ネコショカ

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ライト文芸

『彼女は死んでも治らない』大澤めぐみ 個性的な文体が冴える「コージーミステリー」

大澤めぐみ作品が光文社から登場 2019年刊行作品。2016年に『おにぎりスタッバー』で商業デビューして以降、『ひとくいマンイーター』『6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。』『君は世界災厄の魔女、あるいはひとりぼっちの救世主』と、角川スニ…

『青の数学2』王城夕紀 数式(まほう)は解け、僕の青春が始まる。

今週のお題「おうち時間2021」に便乗します!おうち時間はひたすら読書です。 王城夕紀の四作目 2016年刊行作品。『天盆』『マレ・サカチのたったひとつの贈物』。『青の数学』に続く、王城夕紀(おうじょうゆうき)の第四作。『青の数学』の続編である。引…

『青の数学』王城夕紀 その数式(まほう)が君の青春を変える

王城夕紀の三作目 2016年刊行作品。『天盆』『マレ・サカチのたったひとつの贈物』に続く、王城夕紀(おうじょうゆうき)の第三作である。王城夕紀はこれまで中央公論新社からの作品刊行が続いていたが、本作では新潮社の新潮文庫nexレーベルからの上梓とな…

『紅蓮館の殺人』阿津川辰海 謎解きが先か、火事から逃げるのが先か

2021/2/18追記 祝★『蒼海館の殺人』発売!ということで、本日は昨年書いた記事を加筆修正の上で再アップ! 阿津川辰海の三作目 2019年刊行作品。『名探偵は嘘をつかない』『星詠師の記憶』に続く、阿津川辰海(あつかわ たつみ)の三作目。 阿津川辰海は1994…

『失恋の準備をお願いします』浅倉秋成 ラウンドアバウト形式の連作ユーモアミステリ

浅倉秋成の第三作を改題して文庫化 電子雑誌BOX-AIR(ボックス・エアー)の2015年3月号~7月号に連載されていた作品。 まず、2016年に『失恋覚悟のラウンドアバウト』のタイトルで、講談社BOXレーベルで書籍化されている。この時のイラストは中村ゆうひが担当…

『後宮の烏5』白川紺子 寿雪に新たな試練、香薔の封印は解けるのか??

シリーズ累計80万部突破! 2020年刊行作品。『後宮の烏』『後宮の烏2』『後宮の烏3』『後宮の烏4』に続く、『後宮の烏』シリーズの五作目にあたる。 前巻の感想でシリーズ累計50万部突破!と書いたが、第五巻の帯によると80万部を突破してしまったらしい。僅…

『私が大好きな小説家を殺すまで』斜線堂有紀 共依存の行きついた果ては?

斜線堂有紀の第四作 2018年刊行作品。メディアワークス文庫からの登場である。 斜線堂有紀(しゃせんどうゆうき)としては、『キネマ探偵カレイドミステリー』『キネマ探偵カレイドミステリー 〜再演奇縁のアンコール〜』『キネマ探偵カレイドミステリー 輪…

『2』野崎まど 初期六部作の完結編!

『2』それは究極の作品 2012年刊行作品。『[映] アムリタ 』『舞面真面とお面の女』『死なない生徒殺人事件』『小説家の作り方』『パーフェクトフレンド』に続く、野崎まどとしては六作目の作品である。本作を含め、野崎まどの初期六部作を構成している。 …

『パーフェクトフレンド』野崎まど 友達とは、素晴らしいものである

野崎まどの第五作 2011年刊行作品。『[映] アムリタ 』『舞面真面とお面の女』『死なない生徒殺人事件』『小説家の作り方』に続く、野崎まどとしては五作目の作品である。 さらに続く『2』を含めて、野崎まどの初期六部作を構成している。 この野崎まどの初…

『小説家の作り方』野崎まど ”この世で一番面白い小説”は書けるのか

野崎まどの第四作 2011年刊行作品。『[映]アムリタ』『舞面真面とお面の女』『死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~』に続く、野崎まどの第四作にあたる作品である。 その後刊行された『パーフェクトフレンド』『2』を含めて、野崎まどの初期…

