立つだろう。
また、以下のように大判サイズの書籍でも固定が可能である(写真はモビルスーツ大図鑑)。わたし的には仕事の資料をまとめる際に、職場でとても重宝している。レポートを書く際の資料固定用にも活躍するのではないだろうか。学生に人気と言うのもうなずける話である。
その他にも、料理のレシピ本を立てかけたり、簡易型の譜面台としても使えるだろう。利用者によってその使い道はいくらでも広がっていきそうである。
また、折りたたんでしまえば本棚の隙間などに省スペースで保管が可能である。読書台は意外にスペースを取るものである。保管時に場所を取らない点もこの製品の利点と言えるだろう。
気になるところ
以上、良い点ばかりを書いてきたが、いくつか不安点もあるのでご紹介しておこう。
1)ページ抑え部分が弱い
本製品を複数利用してわかったが、ページ抑えパーツの固定度合いは、製品によって異なる。しかも使っていればいるほど、固定する力が弱まっていくようなので注意が必要である。
2)ページ抑えパーツは左右独立して動いて欲しい
ページ抑えバーツは左右が一体化したパーツとなっているため、同じ厚みの本しか固定出来ない。つまり、読み始めや、読み終わりのように、左右のページの厚みが極端に変わると、途端に固定しにくくなるのである。
3)強度はなさそう
スタンド部分や、本体のもたれかける部分の折れ曲がる個所などは非常に脆弱である。踏んでしまえばもちろんアウトだし、長期使用時の耐久性には問題があるのではないかと思われる。
まとめ
以上、ダラダラと書いてきたが、ダイソーの読書台の使用レポートをお届けした。
いくつかの問題点はあるものの、本を読まれる方だけでなく、レポートや、業務上の資料作成時にも使えるお役立ち品である。200円という安さを考えると、一つくらい持っておいても損はないだろう。
おまけ、近くにダイソーが無い方は?
検索で見てみると、通販のニーズが高いようだけど、元の値段が200円ということを考えると安すぎてそれは無さそう、手間と比較して利益少なそうだしね。
と思って、調べてみたらメルカリで多少高めの値段を設定して売っている方がいた。近くにダイソーが無い方はこういう選択肢もありかな。
もう少ししっかりした読書台を探される方は、Amazonにいくつか良いものが出ているようなのでお試しいただきたい。1,000以下でもいくつか良さげなものが販売されている。
その他の読書お役立ち情報はこちらから!