ネコショカ

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ブックレコメンドへの寄稿始めました

『白の闇』ジョセ・サラマーゴ ノーベル賞作家が描く視力を奪う感染症の恐怖

ノーベル文学賞受賞者が描く感染症小説 筆者のジョセ・サラマーゴ(José de Sousa Saramago)は1922年ポルトガル生まれの作家。1998年にはノーベル文学賞を受賞。2010年に87歳で没している。 『白の闇』のオリジナル版は1995年刊。原題は『Ensaio sobre a ceg…

『線は、僕を描く』砥上裕將 本屋大賞第三位&第59回メフィスト賞受賞作品

砥上裕將のデビュー作 2019年刊行作品。第59回メフィスト賞にして、2020年本屋大賞の第三位に輝いた作品である。その他にも、ブランチBOOK大賞2019を受賞、キノベス!2020では第6位にランクイン。2019年に書かれた作品の中でも、特に高く評価された作品の一つ…

『輝く断片』シオドア・スタージョン 河出の「奇想コレクション」が面白い!

SF

河出書房新社「奇想コレクション」中の1冊 2005年刊行。河出書房新社が刊行していた「奇想コレクション」の第六集にあたる。 「奇想コレクション」は2003年から2013年にかけて、河出書房新社が刊行していた叢書で、海外のエスエフ、ミステリ作家らによる日…

『水滸伝15 折戟の章』北方謙三 遂に童貫率いる禁軍が動き出す

北方謙三版「水滸伝」第十五弾! 月曜日恒例、北方謙三による「水滸伝」全19巻の連続感想。先週の十四巻に続いて本日は十五巻「折戟(せつげき)の章」をご紹介したい。この巻を含めて、遂に残り五冊である。7月中には全巻紹介が完了する見込みである。 単行…

『どうかこの声が、あなたに届きますように』浅葉なつ 声は届く。あなたに届く。 

第一回「読者による文学賞」受賞作 2019年刊行作品。作者の浅葉なつは『空をサカナが泳ぐ頃』が、第17回電撃小説大賞でメディアワークス文庫賞を受賞して作家デビューを果たしている。代表作は累計150万部を超えた『神様の御用人』シリーズであろう。 なお、…

『八本目の槍』今村翔吾 人生は選択の連続、もう同じ夢はみられない

ブレイクしそうな今村翔吾の話題作 今村翔吾(いまむらしょうご)は1984年生まれの、時代小説、歴史小説作家である。デビュー作は2017年の『火喰鳥』(羽州ぼろ鳶組シリーズ)。2019年の『童の神』は直木賞候補に。 そして本日ご紹介する『八本目の槍』は201…

『ビートのディシプリン SIDE1~4』上遠野浩平 「ブギーポップ」シリーズの外伝的な作品

「ブギーポップ」シリーズの外伝 本日は懐かしの上遠野浩平(かどのこうへい)作品。『ビートのディシプリン』SIDE1~4まで、全四作を一気にご紹介したい。 本作は上遠野浩平の代表作「ブギーポップ」シリーズの外伝的なエピソードである。ブギーポップ本人…

『犬はどこだ』米澤穂信 犬を探す探偵の物語 

米澤穂信初の大人が主人公の作品 2005年刊行。東京創元社のミステリフロンティアシリーズの一作として登場。2006年版「このミス」国内部門第八位にランクインした作品。 紺屋S&Rシリーズの第一弾、ではあるが、今のところ第二弾は出ていない。 米澤穂信の六…

『水滸伝14 爪牙の章』北方謙三 最後の日常回かもしれない

北方謙三版「水滸伝」第十四弾! 毎週月曜日にお届けしている北方謙三版「水滸伝」の連続レビュー、先週の十三巻に続いて、本日は十四巻「爪牙の章」をご紹介したい。単行本版は2004年刊行。 水滸伝 14 爪牙の章 作者:北方 謙三 発売日: 2004/07/26 メディア…

