ネコショカ

小説以外の書籍感想はこちら!
『統計検定3級』ギリギリ67点で合格の記録
公式問題集の、罠試験時の注意事項のまとめ

5つ★(超おススメ!)

『アディ・ラルーの誰も知らない人生』V・E・シュワブ 誰の記憶にも残らなくなる呪いをかけられた女の物語

全米で100万部突破!映画化も決まった超人気作品 2022年刊行作品。オリジナルのアメリカ版は2020年刊行で原題は『The Invisible Life of Addie LaRue』。翻訳者は高里ひろ。 作者のV・E・シュワブ(V. E. Schwab)は1987年生まれのアメリカ人作家。2011年に『T…

『朗読者』ベルンハルト・シュリンク 誇り高き一人の女の物語

予備知識なしで読んで欲しい 1995年刊行作品。ドイツ人作家ベルンハルト・シュリンク(Bernhard Schlink)による小説作品。原題は『Der Vorleser』。日本版は2000年刊行。新潮社の海外文学レーベル「新潮クレスト・ブックス」からの登場だった。 朗読者 (新…

『星のせいにして』エマ・ドナヒュー 第一次世界大戦下、スペイン風邪の蔓延、産科発熱病棟の三日間

エマ・ドナヒューの邦訳、二作品目 2021年刊行作品。オリジナルの米国版は2020年に登場しており、原題は『The Pull of the Stars』。作者のエマ・ドナヒュー(Emma Donoghue)は1969年生まれ。アイルランド系のカナダ人作家。 デビュー作は1994年の『Stir Fry…

『三月は深き紅の淵を』恩田陸 「物語」の在り方を問う、恩田作品の原点

恩田陸『三月は深き紅の淵を』のあらすじ、わかりやすいネタバレ解説、感想。関連する『麦の海に沈む果実』等の理瀬シリーズについても紹介しています。

『同志少女よ、敵を撃て!』逢坂冬馬 セラフィマの銃口はわたしたちをも狙っている

アガサ・クリスティー賞大賞&直木賞候補作、衝撃のデビュー作 2021年刊行作品。作者の逢坂冬馬(あいさかとうま)は1985年生まれ。本作『同士少女よ、敵を撃て!』で、第11回のアガサ・クリスティー賞の大賞を受賞して作家デビューを果たしている。 逢坂冬馬…

エドワード・ゴーリーの邦訳全作をご紹介!

※2021/12/27追記 新刊の『鉄分強壮薬』が刊行されていたので追加しました! 邦訳されているゴーリー作品を全て紹介! エドワード・ゴーリー(Edward Gorey)は1925年生まれ。アメリカ人絵本作家である。2000年に亡くなられている。 彼の作風についてはWikiped…

『死の泉』皆川博子が描く狂気と幻想の世界

第二次大戦下のドイツを舞台とした作品 作者の皆川博子(みながわひろこ)は1929年(もしくは1930年)生まれで、1970年のデビューから現在に至るまで、連綿と現役の作家として活動を続けている。80代に入っても一向に刊行ペースが衰えない驚異の作家である。…

『三体3 死神永生』劉慈欣 時空の果て、わたしたちの星、わたしたちの宇宙

三体シリーズ三部作の完結編 2021年刊行作品。オリジナルである中国版は2008年に刊行。『三体』『三体2 暗黒森林』の続編。劉慈欣(りゅうじきん/リウツーシン)による三体(地球往事)シリーズ三部作の最終作にあたる。死神永生は「ししんえいせい」と読む…

『第二音楽室』佐藤多佳子 奏でる喜び、合わせる喜び(音源付き!)

