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2023年に読んで面白かった新書・一般書10選

『嫉妬と階級の『源氏物語』』大塚ひかり

舞城王太郎

『山ん中の獅見朋成雄』舞城王太郎が描く異界往還譚

ミステリの制約から解き放たれた舞城王太郎作品 2003年刊行作品。講談社の文芸誌「群像」の2003年7月号に掲載された作品を単行本化したもの。舞城王太郎(まいじょうおうたろう)としては、七作目の作品。一つ前に刊行された『阿修羅ガール』は三島由紀夫賞…

『熊の場所』初の短編集、ミステリのくびきから解き放たれた舞城王太郎

舞城王太郎の四作目 2002年刊行。「群像」掲載の二作に書き下ろし(「ピコーン!」)を加えて単行本化したもの。作中の短編「熊の場所」は第15回の三島由紀夫賞の候補作品である。 舞城王太郎(まいじょうおうたろう)としては、『煙か土か食い物』『暗闇の中…

『世界は密室でできている』舞城王太郎 「奈津川サーガ」スピンアウト作品

舞城王太郎の「密室本」 2002年刊行作品。『煙か土か食い物』『暗闇の中で子供』に続く、舞城王太郎(まいじょうおうたろう)の三作目にあたる作品。 浅暮三文の『殺しも鯖もMで始まる 地底の密室!』や高里椎奈の『それでも君が』と同様に、講談社ノベルズ2…

『暗闇の中で子供』舞城王太郎 「奈津川サーガ」の第二作はなぜ文庫化されないのか?

メフィスト賞受賞後、初の作品 2001年刊行作品。『煙か土か食い物』で第19回のメフィスト賞を受賞した舞城王太郎(まいじょうおうたろう)の第二作。「奈津川サーガ」と呼ばれる一連のシリーズの二作目でもある。 全貌が判りにくい「奈津川サーガ」 奈津川家…

『煙か土か食い物』舞城王太郎 第19回メフィスト賞受賞作

舞城王太郎衝撃のデビュー作 2001年刊行作品。第19回のメフィスト賞受賞作品である。舞城王太郎(まいじょうおうたろう)最初の作品である。舞城王太郎は1973年生まれで、福井県出身。しかし、それ以外の経歴は一切公表されていない覆面作家である。 本作は…

『九十九十九(ツクモジュウク)』舞城王太郎によるJDCトリビュート作品

清涼院流水のJDCシリーズの一環として書かれた作品 『九十九十九(つくもじゅうく)』2003年刊行作品。『煙か土か食い物』『暗闇の中で子供』『世界は密室でできている。』『阿修羅ガール』に続く、舞城王太郎の第五作にあたる。 九十九十九 (講談社ノベルス…

『阿修羅ガール』舞城王太郎 第16回三島由紀夫賞受賞作

三島由紀夫賞受賞作 2003年1月刊行作品。『煙か土か食い物』『暗闇の中で子供』『世界は密室でできている。』『熊の場所』に続く、舞城王太郎五作目の作品となる。講談社以外から出版された始めての作品でもある。 阿修羅ガール 作者:舞城 王太郎 メディア: …