ネコショカ

小説以外の書籍感想はこちら!
2023年に読んで面白かった新書・一般書10選

『嫉妬と階級の『源氏物語』』大塚ひかり

グインサーガ

栗本薫没後の、続篇グインサーガの感想をまとめています。本編脱落者向けに、何が起きたのか、誰がどうなったのかを詳しく書いていきます。

グイン・サーガ外伝27巻『サリア遊郭の聖女3』円城寺忍 三か月連続刊行の最終巻。マリウスの秘密が明らかに!

グインサーガ外伝、三か月連続刊行の三冊目! 2023年5月刊行作品。同年3月に『サリア遊郭の聖女1』、4月に『サリア遊郭の聖女2』と続いてきた連続刊行も遂にラスト!いよいよ完結編の登場だ。栗本薫の死後、グイン・サーガ外伝は何人かの作家が手掛けている…

グイン・サーガ外伝27巻『サリア遊郭の聖女2』円城寺忍 三か月連続刊行の二冊目!

グインサーガ外伝、三か月連続刊行の二冊目! 2023年刊行作品。グインサーガ外伝としては27作目。書き手はグインサーガ外伝26巻の『黄金の盾』でデビューした円城寺忍(えんじょうじしのぶ)である。 前作のグイン・サーガ外伝28巻『サリア遊郭の聖女1』の続…

グイン・サーガ外伝27巻『サリア遊郭の聖女1』円城寺忍 三か月連続刊行、久しぶりの「月刊グインサーガ」!

栗本薫亡きあとのグインサーガ外伝五作目 2023年刊行作品。グインサーガ外伝としては27冊目。作者の円城寺忍(えんじょうじしのぶ)は、2014年刊行、グインサーガ外伝26巻の『黄金の盾』がデビュー作。本作が9年振りの新作で、待望の第二作ということになる…

「グイン・サーガ」40年目の到達点!あの人はどうなった?

栗本薫「グインサーガ」のキャラクターがその後どうなったか、シリーズ40年分のネタバレまとめ。 五代ゆう、宵野ゆめによる続篇については全話感想を掲載。 リタイア組も、継続組の方も是非ご覧ください。

グインサーガ続篇148巻『トーラスの炎』(最新刊) イシュトヴァーンの闇堕ちが止まらない

続篇グイン・サーガ2年4カ月ぶりの新刊 2022年刊行作品。続篇グイン・サーガとしては、なんと2年4カ月ぶりの新刊である。もう出ないのでは?打ち切りなのでは?と思っていた読者も多いはず(ちょっと思っていたわたし、スミマセン)。 続篇グイン、もう一人の…

グインサーガ続篇147巻『闇中の星』 「あのお方」が表紙に降臨!

続篇グインサーガ17冊目! 2020年刊行作品。前回の146巻『雲雀とイリス』が2019年10月刊行だったので、147巻の登場は2020年の5月くらい?と予想していたのだが、ちょっと予想が外れた。刊行間隔としては9か月も空いてしまった。この執筆ペースだと2020年はこ…

グイン・サーガ続篇146巻『雲雀とイリス』 マリウスとオクタヴィアの再会

>>グインサーガ147『闇中の星』の感想も書きました。 続篇グインサーガ16冊目! 2019年刊行作品。2019年はグインサーガ40周年であり、栗本薫の没後10年にあたるメモリアルイヤーである。 2013年から始まった続篇グインサーガは五代ゆうと宵野ゆめの二人執…

グイン・サーガ40周年!続篇145巻『水晶宮の影』

お待たせしてしまったが(さいきんはもっぱら図書館派なのだ)、グインサーガ続篇145巻『水晶宮の影』の感想をお届けしたい。 グインサーガ40周年、栗本薫没後10年 グインサーガの第一巻『豹頭の仮面』が刊行されたのは1979年である。そして栗本薫が世を去っ…

グイン・サーガ外伝26巻『黄金の盾』円城寺忍デビュー作

栗本薫亡きあとのグインサーガ外伝四作目 栗本薫亡き後の「グインサーガ」は、まず外伝作品からリスタートした。久美沙織による『星降る草原』、牧野修による『リアード武俠傳奇・伝』、宵野ゆめによる『宿命の宝冠』と続いて、本日ご紹介するの円城寺忍によ…

グイン・サーガ外伝25巻『宿命の宝冠』宵野ゆめデビュー作

栗本薫亡きあとのグインサーガ外伝第三作 先々週の久美沙織による『星降る草原』、そして先週の牧野修による『リアード武俠傳奇・伝』に続いて、本日は宵野ゆめによるグインサーガ外伝『宿命の宝冠』をご紹介しよう。 2013年刊行作品である。 本作は栗本薫の…

グイン・サーガ外伝24巻『リアード武俠傳奇・伝』牧野修

栗本薫亡きあとのグインサーガ外伝第二作 本日は、先週の久美沙織『星降る草原』に続いて、牧野修によるグインサーガ外伝『リアード武俠傳奇・伝』(りあーどぶきょうでんき・でん)をご紹介したい。 2012年刊行作品である。 本作も、栗本薫の配偶者であった…

グイン・サーガ外伝23巻『星降る草原』久美沙織

既に145巻の『水晶宮の影』が刊行されているのだが、 未だ読めていないため、 栗本薫没後に刊行された外伝作品の方を先にご紹介したい。 本日は登場するのは外伝23巻、 2012年刊行の久美沙織による『星降る草原』である。 栗本薫亡きあとの外伝作品第一作 20…

グイン・サーガ続篇144巻『流浪の皇女』なかなか話が進まない

最新146巻『雲雀とイリス』の感想も書きました! 「グイン・サーガ」40年目の到達点!あの人はどうなった?も良かったらどうぞ 続篇グインも14冊目に 2018年刊行作品。栗本薫の死後に、五代ゆうと、宵野ゆめによってシリーズが再開してから五年。この巻で十…