School and Musicシリーズ一作目 2010年刊行作品。2005年から2009年にかけて、「別冊文芸春秋」「飛ぶ教室」に掲載されていた作品を単行本化したもの。学校音楽をテーマとしたSchool and Musicシリーズの一冊目である。 第二音楽室 作者: 佐藤多佳子 出版社/…

『火星年代記』レイ・ブラッドベリ 火星移民を巡る26編の連作短編集

ブラッドベリの代表作 オリジナルの米国版は1950年刊行。原題は『The Martian Chronicles』。火星植民をテーマとした連作短編集である。 作者のレイ・ブラッドベリ(Ray Bradbury)は1920年生まれのアメリカ人作家。2012年に亡くなられている。 邦訳版はいく…

サラ・ウォーターズ『荊の城』は読み始めたら止まらない徹夜必至本

『半身』に続く二年連続「このミス」海外部門第一位の作品 2004年刊行。オリジナルの英国版は2002年刊行で原題は「Fingersmith」。「このミス2005」海外部門第一位の作品である。 作者のサラ・ウォーターズ(Sarah Waters)は1966年生まれのイギリス人作家。 …

『マルドゥック・スクランブル』冲方丁の大出世作

日本SF大賞&ベストSFのダブル受賞作 2003年刊行作品。2003年の日本SF大賞受賞作。そしてベストSF2003の国内部門でもダントツの第一位を獲得した作品である。 ちなみに冲方丁は「うぶかたとう」と読む。「おきかたちょう」じゃないぞ(最初の頃はそう読んで…

『童話物語』向山貴彦 国産ハイ・ファンタジーのオールタイムベスト

ファンタジー好きなら絶対読んで欲しい傑作 1999年刊行作品。作者の向山貴彦(むこうやまたかひこ)は1970年生まれの作家、翻訳家。残念ながら腎臓ガンのために、2018年に47歳の若さで亡くなられている。 本作のオリジナルとして、1997年に自主制作版(2,000…

『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』桜庭一樹 好きって絶望だよね

桜庭一樹の出世作! 2004年刊行作品。最初はライトノベルレーベルの富士見ミステリー文庫からの登場であった。その後、直木賞作家にまでブレイクしてしまった桜庭一樹(さくらばかずき)の出世作である。 桜庭一樹は、1999年のデビュー作『ロンリネス・ガーデ…

菅浩江『永遠の森 博物館惑星』2000年のベストSF第一位作品!

菅浩江の代表作 2000年作品。1993年から1998年にかけて、早川書房「SFマガジン」に単発で掲載されていた作品群に書き下ろし(「この子はだあれ」)を加えて、単行本として刊行された作品である。 第54回日本推理作家協会賞の長編および連作短編集部門、更に…

『九度目の十八歳を迎えた君と』浅倉秋成 青春時代からの呪いを解く

浅倉秋成の第五作 2019年刊行作品。『ノワール・レヴナント』『フラッガーの方程式』『失恋覚悟のラウンドアバウト』(文庫化時に『失恋の準備をお願いします』に改題)『教室が、ひとりになるまで』に続く、浅倉秋成(あさくらあきなり)の第五作である。東…

『模倣犯』宮部みゆき 最後に明らかになるタイトルの意味に戦慄

2002年の「このミス」第一位作品 2002年版『このミステリーがすごい!』で国内部門1位となった作品。 2001年刊行作品。当時としては、1998年の『理由』以来久々に登場した宮部みゆきの現代ミステリ作品だった。 上下巻構成で二段組み1,400ページ余の超大作だ…

『宇宙(そら)へ』メアリ・ロビネット・コワル わたしは宇宙に行きたい!

ネビュラ賞、ヒューゴー賞、ローカス賞、サイドワイズ賞を受賞! 2020年刊行作品。作者のメアリ・ロビネット・コワル(Mary Robinette Kowal)は1969年生まれのアメリカ人作家。 本作『宇宙(そら)へ』の、オリジナル米国版は2018年に刊行されており、原題は…

『夜のピクニック』恩田陸 2005年の本屋大賞の第1位作品!

恩田陸、高校三部作の完結編 2004年刊行作品。2005年の第2回本屋大賞の第1位に輝いた作品である。 恩田陸としては『六番目の小夜子』『球形の季節』に続く、高校三部作の完結編的な位置づけの作品(クリエイターズワールドの恩田陸インタビューより)とされ…

『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ 2021年本屋大賞翻訳小説部門第1位作品

ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』のあらすじ、ネタバレ感想、犯人、タイトルの意味等、作品の魅力についてご紹介します。

『三体2 黒暗森林』劉慈欣 面壁者VS破壁人、シリーズ二作目は頭脳バトルだ!

