2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧
最近、毎週火曜日の当ブログでは、懐かしのライトノベル作品の感想を配信している(そんな流れになってしまった)。今週からは全11回(本編+トリビュート)にわたって、ゼロ年代を代表する?怪作ライトノベル作品『撲殺天使ドクロちゃん』の全巻レビューをお…
こんにちは。ぬぬにです。わたしは現在四つの自治体の図書館に利用登録し、年間に200冊以上本を借りています。 東京23区人気の本が借りやすい図書館ランキング 以前は全く図書館は利用していないかったのですが、引っ越しをして図書館が身近になり利用するよ…
児童文学ファンタジー大賞受賞作 1996年に理論社より刊行。第一回の児童文学ファンタジー大賞受賞作品。 ちなみに、この児童文学ファンタジー大賞は滅多に大賞を出さない文学賞である。25年の歴史の中で第一回の梨木香歩『裏庭』と、第三回の伊藤遊『鬼の橋…
葉月堅のデビュー作にして唯一の作品 1996年刊行作品。第八回日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作品。ちなみにこの年の大賞受賞作は該当なし。始まったばかりの頃のファンタジーノベル大賞は、どういうわけか奇数回に実力作が集まる傾向があった。その…
「西の善き魔女」シリーズ最後の作品 2003年刊行作品。時間軸的には本編5巻の後のお話。つまり一番最後に読むべきなのがこの巻ということになる。 西の善き魔女外伝〈3〉真昼の星迷走 (C・NOVELSファンタジア) 作者:荻原 規子 出版社/メーカー: 中央公論新社…
津原泰水の吹奏楽部小説『ブラバン』のあらすじとネタバレ感想。楽曲音源リンクあり。 20年ぶりにかつての吹奏楽部を復活させようとする主人公が直面する、懐かしい面々とビターな現実。 高校時代を40歳の現代を行きつ戻りつしながら、描かれる青春の残響が…
筑紫一明のデビュー作 2020年刊行作品。第11回GA文庫大賞の奨励賞受賞作。作者の筑紫一明(つくしいちめい)は1998年生まれで、本作がデビュー作となる。 ちなみに、GA(じーえー)文庫大賞はSBクリエイティブが主催する公募新人賞。歴代の著名作品としては…
SFにしてミステリ、宮部みゆきの20年過ぎても色褪せない名作 1996年作品。『蒲生邸事件』は「がもうていじけん」と読む。「サンデー毎日」に連載されていたもの。第18回(1997年)の日本SF大賞受賞作品。単行本版は毎日新聞社から。 蒲生邸事件 作者:宮部 み…
「西の善き魔女」シリーズの外伝二巻目 2000年刊行。「西の善き魔女」シリーズは本編五冊+外伝三冊で成り立っていて、本作は外伝の二作目である。 西の善き魔女 外伝2 銀の鳥 プラチナの鳥 (C★NOVELSファンタジア) 作者:荻原規子 出版社/メーカー: 中央公…
牧野修による最後のソノラマ作品 2004年刊行作品。牧野修はソノラマ文庫から作品を三冊刊行している。一冊目が、1995年の『プリンセス奪還―トウキョウ・バトル・フリークス』。二冊目が、2003年の『乙女軍曹ピュセル・アン・フラジャーイル』。そして最後の…
「西の善き魔女」シリーズの外伝作品 2000年刊行。『西の善き魔女』シリーズ一冊目の外伝作品である。 本編は第五巻である「闇の左手」でいちおうの完結を見ているのだが、「西の善き魔女」シリーズその後、三作の外伝が書かれている。 西の善き魔女 外伝1 …
木更津悠也が登場する短編集 2004年刊行作品。光文社のミステリ専門誌「ジャーロ」等に掲載されていた作品をまとめたもの。麻耶雄嵩(まやゆたか)作品における名探偵木更津悠也の活躍を描く。 作者の麻耶雄嵩は1969年生まれ。1991年の『翼ある闇 メルカトル…
圧倒的な熱量を感じる氷室冴子評論本 2019年刊行。筆者の嵯峨景子は1979年生まれのフリーライターで、専門は社会学、文化研究。2016年の『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』に続く第二作である。 内容はこんな感じ 『クララ白書』『なんて素敵にジャパネス…