ネコショカ

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『紫式部の父親たち』繁田信一
書簡集『雲州消息』から文人貴族の日常を知る

氷室冴子

『なんて素敵にジャパネスク2』氷室冴子 人気を決定的にしたシリーズ最高傑作巻

「なんて素敵にジャパネスク」シリーズ最高傑作 1985年刊行作品。前年に刊行された『なんて素敵にジャパネスク』の続篇。前作同様に表紙及び本文イラストは峯村良子によるもの。 イラストが後藤星に替わった新装版は1999年に登場。表紙を飾っているのは鷹男…

『なんて素敵にジャパネスク』氷室冴子 累計発行部数800万部超の大ヒット作

氷室冴子最大のヒット作「ジャパネスク」シリーズ開幕 1984年刊行作品。集英社のジュニア向け小説誌「小説ジュニア」、及び「Cobalt」に掲載されていた作品を、コバルト文庫にて書籍化したもの。全10巻。氷室冴子最大のヒット作。累計発行部数は800万部を越…

『月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ』氷室冴子 没後に刊行された未文庫化作品集

氷室冴子没後に発売された文庫未収録作品集 2012年刊行作品。作者の氷室冴子(ひむろさえこ)は1957年生まれ。シリーズ累計800万部を誇る『なんて素敵にジャパネスク』他、多数のヒット作で知られ、1980年代のライトノベル界(当時はライトノベルとは言わな…

『蕨ヶ丘(わらびがおか)物語』氷室冴子 田舎への愛に満ちたコメディ作品

『Cobalt』発表の四編を文庫化 1984年刊行作品。集英社の小説誌『Cobalt』に掲載されていた四つの短編作品をまとめたもの。あとがきを読む限り、当初から全四話での完結を企図して書かれていた作品である。 イラストは『少女小説家は死なない!』『ざ・ちぇ…

『海がきこえるⅡ〜アイがあるから〜』氷室冴子 1990年代の恋愛シーンがよみがえる青春小説の佳品

拓と里伽子にもう一度会える 1995年刊行作品。1993年に刊行された『海がきこえる』の続編である。前作の『海がきこえる』は徳間書店のアニメ情報誌「アニメージュ」の連載作品であったが、本作は書下ろし作品として上梓されている。 前作に引き続き、表紙、…

『恋する女たち』氷室冴子 原作小説版+映画版・マンガ版も解説!

氷室冴子『恋する女たち』のネタバレ感想、あらすじ、カバーデザインの違い、物語の舞台となった岩見沢についてのご当地ネタを収録。斉藤由貴主演、1986年の映画版や、1987年のマンガ版との違いについても解説しています。

『冴子の東京物語』氷室冴子 電話(イエデン)全盛時代の昭和エッセイ

氷室冴子のファーストエッセイ本 1987年刊行作品。まずは集英社から単行本版が発売。挿画は永沢まこと。 集英社のPR誌『青春と読書』の1985年2月号~1987年3月号にかけて連載されていた作品をまとめたもの。氷室冴子(ひむろさえこ)初のエッセイ作品であり…

『海がきこえる』氷室冴子 1990年代の高知、東京を舞台とした青春小説

氷室冴子、最後期の作品 徳間書店のアニメーション情報誌『アニメージュ』の1990年2月号から、1992年1月号にかけて連載されていた作品を大幅改稿(後述)したうえで単行本化した作品。 単行本版は1993年に刊行されている。大長編シリーズであった『銀の海 金…

『冴子の母娘草』氷室冴子 母と娘の埋められない溝を描いたエッセイ

氷室冴子の捧腹絶倒エッセイが復刊! 1993年刊行作品。集英社のPR誌「青春と読書」に連載されていたものをまとめたもの。タイトルは「さえこのははこぐさ」と読む。氷室冴子(ひむろさえこ)のエッセイ作品としては七冊目の作品となる。イラストは宇田川のり…

『さようならアルルカン』氷室冴子 1970年代に刊行された最初期の短編集

氷室冴子の二作目 本日紹介する『さようならアルルカン』は『白い少女たち』に続く、氷室冴子(ひむろさえこ)の二作目の作品である。初版は昭和54(1979)年。恐ろしいことに、今から40年以上も前の作品になってしまった。わたしも歳を取るわけである。 本…