『閻魔堂沙羅の推理奇譚 金曜日の神隠し』木元哉多 シリーズ初の長編作品

「閻魔堂沙羅の推理奇譚」シリーズの六作目 2019年刊行作品。かれこれ三か月ほど続けている、木元哉多の「閻魔堂沙羅の推理奇譚」シリーズを全巻読もう企画だが、今回でようやく六回目である。 ドラマ版の放映前に全部読めるかなと思ったら、9月にシリーズ七…

『舞面真面とお面の女』野崎まど 箱を解き石を解き面を解け!よきものが待っている

野崎まどの第二作 2010年刊行作品。タイトルの『舞面真面とお面の女』の読みは「まいつらまともとおめんのおんな」である。 『[映]アムリタ』に続く、野崎まどの第二作。『舞面真面とお面の女』『死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~』『小説…

『閻魔堂沙羅の推理奇譚 落ちる天使の謎』木元哉多 落ちてくる美少女は死亡フラグ

「閻魔堂沙羅の推理奇譚」シリーズの五作目 「閻魔堂沙羅の推理奇譚」シリーズの全巻読破企画の五回目。 本作は2019年に刊行されている。木元哉多(きもとかなた)の五作目の作品である。デビュー二年で五冊刊行とはあいかわらず凄まじい執筆速度である。一…

『死なない生徒殺人事件~識別組子とさまよえる不死~』野崎まど 不死は存在するのか?

野崎まどの第三作 2010年刊行作品。野崎まどとしては、『[映] アムリタ 』『舞面真面とお面の女』に続く三作目の作品である。 その後、野崎まどが売れっ子になるに伴い、2019年に新装版が登場している。現在買うならこちら。 死なない生徒殺人事件 ~識別組…

『ちょっと今から仕事やめてくる』北川恵海 全ての人に「ヤマモト」が居てほしい

北川恵海のデビュー作 2015年刊行作品。作者の北川恵海(きたがわえみ)は1981年生まれ。本作が第21回電撃大賞の電撃小説大賞部門〈メディアワークス文庫賞〉を受賞し、作家デビューを果たしている。マイナビの記事によると2019年1月の時点で70万部!の大ベ…

『閻魔堂沙羅の推理奇譚 点と線の推理ゲーム』木元哉多 沙羅ちゃんの日常が明らかに!

木元哉多作「閻魔堂沙羅の推理奇譚」全作のネタバレ感想です。登場人物のリスト付き。

『閻魔堂沙羅の推理奇譚 業火のワイダニット』木元哉多 どうして彼は殺されたのか?

「閻魔堂沙羅の推理奇譚」シリーズの三作目 2018年刊行作品。先月から開始した「閻魔堂沙羅の推理奇譚」シリーズの全作読破企画の三回目である。作者の木元哉多(きもとかなた)としてもこれが三作目。2018年はこのシリーズ、いきなり四冊も刊行されているん…

『閻魔堂沙羅の推理奇譚 負け犬たちの密室』木元哉多 めんどくさい男たちVS沙羅ちゃん

「閻魔堂沙羅の推理奇譚」シリーズの二作目 2018年刊行作品。先日紹介した木元哉多(きもとかなた)による『閻魔堂沙羅の推理奇譚』シリーズの第二作である。 「閻魔堂沙羅の推理奇譚」シリーズの二作目 あらすじ おススメ度、こんな方におススメ! わずか二…

『処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな』葵遼太 名作だからみんな読んで!

葵遼太のオリジナル第一作! 2020年刊行作品。作者の葵遼太(あおいりょうた)は1986年生まれ。 デビュー作は、太宰治の『人間失格』をベースにしたSFアニメ映画『HUMAN LOST』のノベライズ版である(原案は冲方丁だ)。 HUMAN LOST 人間失格 ノベライズ(新…

『また君と出会う未来のために』阿部暁子 『どこよりも遠い場所にいる君へ』の続編が登場

『どこよりも遠い場所にいる君へ』の4年後の物語 2018年刊行。2019年に出た、『どこよりも遠い場所にいる君へ』の4年後を描いた続編的な作品。主人公は異なるが、前作の主な登場人物たちも登場するので、ご安心を。 ちなみに、前作の感想はこちらからどうぞ…

『閻魔堂沙羅の推理奇譚』木元哉多 第55回メフィスト賞受賞作品 シリーズ一作目!

