メフィスト賞
須藤古都離のデビュー作 2023年刊行作品。第64回のメフィスト賞受賞作品である。作者の須藤古都離(すどうことり)は1987年生まれのミステリ作家。ペンネームから女性作家を想像させられたが、講談社の公式サイトを見る限り、男性作家である様子。本作『ゴリ…
五十嵐律人のデビュー作 2020年刊行作品。第62回のメフィスト賞受賞作である。 法廷遊戯 作者:五十嵐 律人 講談社 Amazon 作者の五十嵐律人(いがらしりつと)は1990年生まれ。巻末のプロフィールによると、東北大卒で司法試験合格とある。講談社の文芸サイ…
潮谷験のデビュー作 2021年刊行作品。作者の潮谷験(しおたにけん)は1978年生まれ。本作『スイッチ 悪意の実験』で第63回のメフィスト賞を受賞し、作家デビューを果たしている。 スイッチ 悪意の実験 作者:潮谷 験 講談社 Amazon 講談社文庫版は2023年に刊…
謎のメフィスト賞作家、古泉迦十 2000年刊行作品。第17回メフィスト賞受賞作である。 タイトルの『火蛾』は「ひが」と読み、作者名の古泉迦十は「こいずみかじゅう」と読む。『火蛾』は古泉迦十のデビュー作にして、2020年現在、唯一の作品となっている。 刊…
第24回メフィスト賞受賞、北山猛邦のデビュー作 2002年刊行作品。第24回のメフィスト賞受賞作品。作者の北山猛邦(きたやまたけくに)は1979年生まれのミステリ作家。本作『『クロック城』殺人事件』がデビュー作となる。メフィスト賞応募時のタイトルは「失…
生垣真太郎の第一作 2003年刊行。第27回のメフィスト賞受賞作品。生垣真太郎(いけがきしんたろう)のデビュー作である。メフィスト賞にしては、少し毛色の変わった(もともと変な話ばっかりだけど)お話。アメリカを舞台とし、外国人を主人公に据えた作品で…
岡崎隼人、最初で最後の作品 2006年刊行。第34回メフィスト賞受賞作品。作者の岡崎隼人(おかざきはやと)は1985年生まれなので、受賞時は21歳くらいか。わりかし若い作家が受賞することが多いメフィスト賞としてもかなり若い方だよね。 ノベルス版のみで文…
覆面作家、氷川透のデビュー作 2000年刊行作品。第15回のメフィスト賞受賞作品である。氷川透(ひかわとおる)の最初の作品。この作家、東京大学文学部卒であることは開示されているのだが、それ以外のプロフィールがまったく不明と言う覆面作家である。性別…
森山赳志、唯一の作品 2005年刊行作品。タイトルは「もっかのだいしょう」と読む。第33回のメフィスト賞受賞作品である。メフィスト賞には珍しい国際謀略モノだ。作者の森山赳志(もりやまたけし)は1971年生まれ。本作がデビュー作だが、残念ながらこれ以降…
舞城王太郎衝撃のデビュー作 2001年刊行作品。第19回のメフィスト賞受賞作品である。舞城王太郎(まいじょうおうたろう)最初の作品である。舞城王太郎は1973年生まれで、福井県出身。しかし、それ以外の経歴は一切公表されていない覆面作家である。 本作は…
深水黎一郎のデビュー作 2007年刊行作品。第36回のメフィスト賞受賞作品。タイトルの「ウルチモ・トルッコ」はイタリア語で究極のトリックを意味する。作者の深水黎一郎(ふかみれいいちろう)は1963年生まれのミステリ作家。本作『ウルチモ・トルッコ』がデ…
高里椎奈のデビュー作 1999年刊行作品。第11回メフィスト賞受賞作である。高里椎奈(たかさとしいな)のデビュー作品にして「薬屋探偵」シリーズの第一作となる。 高里椎奈は1976年生まれ。「薬屋探偵」シリーズや、「フェンネル大陸」シリーズ、最近では「…
ミリア&ユリシリーズの一作目 2000年刊行作品。第18回のメフィスト賞受賞作。作者の石崎幸二(いしざきこうじ)は1963年生まれのミステリ作家。本作『日曜日の沈黙』がデビュー作である。 本作はノベルス版のみであり、残念ながら文庫化はされていない。 と…
津村巧のデビュー作 2001年刊行作品。第22回のメフィスト賞受賞作である。著者HPによると、応募時タイトルは『SURVIVOR―生存者―』。残念ながらノベルス版のみで、文庫版は刊行されていない。 作者の津村巧(つむらたくみ)は1970年生まれ。本作以前に、光文…
矢野龍王のデビュー作 2004年刊行作品。第30回のメフィスト賞受賞作品。作者の矢野龍王(やのりゅうおう)は1965年生まれ。メフィスト賞の受賞者としては比較的年齢高めの方だろうか。文章的には、どことなく岡嶋二人っぽい。最近あまり見かけなくなった、懐…
