基本ネタバレありなので注意してね。
現在試行錯誤中につき、デザインころころ変わってます
しばらくしたら落ち着くと思うのでご容赦下さいませ

神秘の旋律ルコの魅力、古川日出男の『沈黙』

古川日出男の三作目 沈黙 作者: 古川日出男 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 1999/07/01 メディア: 単行本 クリック: 7回 この商品を含むブログ (14件) を見る 1999年刊行。相変わらずストーリーの説明がしにくいな。やはりこの人は天才系の作家だなと思っ…

大人たちの優しさが心にしみるボーイミーツガール『どこよりも遠い場所にいる君へ』

小説読めない病、リハビリ中の一冊 ワカモノ時代は異常なペースで小説の類を読んでいたわたくし。しかしなぜか、ここ10年近く、新しい作家の小説作品が読めずにいた。 やはり高齢化してくると、新しい世界観や設定を受け付けられなくなってくるのか。心密か…

78年間に1011家!『華族-近代日本貴族の虚像と実像』が面白い

やはり中公新書は格が違う 今週のお題「2018年に買ってよかったもの」に便乗。 さすが中公新書。岩波、講談社現代新書と並んで、さすが新書御三家クラスともなると、読み応えが半端ない。充実の一冊。 2006年刊行。筆者は立教大学出身。現在は静岡福祉大学の…

平山瑞穂の三作目はまさかの糖尿病小説『シュガーな俺』

自身の体験を元にした糖尿病小説! 2006年刊行。『ラス・マンチャス通信』『忘れないと誓ったぼくがいた』に続く、平山瑞穂の三作目。 帯のコピー曰く、なんと世界初の糖尿病小説らしい。33歳の若さで糖尿病と診断されてしまった作者自身の経験に基づくオート…

古野まほろ『天帝のつかわせる御矢』シリーズ第二弾は豪華列車内での密室殺人事件

「天帝」シリーズ第二弾! 2007年刊行。シリーズ二作目。 天帝のつかわせる御矢 (講談社ノベルス) 作者: 古野まほろ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2007/06/08 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 19回 この商品を含むブログ (60件) を見る 2012年に幻冬…

渡瀬草一郎『空ノ鐘の響く惑星で7』フォルナム神殿編の最終章

フォルナム神殿編これにて完結 火曜日は長編ラノベ感想の日(勝手に決めた)。ということで今週もソラカネのお話。本作は2005年刊行。シリーズ七作目。フォルナム神殿編の終章にあたるお話である。 空ノ鐘の響く惑星で(7) (電撃文庫) 作者: 渡瀬草一郎 出版…

あさのあつこ『バッテリーIII』オッサンたちの描写が好き

ようやく折り返しポイントに 月曜日なので今週も「バッテリー」シリーズの感想をお届け~。 バッテリーIII (角川文庫) 作者: あさのあつこ 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2012/10/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 教育画…

『秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本』カラーだから伝わる凄み!

昭和30年代の光景をカラーで見ることが出来る 今週のお題「2018年に買ってよかったもの」。 今回紹介するのは、昭和30年代の日本の光景を切り取った貴重なカラー写真集。この時代の写真といえば、ほぼモノクロ写真であっただけに、カラー写真の表現力、再現…

佐々木丸美『雪の断章』 「孤児」シリーズ4部作を読む(1)

佐々木丸美を知っているか? 個人的に佐々木丸美は、昭和のリリカル文体の女王だと思っている。 1949年生まれで、20代後半でデビュー。活躍年代は1970年代の後半から80年代前半で、80年代半ば以降は作品を書かなくってしまった。そのため、90年代の終わり頃…

ゼナ・ヘンダースン『果てしなき旅路』ひっそりと暮らす異能の人々の物語

往年の名作、連作エスエフ短編集 果てしなき旅路 (ハヤカワ文庫 SF ヘ 8-1 ピープル・シリーズ) 作者: ゼナ・ヘンダースン,深町眞理子 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1978/07 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 23回 この商品を含むブログ (13件) を…

歴代斎王たちへの愛がほとばしる「斎宮―伊勢斎王たちの生きた古代史」を読む

専門家による斎宮と斎王のガイドブック 今週のお題「読書の秋」もそろそろ終盤、本日ご紹介するのはこちらの一冊。 斎宮―伊勢斎王たちの生きた古代史 (中公新書) 作者: 榎村寛之 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2017/09/20 メディア: 新書 この商品…

トマス・H・クック「夜の記憶」幼き日の心の闇に向き合うこと

過去と現実、虚構と真実が混ざり合う幼い日の物語 今週のお題「読書の秋」もそろそろ終盤。というか、このお題いつまで続くの?ま、読書Blog的にはありがたいけど。 さて、本日ご紹介するのはトマス・H・クックのこちらの作品。クック作品を紹介するのは前回の…

渡瀬草一郎「空ノ鐘の響く惑星で6」今回も次が気になる終わり方

フォルナム神殿編が展開中 今週のお題「読書の秋」、火曜日なので恒例のソラカネ感想シリーズ。 空ノ鐘の響く惑星で(6) (電撃文庫) 作者: 渡瀬草一郎 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス 発売日: 2017/06/24 メディア: Kindle版 この商…

あさのあつこ「バッテリーII」現実の壁と見えてきた大人たちの世界

二作目からは中学生編 今週のお題「読書の秋」、あれ、今週のお題長くない?まあ、更新ネタになるのでありがたく使わせて頂くけど、、さて本日はこちら。当面は月曜日は「バッテリー」シリーズを毎週ご紹介していく予定。 教育画劇より1998年に刊行されてい…