「閻魔堂沙羅の推理奇譚」シリーズの一作目 2018年刊行作品。第55回メフィスト賞受賞作品。「閻魔堂沙羅の推理奇譚(えんまどうさらのすいりきたん)」は木元哉多(きもとかなた)のデビュー作である。イラストは望月けいが担当している。 一昔前であれば、…

『どこよりも遠い場所にいる君へ』阿部暁子 そして、もう一つのエピローグ「天国へ続く橋」

『どこよりも遠い場所にいる君へ』のネタバレ感想。作品の考察と、作者・阿部暁子の経歴を紹介。 もう一つのエピローグ「天国へ続く橋」 続篇『また君と出会う未来のために』の感想もあります。

『後宮の烏4』白川紺子 寿雪が探す4つの「失せ物」

※2021/2/7追記 『後宮の烏5』の感想も書きました!こちらからどうぞ シリーズ累計50万部突破! 2020年刊行作品。『後宮の烏』『後宮の烏2』『後宮の烏3』に続く、『後宮の烏』シリーズの四作目にあたる。 4巻の帯によるとなんとシリーズ累計で50万部を突破し…

『ネガレアリテの悪魔 黎明の夜想曲』大塚已愛 シリーズ二作目が登場!

「ネガレアリテの悪魔」シリーズの第二作 2019年刊行作品。作者の大塚已愛(おおつかいちか)は2018年に『鬼憑き十兵衛』(応募時タイトルは『勿怪の憑』)で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。併せて、『ネガレアリテの悪魔 贋物たちの輪舞曲』(応募時タ…

『ネガレアリテの悪魔』大塚已愛 登場した絵画も併せてご紹介します

角川文庫キャラクター小説大賞受賞作 2019年刊行作品。KADOKAWA主催による、第四回角川文庫キャラクター小説大賞の大賞受賞作。『鬼憑き十兵衛』でファンタジーノベル大賞を受賞した、大塚已愛(おおつかいちか)の第二作でもある。 特徴のある画風だから、…

『[映]アムリタ』野崎まど 最原最早の初登場作品

野崎まどのデビュー作 2009年刊行作品。昨今、各方面で活躍し、知名度の上がっている野崎まどのデビュー作 である。 第16回電撃小説大賞にて、新設されたメディアワークス文庫賞を受賞。電撃系のライト文芸レーベルメディアワークス文庫の創刊ラインナップに…

『後宮の烏3』白川紺子 呪詛を受ける者

※2021/2/7追記 『後宮の烏5』の感想も書きました!こちらからどうぞ 『後宮の烏3』から地図が入った 2019年刊行作品。『後宮の烏』シリーズの三作目。一作目の『後宮の烏』が2018年4月、二作目の『後宮の烏2』が2018年12月、そして今回の『後宮の烏3』が2019…

河野裕『いなくなれ、群青』階段島シリーズ一作目を読んでみた

新潮文庫nexの第一期作品 2014年刊行作品。河野裕(こうのゆたか)による「階段島」シリーズの一作目である。ちなみに階段島の読みは「かいだんとう」であり、「かいだんじま」ではないので注意が必要である(ずっと「かいだんじま」だと思ってた)。 新潮社…

『後宮の烏2』白川紺子 深まる謎と寿雪の決意

※2021/2/7追記 『後宮の烏5』の感想も書きました!こちらからどうぞ 『後宮の烏』の第二弾 2018年刊行作品。同年に刊行され、好評を博した『後宮の烏』の続編である。一年も経たないうちに第二巻を出してくるとはさすがはライトノベル系作家。筆が早い。 あ…

白川紺子『後宮の烏(からす)』はしんみり泣ける中華ファンタジーの佳品

下鴨アンティークの白川紺子(こうこ)最新シリーズ。 集英社オレンジ文庫『後宮の烏(からす)』のあらすじ、各エピソードの考察とネタバレ感想を書いています。 後宮の奥深く、<烏妃>と呼ばれる妃の物語。