ネコショカ

毎日夜20時更新。ネコショカは猫の書架
雑食系の書評Blogです。なんでも節操なく読んでます
基本ネタバレありなので注意してね

伝奇

『零崎曲識の人間人間』西尾維新 「人間」シリーズ第三弾

戯言シリーズスピンアウト「人間」シリーズの第三弾 2008年刊行作品。西尾維新の「人間」シリーズも今回で三作目。 講談社(西尾維新)文庫版は2012年に刊行されている。ノベルス版にはカードゲーム風のおまけカードが封入されていたが、文庫版では入ってい…

『君待秋ラは透きとおる』詠坂雄二の最新作は能力バトル!

詠坂雄二の最新作は能力バトル 本日紹介するのは詠坂雄二(よみさか ゆうじ)の2019年作品『君待秋ラは透きとおる』である。 作者の詠坂雄二は1979年生まれ。今は亡き光文社の新人公募企画「KAPPA-ONE」出身の作家だ(光文社版のメフィスト賞みたいな感じ)…

『零崎軋識の人間ノック』西尾維新 「人間」シリーズ第二弾

戯言シリーズスピンアウト「人間」シリーズの第二弾 2006年刊行作品。前作の『零崎双識の人間試験』より、作中の時系列で言うと五年程前のお話。 雑誌「ファウスト」に掲載された「零崎軋識の人間ノック1 狙撃手襲来」「零崎軋識の人間ノック2 竹取山決戦」…

『零崎双識の人間試験』西尾維新 「人間」シリーズ開幕編

戯言シリーズからのスピンアウト 2004年刊行作品。講談社BOOK倶楽部に2002年12月から2003年5月にかけて連載されていたものを加筆修正の上で書籍化したもの。戯言シリーズ初の外伝的な作品である。イラストは、戯言シリーズ同様に竹が担当している。 「人間」…

『榛家の伝説』佐々木丸美、最後の作品

「孤児」シリーズ、「館」シリーズと続いてきた、佐々木丸美作品の全作レビューだが、本日は「館」シリーズのスピンアウト的な作品である「伝説」シリーズから、『榛(はしばみ)家の伝説』をお届けしたい。 前作である『橡家の伝説』の内容にも言及している…

『橡家の伝説』佐々木丸美「館」シリーズのセカンドシーズン

本日ご紹介するのは 佐々木丸美の「館」シリーズの外伝的な作品、『橡家の伝説』である。「館」シリーズについてもネタバレしているので、未読の方はお気をつけ頂きたい。 「伝説」シリーズの一作目 1982年刊行作品。『橡(つるばみ)家の伝説』は佐々木丸美…

全460項目の戯言辞典『ザレゴトディクショナル』西尾維新

戯言シリーズの用語辞典 先週、次は「人間シリーズ」のレビューを書くかもと書いてしまったが、戯言シリーズとしてはまだこちらの作品が残っていた。 本書は2006年刊行作品。戯言シリーズの全9冊の用語集兼ガイドブックである。 残念ながら「人間シリーズ」…

戯言シリーズ完結『ネコソギラジカル 下 青色サヴァンと戯言遣い』西尾維新

戯言シリーズの最終巻(いちおう) 2005年刊行。戯言シリーズ最終三部作の第三弾。遂にこれでシリーズ完結。今回の表紙はウェディングドレス姿の玖渚友である。 講談社文庫版は2009年に登場している。 ネコソギラジカル(下) 青色サヴァンと戯言遣い (講談社…

戯言シリーズもあと二冊!『ネコソギラジカル 中 赤き征裁VS.橙なる種』西尾維新

戯言シリーズ最終章の二作目 2005年刊行作品。戯言シリーズ最終三部作の第二弾である。 表紙は誰だよこいつと一瞬思ったけど、想影真心さんらしい。ビジュアル的には女だけど、話し方は男。この作品であまり性別を気にしても仕方が無いのかも知れないけど、…