グイン・サーガ続篇143巻『永訣の波濤』沿海州に陰謀の予感

快男児カメロン追悼 2018年刊行。前巻で明らかになったが、宵野ゆめの病気療養による降板によって、五代ゆうによる執筆巻が続いている。本巻はタイトル、表紙を見れば一目瞭然であるが、135巻『紅の凶星』で殺害されたカメロンの追悼巻となっている。 あらす…

グイン・サーガ続篇142巻『翔けゆく風』当面は五代ゆうが単独執筆

宵野ゆめ病気療養のため降板 2018年刊行。あれ、偶数巻なのに五代ゆう?と思われた方は鋭い。 2017年の4月に五代ゆうによる141巻『風雲のヤガ』が出てから、この年はまったく続巻が出ず、どうしたのかと思っていたところ、本巻のあとがきにより宵野ゆめの病…

グイン・サーガ続篇141巻『風雲のヤガ』ブランの受難は続く

2017年の続篇グインはこれ一冊のみ 続篇グインも11冊目。2017年の4月に刊行された本作だが、実はこの年のグインサーガは一冊しか刊行されなかった。このあたりの事情は、142巻で説明されるので次週までお待ちを。 あらすじ 囚われの身となっている、フロリー…

グイン・サーガ続篇140巻『ヤーンの虜』今回もグインだけが働き過ぎ

ケイロニア国土を縦横無尽に疾駆する豹頭王 2016年刊行。続篇グイン・サーガとしては遂に本巻で十冊目。宵野ゆめ版のグインとしてはこれが五作目にあたる。138巻に続いて、陰謀渦巻くケイロニア情勢を描く。 あらすじ アンテーヌ選帝侯アウルス・フェロンの…

五代版と宵野版が交差する、グイン・サーガ続篇139巻『豹頭王の来訪』

五代ゆうサイドにもグインが登場 2016年刊行。続篇グイン・サーガとしては九冊目。五代グインとしては本作が五作目にあたる。 あらすじ ミロクの聖地ヤガ。その最深部に潜入したブランは、高僧ソラ・ウィンに出会う。そして<新しきミロク>の信徒たちが切望…

グイン・サーガ続篇138巻『ケイロンの絆』ケイロニア反グイン派の動きが活発に

オクタヴィア戴冠、一枚岩とは言えないケイロニアのお家事情を描く 2016年刊行。続篇グイン・サーガとしては八冊目。宵野ゆめ版のグインとしてはこれが四作目にあたる。 あらすじ オクタヴィアの戴冠式を前に、ケイロニアでは不穏な事態が相次ぐ。ツルミット…

グイン・サーガ続篇137巻『廃都の女王』猫頭の神アウラ・シャー登場

スカール、魔都フェラーラへ 2015年刊行。栗本薫亡きあとの、続篇グイン・サーガとしては七冊目。五代グインとしてはこれが四作目にあたる。 あらすじ 大鴉ザザと狼王ウーラにいざなわれ、スカールとスーティは魔都フェラーラを訪れる。しかし、キタイの首都…

ケイロニアの皇位継承問題が決着、グイン・サーガ続篇136巻『イリスの炎』

ケイロニアに新皇帝誕生 2015年刊行。宵野ゆめが書いたグイン・サーガとしては本作が三作目になる。 思えばシリーズ初期の17巻あたりから、長らく引っ張ってきたケイロニアの皇位継承問題がやっとこさ解決。皇位を継ぐのは果たして誰か?って、まあタイトルか…

続篇が始まってから最大の衝撃回、グイン・サーガ続篇135巻『紅の凶星』

4つの舞台の物語を収録 2015年刊行。五代ゆう描くところのグイン・サーガとしてはこれで三作目。 今回は、ブランのヤガ潜入レポート、リギア一行の逃避行、クリスタルでのイシュトヴァーンとカメロン、そしてスカールたちの魔都フェラー行と4つの舞台のお話…

ケイロニアの皇位継承問題が再燃、グイン・サーガ続篇134巻『売国妃シルヴィア』

宵野ゆめ版グインの二冊目 2014年刊行。正篇の続篇としては四冊目。宵野ゆめグインとしては132巻の『サイロンの挽歌』までは『グイン・サーガ・ワールド』に掲載されていた作品の文庫化であったが、この巻より書き下ろしとなっている。 あらすじ 幽閉中であ…

ヤガ編が再スタート、グイン・サーガ続篇133巻『魔聖の迷宮』

時間的に書けるかどうか微妙だったけど、既に作品は全て読んでいるのでなんとかなりそう。よって、当面毎週金曜日はグイン・サーガの続篇を紹介していくことにした。かなり、読んでいただける方を限定してしまいそうだけど許してね。 五代ゆう版グインの二冊…

宵野ゆめによるグイン・サーガ続篇132巻『サイロンの挽歌』

宵野ゆめパートのケイロニア編がスタート 2013年刊行。『グイン・サーガ・ワールド』5巻~8巻に掲載されていた作品を文庫化したものである。 グイン・サーガ「正篇の続篇」は、五代ゆうと宵野ゆめ、二人の書き手を立てる異例の体制を取っていた。前巻の『パ…

栗本薫亡きあとのグイン・サーガの続篇131巻『パロの暗黒』

書くべきか辞めるべきか悩んだのだけど、せっかくBlogを再開したので、グインの感想も残しておくことにした。1巻から書くのはあまりにも大変なので、とりあえず続篇部分から書いてみるよ。 未完に終わった『グイン・サーガ』 グイン・サーガは栗本薫によるヒ…