ネコショカ

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2023年に読んで面白かった新書・一般書10選

『嫉妬と階級の『源氏物語』』大塚ひかり

有川浩

『塩の街』有川浩(ひろ)のデビュー作と終末モノのお作法

有川浩(ひろ)のデビュー作は 電撃ゲーム小説大賞受賞作品 2004年刊行。第10回電撃ゲーム小説大賞の大賞受賞作品。今をときめく有川浩(ひろ)のデビュー作である。現在は「有川ひろ」名義で活動されているのだが、本稿では刊行当時の名義「有川浩」にて記…

『レインツリーの国』有川浩 映画化もされたロングセラーの恋愛小説

有川浩、初の非メディアワークス作品 2006年刊行作品。有川浩(現在は「有川ひろ」)の六作目。自衛隊三部作(『塩の街』『空の中』『海の底』)、図書館戦争シリーズ(『図書館戦争』『図書館内乱』『図書館危機』『図書館革命』)と、デビュー以来、すべて…

『海の底』有川浩(ひろ) 自衛隊三部作のラストを飾る一作

『塩の街』『空の中』に続く第三作 2005年刊行作品。『塩の街』が陸上自衛隊、『空の中』では航空自衛隊が登場し、今回の『海の底』では海上自衛隊が登場する。有川浩(ひろ)の最初期の三作、「自衛隊三部作」と呼ばれる一連の作品の最後に登場するのが『海…

『空の中』有川浩(ひろ)の第二作品は特撮マインド全開の会心作

二作目にしてハードカバーで登場 2004年刊行作品。『塩の街』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞した有川浩の第二作が本書である。電撃文庫デビューの作家が、なんと二作目でハードカバーで登場である。この作家のブレイク作品と言うと、一般的には『図書館戦…