秋月涼介のデビュー作 2001年刊行作品。第20回のメフィスト賞受賞作品である。 作者の秋月涼介(あきづきりょうすけ)は1971年生まれのミステリ作家。『月長石の魔犬』以降、2002年に『迷宮学事件』2004年に『紅玉の火蜥蜴』2006年に『消えた探偵』を、いず…
新堂冬樹のデビュー作 1998年刊行作品。第7回メフィスト賞受賞作。いまやすっかりノワール系小説の書き手として地歩を固めた感のある新堂冬樹(しんどうふゆき)だが、実はメフィスト賞の出身の作家なのであった。現在では講談社以外からの作品の方が多いの…
乾くるみ、浦賀和宏との同時受賞作 1998年刊行作品。この作品も既に四半世紀近くも前の作品となってしまった。メフィスト賞の歴史も、既にけっこうな歳月になってきているよね。 積木鏡介(つみききょうすけ)は1955年生まれ。第六回メフィスト賞受賞となっ…
自衛隊出身のメフィスト賞作家 2000年刊行作品。第14回のメフィスト賞受賞作品。ノベルス版タイトルの『UNKNOWN』は(アンノン)と読む。 作者の古処誠二(こどころせいじ)は1970年生まれ。航空自衛隊出身と、異色の経歴を持つミステリ作家である。 ゼロ年…
黒田研二のデビュー作 2000年刊行作品。第16回のメフィスト賞受賞作品。 講談社文庫版は2008年に登場。ノベルス版が出てから八年もかけて文庫化されるのは珍しい。ふつうこれくらい間隔が空くと、文庫版は出さずにスルーされそうだけど、地道に実績を積み重…
赤星香一郎のデビュー作 2009年刊行作品。作者の赤星香一郎(あかほしこういちろう)は1965年生まれ。本作『虫とりのうた』で、第41回のメフィスト賞を受賞。作家デビューを果たしている。 なお、本作は2022年現在、講談社ノベルス版のみで、文庫版は登場し…
白河三兎のデビュー作 2009年刊行作品。第42回のメフィスト賞を受賞。白河三兎(しらかわみと)のデビュー作だ。まずは講談社ノベルスからの登場。 プールの底に眠る (講談社ノベルス) 作者:白河 三兎 講談社 Amazon 講談社文庫版は2013年に刊行されている。…
望月拓海のデビュー作 2017年刊行作品。第54回のメフィスト賞受賞作。 作者の望月拓海(もちづきたくみ)は生年不明。放送作家出身の小説作家。 本作『毎年、記憶を失う彼女の救い方』がデビュー作となる。メフィスト賞応募時のタイトルは『リピート・ラブ』…
祝☆西尾維新デビュー20周年!ということで、本日はこちらの作品をリライトして再掲。なんだかんだ言って、戯言シリーズが大好きなわたし。 祝西尾維新デビュー20周年!!読者の皆様へ、西尾維新さんよりメッセージです#西尾維新 #NISIOISIN pic.twitter.com/…
中島望のデビュー作 1999年刊行作品。作者の中島望(なかじまのぞむ)は1968年生まれ。本作『Kの流儀』で第10回のメフィスト賞を受賞し作家デビュー。 残念ながら文庫化、電子書籍化はされていない。Amazonでも現時点(2022年1月28日)中古含め在庫なし。図…
日明恩のデビュー作 第25回メフィスト賞受賞作品。2002年刊行。作者の日明恩は1967年生まれ。日明恩と書いて「たちもり めぐみ」と読む。 2005年に講談社ノベルス版が登場。 それでも、警官は微笑う (講談社ノベルス) 作者:日明 恩 講談社 Amazon その翌2006…
いきなりハードカバーで登場したメフィスト賞受賞作 2002年刊行。第26回メフィスト賞受賞作。 通常のメフィスト賞作品はノベルスで出るのが常だけれど、講談社的に自信作だったのか、そこそこレベルの高い作品の場合、いきなりハードカバーで勝負を賭けてく…
メフィスト賞初の時代小説 2008年刊行。第38回メフィスト賞受賞作。メフィスト賞としては初の時代小説である。 2010年に文庫版が刊行されている。 掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南 (講談社文庫) 作者:輪渡颯介 講談社 Amazon 筆者の輪渡颯介は1972年生ま…
追悼 浦賀和宏 ミステリ愛好家の方であれば既にご存じかと思うが、浦賀和宏(うらがかずひろ)の死去が報じられた。死因は脳出血。デビューから20年以上経つので、けっこうな年齢なのかと思っていたら、なんと1978年生まれ。まだ41歳の若さである。いくらな…
砥上裕將のデビュー作 2019年刊行作品。第59回メフィスト賞にして、2020年本屋大賞の第三位に輝いた作品である。その他にも、ブランチBOOK大賞2019を受賞、キノベス!2020では第6位にランクイン。2019年に書かれた作品の中でも、特に高く評価された作品の一つ…