『か「」く「」し「」ご「」と「』住野よる 五人の高校生男女の群像劇

住野よるの第四作 2017年刊行作品。『君の膵臓をたべたい』『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』に続く第四作である。新潮社の文芸誌「小説新潮」の2015年~2016年にかけて連載されていた作品を加筆修正のうえで単行本化したものである。 おススメ…

『悪いものが、来ませんように』芦沢央 巧妙な仕掛けと最後に気付かされるタイトルの意味

芦沢央(あしざわよう)『悪いものが、来ませんように』のあらすじと、ネタバレ感想。 「ここに騙された!」伏線ポイントについて書いてみました。

『架空の王国』高野史緒 緻密に設定された華麗なる王国の物語

高野史緒の三作目 1997年作品。著者の高野史緒(たかのふみお)は1966年生まれ。1995年に刊行された『ムジカ・マキーナ』が第6回日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞を受賞し小説家としてデビュー。翌1996年に第二作である『カント・アンジェリコ』を上梓。 そ…

悪霊(ゴーストハント)シリーズ新旧読み比べ2 『悪霊がホントにいっぱい!』と『ゴーストハント2』

悪霊(ゴーストハント)シリーズ新旧読み比べ二回目! 小野不由美の悪霊シリーズを、旧作、新作両方読んだ上でレビューするシリーズの二回目。今回はシリーズ第二作『悪霊がホントにいっぱい!』(ゴーストハント2)をご紹介したい。前作『悪霊がいっぱい!…

悪霊(ゴーストハント)シリーズ新旧読み比べ1『悪霊がいっぱい!?』と『ゴーストハント1』

小野不由美の「悪霊(ゴーストハント)」シリーズのあらすじ、ネタバレ解説、新旧読み比べ。角川版の情報も。 マンガ版、アニメ版の感想も書きました。

『水滸伝13 白虎の章』北方謙三 遂に官軍のターンがやってきた!

北方謙三版「水滸伝」第十三弾! かれこれ三か月続いている、毎週月曜恒例の北方謙三版「水滸伝」の連続レビュー、先週の十二巻に続いて、本日は十三巻「白虎の章」の感想をお届けしたい。 単行本版は2004年に刊行されている。 水滸伝 13 白虎の章 作者:北方…

『雑居時代』氷室冴子 「ジャパネスク」以前の最大のヒット作

氷室冴子、作家キャリア五年目の作品 1982年刊行作品。雑誌『コバルト』の前身である『小説ジュニア』に1981年から1982年にかけて連載されていた10編に、番外編の書下ろし二編(「家弓には家弓の事情があった」「嗚呼、受難の日々」)を加えて上下巻にて文庫…

『少女七竈と七人の可愛そうな大人』桜庭一樹 大人になってから読むと身につまされる作品

一般文芸の世界で輝き始めた頃の桜庭一樹作品 桜庭一樹(さくらばかずき)は1971年生まれの女性作家。1990年代に山田桜丸(やまださくらまる)名義で、ライター、ノベライズ作家、ゲームシナリオ作家として活躍。1999年に『AD2015隔離都市 ロンリネス・ガー…

『ルピナス探偵団の当惑』津原泰水 ティーンズハートレーベルから復活した本格ミステリ

津原やすみ時代に書かれた作品をリライト 津原泰水(つはらやすみ)のデビュー作は1989年の講談社X文庫ティーンズハートの『星からきたボーイフレンド』である。当時は津原やすみ名義で作品を刊行していた。 もともと少女小説の書き手であったこの作家が、同…

『海の底』有川浩(ひろ) 自衛隊三部作のラストを飾る一作

『塩の街』『空の中』に続く第三作 2005年刊行作品。『塩の街』が陸上自衛隊、『空の中』では航空自衛隊が登場し、今回の『海の底』では海上自衛隊が登場する。有川浩(ひろ)の最初期の三作、「自衛隊三部作」と呼ばれる一連の作品の最後に登場するのが『海…

『水滸伝12 炳乎の章』北方謙三 梁山泊の生命線、闇塩を巡る暗闘!