氷室冴子『白い少女たち』と昭和50年代のコバルト文庫

氷室冴子の『白い少女たち』について感想をあげるつもりであったが、刊行当時の状況を調べているうちに、昭和50年代のコバルト文庫についても触れたくなってしまった。ということで、『白い少女たち』の感想に加えて、昭和50年代のコバルト文庫について雑に…

『いっぱしの女(新版)』氷室冴子の30年前のエッセイが復刊!

エッセイストとしての氷室冴子 氷室冴子(ひむろさえこ)は1977年のデビュー以来、少女向けの小説レーベル、コバルト文庫を中心として活動を続けていた。大ヒット作『なんて素敵にジャパネスク』などのおかげで、小説作品ばかりが目につくが、エッセイの類も…

『さようならアルルカン/白い少女たち』氷室冴子の初期作品集 幻の四編を初収録

最初期の氷室冴子作品が読める! 2020年刊行作品。氷室冴子デビューの契機となった「小説ジュニア青春小説新人賞」佳作入選作の「さようならアルルカン」に、初文庫作品『白い少女たち』、更に集英社の若年層向け小説誌「小説ジュニア」(雑誌「Cobalt」の前…

『少女小説家は死なない!』氷室冴子 少女小説冬の時代と少女小説の再定義

少女小説作家って怖ろしい? 1983年の11月に刊行された作品。氷室冴子の作品としては13冊目。ちなみに『シンデレラ迷宮』と『シンデレラミステリー』の間に刊行された作品である。 表紙及び、本文中のイラストは『ざ・ちぇんじ! 』に引き続き、峯村良子が担…

『ざ・ちぇんじ!』氷室冴子 男女入れ替わりモノの古典的名作

氷室冴子、もうひとつの平安朝コメディ 前後編の二巻構成で、前編が1983年1月刊行、後編が同2月刊行。氷室冴子としては10冊目、11冊目の単著ということになる。ちなみにこの作品の前に刊行されたのが『雑居時代』、続いて刊行されたのが『シンデレラ迷宮』で…

『雑居時代』氷室冴子 「ジャパネスク」以前の最大のヒット作

氷室冴子、作家キャリア五年目の作品 1982年刊行作品。雑誌『コバルト』の前身である『小説ジュニア』に1981年から1982年にかけて連載されていた10編に、番外編の書下ろし二編(「家弓には家弓の事情があった」「嗚呼、受難の日々」)を加えて上下巻にて文庫…

『アグネス白書』氷室冴子、『クララ白書』の続篇が登場!

ずいぶん間が空いてしまったが、氷室冴子作品の全作感想を再開したい。本日お届けするのは『アグネス白書』である。 『クララ白書』の続篇が登場 愛蔵版Saeko's early collection おススメ度、こんな方におススメ! あらすじ アグネス舎での一年間を綴る ぱ…

『氷室冴子とその時代』嵯峨景子 多彩な活動に光を当てたファン必読の一冊

圧倒的な熱量を感じる氷室冴子評論本 2019年刊行。筆者の嵯峨景子は1979年生まれのフリーライターで、専門は社会学、文化研究。2016年の『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』に続く第二作である。 内容はこんな感じ 『クララ白書』『なんて素敵にジャパネス…

『近頃、気になりませんか?』新井素子、四冊目のエッセイ作品

新井素子、25歳から34歳時代のエッセイ 1994年刊行作品。単行本版は廣済堂出版から。 主として廣済堂出版の「クロスワードクラブ」に掲載されていたエッセイをまとめたもの。一番古い記事はなんと1985年。最新の記事で1994年なので、けっこう執筆年代には幅…

『クララ白書』氷室冴子、小説版ネタバレ感想。映画版との違いも解説!

氷室冴子「クララ白書」のネタバレ感想、あらすじ。当時の懐かしネタの説明もあります。 映画版の配役一覧。小説版との違いについても書いてみました。