メフィスト賞
黒田研二のデビュー作 2000年刊行作品。第16回のメフィスト賞受賞作品。 講談社文庫版は2008年に登場。ノベルス版が出てから八年もかけて文庫化されるのは珍しい。ふつうこれくらい間隔が空くと、文庫版は出さずにスルーされそうだけど、地道に実績を積み重…
赤星香一郎のデビュー作 2009年刊行作品。作者の赤星香一郎(あかほしこういちろう)は1965年生まれ。本作『虫とりのうた』で、第41回のメフィスト賞を受賞。作家デビューを果たしている。 なお、本作は2022年現在、講談社ノベルス版のみで、文庫版は登場し…
白河三兎のデビュー作 2009年刊行作品。第42回のメフィスト賞を受賞。白河三兎(しらかわみと)のデビュー作だ。まずは講談社ノベルスからの登場。 プールの底に眠る (講談社ノベルス) 作者:白河 三兎 講談社 Amazon 講談社文庫版は2013年に刊行されている。…
望月拓海のデビュー作 2017年刊行作品。第54回のメフィスト賞受賞作。 作者の望月拓海(もちづきたくみ)は生年不明。放送作家出身の小説作家。 本作『毎年、記憶を失う彼女の救い方』がデビュー作となる。メフィスト賞応募時のタイトルは『リピート・ラブ』…
祝☆西尾維新デビュー20周年!ということで、本日はこちらの作品をリライトして再掲。なんだかんだ言って、戯言シリーズが大好きなわたし。 祝西尾維新デビュー20周年!!読者の皆様へ、西尾維新さんよりメッセージです#西尾維新 #NISIOISIN pic.twitter.com/…
中島望のデビュー作 1999年刊行作品。作者の中島望(なかじまのぞむ)は1968年生まれ。本作『Kの流儀』で第10回のメフィスト賞を受賞し作家デビュー。 残念ながら文庫化、電子書籍化はされていない。Amazonでも現時点(2022年1月28日)中古含め在庫なし。図…
日明恩のデビュー作 第25回メフィスト賞受賞作品。2002年刊行。作者の日明恩は1967年生まれ。日明恩と書いて「たちもり めぐみ」と読む。 2005年に講談社ノベルス版が登場。 それでも、警官は微笑う (講談社ノベルス) 作者:日明 恩 講談社 Amazon その翌2006…
いきなりハードカバーで登場したメフィスト賞受賞作 2002年刊行。第26回メフィスト賞受賞作。 通常のメフィスト賞作品はノベルスで出るのが常だけれど、講談社的に自信作だったのか、そこそこレベルの高い作品の場合、いきなりハードカバーで勝負を賭けてく…
メフィスト賞初の時代小説 2008年刊行。第38回メフィスト賞受賞作。メフィスト賞としては初の時代小説である。 2010年に文庫版が刊行されている。 掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南 (講談社文庫) 作者:輪渡颯介 講談社 Amazon 筆者の輪渡颯介は1972年生ま…
追悼 浦賀和宏 ミステリ愛好家の方であれば既にご存じかと思うが、浦賀和宏(うらがかずひろ)の死去が報じられた。死因は脳出血。デビューから20年以上経つので、けっこうな年齢なのかと思っていたら、なんと1978年生まれ。まだ41歳の若さである。いくらな…
砥上裕將のデビュー作 2019年刊行作品。第59回メフィスト賞にして、2020年本屋大賞の第三位に輝いた作品である。その他にも、ブランチBOOK大賞2019を受賞、キノベス!2020では第6位にランクイン。2019年に書かれた作品の中でも、特に高く評価された作品の一つ…
秋保水菓のデビュー作 2018年刊行作品。筆者の秋保水菓(あきうすいか)は1994年生まれのミステリ作家。本作『コンビニなしでは生きられない』で、第56回のメフィスト賞を受賞し、作家としてデビューしている。 講談社ノベルス版の表紙イラストはukiが担当。…
メフィスト賞受賞作を地道に紹介していくシリーズ。本日はこちら! 目指すは全作紹介!だが、現時点でも63作もあるので道は遠い(だいたい未読作品が半分近くある)。 イヤミスの旗手のデビュー作 2005年刊行。第32回メフィスト賞受賞作品。いまや、イヤミス…
潮谷験のデビュー作 2021年刊行作品。作者の潮谷験(しおたにけん)は1978年生まれ。本作『スイッチ 悪意の実験』で第63回のメフィスト賞を受賞し、作家デビューを果たしている。 おススメ度、こんな方におススメ! おすすめ度:★★★(最大★5つ) あらすじを…
柾木政宗のデビュー作 2017年刊行作品。柾木政宗の第一作。第53回のメフィスト賞受賞作品である。作者の柾木政宗(まさきまさむね)は1981年生まれ。ワセダミステリクラブ出身。 『NO推理、NO探偵?』には、2019年に続篇的な存在の『ネタバレ厳禁症候群 ~So …