三体シリーズ三部作の第二作 2020年刊行作品。オリジナルの中国版は2008年に刊行。劉慈欣(りゅうじきん/リウツーシン)による三体(地球往事)三部作の第二作。『三体』の続編にあたり、最終第三作の『三体3 死神永生』へと繋がっていく作品である。 解説は…

『イニシエーション・ラブ』乾くるみ 原作、映画版、オーディブル版のネタバレ感想

乾くるみ「イニシエーション・ラブ」のネタバレ感想。静岡県小説、80年代小説としての特徴について書いてみた。 原作とラストが違う映画版、更にオーディブル(オーディオドラマ)版の感想もあります。

『天盆(てんぼん)』王城夕紀 盤戯の優劣で立身が決まる世界の物語

王城夕紀のデビュー作 2014年刊行作品。王城夕紀(おうじょうゆうき)は1978年生まれ。本作の元となった「天の眷属」にてC★NOVELS大賞特別賞を受賞し作家デビューを果たしている。 C★NOVELS大賞系の作品であるわりには、単行本版のデザインが個人的にかなー…

『半身』サラ・ウォーターズ ヴィクトリア朝時代のイギリスを舞台とした傑作ミステリ

2003年の翻訳ミステリ界を制した傑作 2003年刊行作品。オリジナルは1999年にイギリスで出版されている。原題は『Affinity』。作者のサラ・ウォーターズはヴィクトリア期のイギリスを舞台とした作品を得意としており本作がデビュー二作目。 このミス2004年版海…

『水滸伝19 旌旗の章』北方謙三版「水滸伝」遂に完結!

北方謙三版「水滸伝」最終巻! 三月からかれこれ四か月、延々と毎週月曜日にお届けしてきた北方謙三版「水滸伝」の連続感想企画も遂に最終十九巻「旌旗(せいき)の章」に到達である(長かった)。 単行本版は2005年の刊行。 水滸伝 19 旌旗の章 作者:北方 …

『水滸伝18 乾坤の章』北方謙三 若き英雄の誕生を見よ!

北方謙三版「水滸伝」第十八弾! ようやくあと二冊!毎週月曜恒例(いい加減に書くの疲れてきた)の、北方謙三版「水滸伝」の連続感想企画。前週の十七巻に続いて、本日は十八巻「乾坤(けんこん)の章」である。単行本版は2005年の刊行。 水滸伝 18 乾坤の…

『水滸伝17 朱雀の章』北方謙三  怒涛の最終盤に突入!

北方謙三版「水滸伝」第十七弾! 月曜恒例、北方謙三版「水滸伝」全19巻の連続感想。いよいよラスト3巻に突入である。前週の十六巻に続いて、本日は十七巻「朱雀(すざく)の章」をお届けしたい。 単行本版は2005年に刊行されている。 水滸伝 17 朱雀の章 作…

『水滸伝16 馳驟の章』北方謙三  個人間バトルが熱い、そして遂に童貫が!

北方謙三版「水滸伝」第十六弾! かれこれ四か月近く続けている、月曜日恒例、北方謙三版「水滸伝」全19巻の連続感想。昨週の十五巻に続いて、本日は十六巻「馳驟(ちしゅう)の章」をお届けしたい。 単行本版は2005年に刊行されている。 水滸伝 16 馳驟の章…

『水滸伝15 折戟の章』北方謙三 遂に童貫率いる禁軍が動き出す

北方謙三版「水滸伝」第十五弾! 月曜日恒例、北方謙三による「水滸伝」全19巻の連続感想。先週の十四巻に続いて本日は十五巻「折戟(せつげき)の章」をご紹介したい。この巻を含めて、遂に残り五冊である。7月中には全巻紹介が完了する見込みである。 単行…

『水滸伝14 爪牙の章』北方謙三 最後の日常回かもしれない

北方謙三版「水滸伝」第十四弾! 毎週月曜日にお届けしている北方謙三版「水滸伝」の連続レビュー、先週の十三巻に続いて、本日は十四巻「爪牙の章」をご紹介したい。単行本版は2004年刊行。 水滸伝 14 爪牙の章 作者:北方 謙三 発売日: 2004/07/26 メディア…