終盤戦突入!『ネコソギラジカル 上 十三階段』西尾維新

戯言シリーズ最終章スタート 2005年刊行。戯言シリーズ最終三部作の第一弾である。 表紙は哀川さんらしいのだが、イラストレータの竹の画風はこのあたりから変わり始めていて、初見時は一瞬誰だか判らなかった。本編中のキャラクター挿絵もシャープな部分が…

西尾維新『ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹』戯言シリーズ五作目 

リヴァーシブルカバーに注目! 戯言シリーズも本作で五作目。2003年刊行作品。 デフォルト状態が拘束衣というインパクト十分の新キャラ匂宮兄妹が登場。いつものことながら、この作家はキャラを立てるのがメチャクチャ巧い。 リバーシブルな表紙カバーがネタ…

西尾維新『サイコロジカル 兎吊木垓輔の戯言殺し/曳かれ者の小唄』戯言シリーズ四作目 

シリーズ四作目は上下巻の大長編 2002年刊行作品。『クビキリサイクル』『クビシメロマンチスト』『クビツリハイスクール』と来て今回は『サイコロジカル』ようやくタイトルが「クビ」から離れたね。 サブタイトル、上巻は「兎吊木垓輔(うつりぎがいすけ)…

姫ちゃん登場巻!『クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子』西尾維新

戯言シリーズの三作目 2002年刊行。ボリューム的には少しダウンして200頁弱。前作の半分程度である。 今回のヒロインはロリ系美少女の紫木一姫(ゆかりきいちひめ)。アルトリコーダー振り回している段階で激しくロリ度アップ(個人の見解である)。確実にク…

澁澤龍彦『高丘親王航海記』親王の足跡をマップ化★祝マンガ化

1987年刊行。澁澤龍彦、最後の作品。あらすじと各エピソードごとのネタバレ感想を掲載。ざっくり地図付き。 マンガ版の情報もあります。 本作では喉頭癌という死病に苦しんでいた、澁澤龍彦自身の葛藤が主人公の高丘親王に多分に投影されている。次第にその…

「黎明に叛くもの」外伝「天王船」 (中央公論新社/中公文庫)も素晴らしいよ!

「天王船」は「黎明に叛くもの」の外伝 天王船 (中公文庫) 作者: 宇月原晴明 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2012/12/19 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 先日紹介した「黎明に叛くもの」の外伝。2006年刊行。分冊(ノベルズ)版「黎…

宇月原晴明に外れなし「黎明に叛くもの」(中央公論新社)も期待にたがわぬ傑作

三冊めは松永久秀! 黎明に叛くもの (中公文庫) 作者: 宇月原晴明 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2006/07 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 21回 この商品を含むブログ (29件) を見る 2003年刊行。宇月原晴明三作目。美しい装丁に惚れ惚れ。この…

『聚楽 太閤の錬金窟(グロッタ)』宇月原晴明の二作目 快作にして怪作!

宇月原晴明の二作目は太閤秀吉と秀次 聚楽―太閤の錬金窟(グロッタ) (新潮文庫) 作者: 宇月原晴明 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2005/09 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (19件) を見る 本作は2002年刊行。第11回日本ファ…

『信長あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』宇月原晴明、衝撃のデビュー作

日本ファンタジーノベル大賞受賞作品 1999年刊行。第11回日本ファンタジーノベル大賞受賞作品。 作者はデビューまでに第六回三田文学新人賞を受賞。永原孝道名義で、詩歌、評論などに著作がある。宇月原清明としては本作が処女作。第二作『聚楽太閤の錬金窟…

宇月原晴明『安徳天皇漂海記』漂泊する安徳帝、その奇想に痺れる

宇月原晴明作品は素晴らしいよね! 本日ご紹介するのは宇月原晴明の「安徳天皇漂海記」である。 2006年刊行。この年の山本周五郎賞受賞作品。山本周五郎賞って、直木賞の残念賞扱いでいいんだっけか?壇ノ浦の合戦で崩御した筈の安徳天皇が、神器真床追衾(ま…