天祢涼の第一作 2010年刊行作品。天祢涼(あまねりょう)のデビュー作。第43回のメフィスト賞受賞作品である。講談社ノベルス版のカバーイラストは鈴木康士(すずきやすし)が担当している。 作者の天祢涼は1978年生まれ。デビュー以降、年二冊近いペースで…
黒澤いづみのデビュー作 2018年刊行作品。作者の黒澤いづみは、『人間に向いてない』で第57回のメフィスト賞を獲得し、作家デビューを果たしている。福岡県出身、以外のプロフィールは開示されておらず、現状では覆面作家扱いなのかな。 なお、作者のお名前…
早坂吝のデビュー作 2014年刊行作品。作者の早坂吝(はやさかやぶさか)は1988年生まれ。本作で第50回のメフィスト賞を受賞。作家デビューを果たしている。 講談社ノベルス版では、登場人物の一人、上木(かみき)らいちを前面に押し出したカバーデザインと…
五十嵐律人のデビュー作 2020年刊行作品。第62回のメフィスト賞受賞作である。 作者の五十嵐律人(いがらしりつと)は1990年生まれ。巻末のプロフィールによると、東北大卒で司法試験合格とある。講談社の文芸サイトtree掲載の「森 博嗣 × 五十嵐律人 往復書…
辻村深月のデビュー作 2004年刊行。第31回メフィスト賞受賞作品。同賞では、初の試みとして上・中・下の3分冊で6月~8月の三か月にかけて連続刊行された。 2007年の文庫化に際して、上下巻の二巻構成に改められている。 作者の辻村深月(つじむらみづき)は198…
浅暮三文のデビュー作 1998年刊行作品。第8回のメフィスト賞受賞作である。 最近のメフィスト賞作品は、ソフトカバー形態で刊行されるケースが多い。しかし初期のメフィスト賞作品では、ノベルス形態で登場することが多かった。 ただ、本作に関してはそのい…
謎のメフィスト賞作家、古泉迦十 2000年刊行作品。第17回メフィスト賞受賞作である。 タイトルの『火蛾』は「ひが」と読み、作者名の古泉迦十は「こいずみかじゅう」と読む。『火蛾』は古泉迦十のデビュー作にして、2020年現在、唯一の作品となっている。 刊…
当ブログ開始初期からの不定期連載企画、メフィスト賞作品、全作感想書くぞシリーズも今回で31作目。メフィスト賞は現在第62回まで開催されているので(2020年8月現在)、これでようやく半分。先が長すぎる! 本日、第28回のメフィスト賞受賞作、関田涙『蜜…
「閻魔堂沙羅の推理奇譚」シリーズの一作目 2018年刊行作品。第55回メフィスト賞受賞作品。「閻魔堂沙羅の推理奇譚(えんまどうさらのすいりきたん)」は木元哉多(きもとかなた)のデビュー作である。イラストは望月けいが担当している。 一昔前であれば、…
真下みことのデビュー作 2020年刊行作品。第61回メフィスト賞受賞作。作者の真下(ました)みことは1997年生まれの女性作家。講談社BOOK倶楽部掲載のプロフィールによると、現役の大学生(2020年2月時点)とのこと。 講談社文庫版は2021年に刊行されている。…
読み手を選ぶ「愛すべき地雷」 2007年刊行作品。第35回メフィスト賞受賞作。古野まほろのデビュー作である。 故人となった新本格の父宇山日出臣が最後に推した一冊がこれ。金帯に宇山日出臣の「薦」付きとは歴代メフィスト作家の中でもかなり優遇されている…
生垣真太郎の第一作 2003年刊行。第27回のメフィスト賞受賞作品。生垣真太郎(いけがきしんたろう)のデビュー作である。メフィスト賞にしては、少し毛色の変わった(もともと変な話ばっかりだけど)お話。アメリカを舞台とし、外国人を主人公に据えた作品で…
岡崎隼人、最初で最後の作品 2006年刊行。第34回メフィスト賞受賞作品。作者の岡崎隼人(おかざきはやと)は1985年生まれなので、受賞時は21歳くらいか。わりかし若い作家が受賞することが多いメフィスト賞としてもかなり若い方だよね。 ノベルス版のみで文…
覆面作家、氷川透のデビュー作 2000年刊行作品。第15回のメフィスト賞受賞作品である。氷川透(ひかわとおる)の最初の作品。この作家、東京大学文学部卒であることは開示されているのだが、それ以外のプロフィールがまったく不明と言う覆面作家である。性別…
森山赳志、唯一の作品 2005年刊行作品。タイトルは「もっかのだいしょう」と読む。第33回のメフィスト賞受賞作品である。メフィスト賞には珍しい国際謀略モノだ。作者の森山赳志(もりやまたけし)は1971年生まれ。本作がデビュー作だが、残念ながらこれ以降…