北方謙三版「水滸伝」第十二弾! 毎週月曜日にお届けしている北方謙三版「水滸伝」の連続感想。本日は第十二巻である。前巻であれだけの大事件があっただけに、その次の巻をどう受けるのか、読者としても気が気ではないところ。それを当事者目線ではなく、少…

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』富野由悠季 劇場版でどう変えてくるのかが気になる!

本日は劇場版の公開が決まった『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の小説版の感想をお届けしたい(コロナのせいで上映が延期されたけど)。 gundam-hathaway.net ネタバレが基本の当ブログだが、今回は劇場版『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』及び、小説…

『ブックレコメンド』は「次に読む本」をおススメしてくれる魅力的なサービス

読書好きによる書籍紹介サイト「ブックレコメンド」について。 過去五回、投稿が採用された経験を元に、注意点、報酬発生の仕組みについてご紹介します。

『バガージマヌパナス』池上永一 わたしたちの島の話

第六回日本ファンタジーノベル大賞受賞作 1994年刊行作品。池上永一のデビュー作にして、第六回日本ファンタジーノベル大賞受賞作である。ちなみに同時に大賞を受賞したのがかの怪作『鉄塔 武蔵野線』@銀林みのる。この年は当たり年だったんだね。 池上永一…

『ファイナルシーカー レスキューウイング』小川一水 レスキューの最高峰、航空自衛隊救難飛行隊の活躍を描く

航空自衛隊救難飛行隊が舞台 2006年刊行作品。小川一水初のMF文庫作品。この時期の小川一水作品に多かった、公務員がとにかく頑張る系のお話である。サブタイトルは「レスキューウィングス」。 恥ずかしながらよく知らなかったのだが、本作はアニメの『よみ…

『水滸伝11 天地の章』北方謙三 遂にこの時が来てしまった!

北方謙三版「水滸伝」第十一弾! 毎週月曜日は北方謙三版「水滸伝」の感想を書く日!ということで、前回の十巻に続いて本日は第十一巻である。単行本版は2003年に登場。 水滸伝 11 天地の章 作者:北方 謙三 発売日: 2003/09/26 メディア: 単行本 集英社文庫…

『ぼぎわんが、来る』澤村伊智 比嘉姉妹シリーズの一作目「ちがつり」がメッチャ怖い!!

日本ホラー小説大賞受賞作 2015年刊行作品。作者の澤村伊智(さわむらいち)は1979年生まれの男性作家。本作『ぼぎわんが、来る』が第22回の日本ホラー小説大賞の大賞を受賞し作家デビューを果たしている。 ぼぎわんが、来る 作者:澤村伊智 発売日: 2015/10/…

『つきのふね』森絵都 空から救いの船は降りてこない

マイファースト森絵都作品 1998年刊行作品。野間児童文芸書受賞作品。わたし的には本作が初森絵都であった。たくさん作品が出ているので、どれから読むべきか迷ったけど、一番薄っぺらいのからチャレンジしてみた次第。 つきのふね 作者:森 絵都 発売日: 199…

『ライオンハート』恩田陸 時空を超えて何度も廻り逢う男女の物語

20世紀最後に刊行された恩田陸作品 新潮社の小説誌『小説新潮』に1990年~2000年にかけて掲載された、五編の作品をまとめたもの。奇しくも連載中にSMAPの「らいおんハート」発売されているが、関係はない。 単行本版は2000年12月に刊行された。個人的には20…

『水滸伝10 濁流の章』北方謙三 ビバ呼延灼!ビバ連環馬!

北方謙三版「水滸伝」第十弾! 久しぶりの繁忙期モードで、先週は更新できなくてごめんなさい。 毎週月曜恒例(のはず)、北方謙三版「水滸伝」の連続感想、先々週の九巻に続いて本日は遂に第十巻。折り返し地点である。 単行本版は2003年に登場。 水滸伝 10…

非小説系の感想は別ブログに書くことにしました

お題「#おうち時間」に無理やり便乗。自宅での時間が増えたので、ちょっとブログの方向性変えてみます。 新ブログ作りました 先週からこっそり初めて、お気づきになった方もおられるかもしれないが、別ブログを立ち上げました。 小説以外の、ビジネス書、新…