有川浩の第二作品「空の中」は特撮マインド全開の会心作

二作目にしてハードカバーで登場 今週のお題「読書の秋」、本日はこちら。 2004年刊行。『塩の街』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞した有川浩の第二作が本書。電撃文庫デビューの作家が、なんと二作目でハードカバーで登場である。この作家のブレイク作品…

宮部みゆき「模倣犯」最後で明らかになるタイトルの意味に戦慄

2002年の「このミス」第一位作品 今週のお題「読書の秋」本日紹介するのはこちら。 模倣犯〈上〉 作者: 宮部みゆき 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2001/03/01 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: 201回 この商品を含むブログ (180件) を見る 模倣犯〈…

山本譲司「累犯障害者」どうして障害者たちは犯罪を繰り返してしまうのか

服役した元代議士が見たものは 今週のお題「読書の秋」便乗シリーズ、本日はノンフィクション系からこちらを。 累犯障害者 (新潮文庫) 作者: 山本譲司 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2009/03/30 メディア: 文庫 購入: 22人 クリック: 332回 この商品を含…

新城カズマ「サマー/タイム/トラベラー」は夏に読みたい青春エスエフ小説

夏に読みたい時間モノ 今週のお題「読書の秋」便乗シリーズ。本日はエスエフ作品で攻めてみる。どちらかというと、タイトルの通り「夏」に読んでおきたい一作。表紙イラストの鶴田謙二が素晴らしい。 サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA) 作者: …

森見登美彦の「四畳半神話大系」は鴨川デルタへの憧憬が募る傑作

『太陽の塔』と『夜は短し恋せよ乙女』をつなぐ作品 今週のお題「読書の秋」便乗企画、四冊目はこちら。 四畳半神話大系 (角川文庫) 作者: 森見登美彦 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2012/09/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを…

一国のお話から世界の物語へ「空ノ鐘の響く惑星で5」

三か月に一作新刊が出ていた! 今週のお題「読書の秋」ということで、本日はゼロ年代の誇る、名作ライトノベル作品、「空ノ鐘の響く惑星で」シリーズ、第五巻の感想を書いてみた。 空ノ鐘の響く惑星で(5) (電撃文庫) 作者: 渡瀬草一郎 出版社/メーカー: KADO…

あさのあつこ「バッテリー」高まる名作の予感

シリーズ累計発行部数1,000万部越えの超ベストセラー 今週のお題「読書の秋」に便乗して、本日は「バッテリー」全6巻のうち、一作目の感想を書いてみた。このエントリを書くために調べてみたけど、いつの間にかこの作品、シリーズ累計発行部数1,000万部突破…

畠中恵「しゃばけ」シリーズの記念すべき一作目

第13回日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞 今週のお題「読書の秋」ということで、本日紹介するのはこちら。 しゃばけ しゃばけシリーズ1 (新潮文庫) 作者: 畠中恵 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2004/03/28 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 125回 こ…

秋山瑞人の二作目「鉄コミュニケイション」はノベライズの域を超えた傑作

電撃G's文庫から電撃文庫に移籍した作品 1998年刊行。鉄(くろがね)コミュニケイション。 最初は電撃文庫で、美少女系のノベライズなんかを専門に出していた電撃G's文庫から世に出ている。それがこちら。1巻なら表紙の左下、2巻なら表紙の右下にG'sのロゴが…

大泉実成「消えたマンガ家 アッパー系の巻」で異世界を垣間見る

消えたマンガ家のその後を追うシリーズ二作目 消えたマンガ家―アッパー系の巻 (新潮OH!文庫) 作者: 大泉実成 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2000/12 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 9回 この商品を含むブログ (25件) を見る 2000年刊行。元々は太田…

大泉実成「消えたマンガ家 ダウナー系の巻」でマンガ界の深淵を覗き込む

マンガ界の闇の部分を垣間見ることの出来る一冊 消えたマンガ家―ダウナー系の巻 (新潮OH!文庫) 作者: 大泉実成 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2000/12 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 71回 この商品を含むブログ (25件) を見る 2000年刊行。元々は太…

犬を探す探偵の物語 米澤穂信「犬はどこだ」

米澤穂信初の大人が主人公の作品 犬はどこだ (創元推理文庫) 作者: 米澤穂信 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2008/02/29 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 60回 この商品を含むブログ (145件) を見る 紺屋S&Rシリーズの第一弾、ではあるが、今のと…

ここでファーストエピソード終了「空ノ鐘の響く惑星で4」

ここでお話的には一区切り なんとなく火曜日は「空ノ鐘の響く惑星で」シリーズの感想をあげる曜日になってきたので、当面はそんな感じで更新していく予定。 空ノ鐘の響く惑星で(4) (電撃文庫) 作者: 渡瀬草一郎 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メデ…

鈴木英治のデビュー作「義元謀殺」希少な今川視点の戦国モノ

角川春樹小説賞の特別賞受賞作品 義元謀殺 上 (ハルキ文庫 す 2-25 時代小説文庫) 作者: 鈴木英治 出版社/メーカー: 角川春樹事務所 発売日: 2010/09/15 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 義元謀殺 下 (ハルキ文庫 す 2-26 時代小説文庫) …

「バカ日本地図」と「バカ世界地図」で認識のねじれを楽しむ

くだらなさもここまでやると楽しい バカ日本地図―全国のバカが考えた脳内列島MAP 作者: 一刀 出版社/メーカー: 技術評論社 発売日: 2004/09 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 100回 この商品を含むブログ (133件) を見る 2004年刊行。「みんなでくだら…

追憶の中の物語、トマス・H・クック「緋色の記憶」

アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)受賞作 緋色の記憶 (文春文庫) 作者: トマス・H.クック,Thomas H. Cook,鴻巣友季子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 1998/03/01 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 23回 この商品を含むブログ (39件) を見る 1998…