ネコショカ

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恩田陸

『ユージニア』恩田陸 複数の視点から組み上げられていく事件のかたち

日本推理作家協会賞、受賞作品 2005年刊行作品。「KADOKAWAミステリ」2002年8月号~2003年5月号、及び「本の旅人」2003年7月号~2004年9月号にかけて連載されていた作品を加筆修正の上で単行本化したもの。掲載誌が途中で変わってしまったのは「KADOKAWAミス…

『ロミオとロミオは永遠に』恩田陸 郷愁と狂騒の20世紀に捧げるオマージュ作品

恩田陸のディストピア学園モノ 2002年刊行作品。早川書房「SFマガジン」の1999年3月号から2000年6月号にかけて掲載されたものを大幅に加筆修正。ハヤカワSFシリーズJコレクションの一冊として刊行されている。カバーイラストはおがわさとし。 ロミオとロミオ…

ドラマ版『六番目の小夜子』が素晴らしかったので全力で紹介する

ドラマ版『六番目の小夜子』が再放送された! 7月某日、Twitterを眺めていたら驚愕すべき情報が流れて来た。 ✨深夜の #イッキ見まつり✨【#六番目の小夜子】総合で一挙再放送!7/31(土)午前0:11(金曜深夜)8/1(日)午前0:36(土曜深夜)8/2(月)午前0:36(日曜深夜)…

『新耳袋コレクション』恩田陸セレクトの現代怪談集

「新耳袋」から99編を恩田陸がセレクト 本書は2006年刊行。「新耳袋」は名前は聞いていたけど実際に読むのは初めて。「新耳袋」は怪異蒐集家の木原浩勝と中山市朗が集めた、現代の怪異譚集なのである。 【合本版】新耳袋 第一夜?五夜 現代百物語 (角川文庫) …

『木洩れ日(こもれび)に泳ぐ魚』恩田陸 

別れを決めた男女の最後の夜を描く 2007年刊行。「婦人公論」2006年1月22日号から2007年2月22日号にかけて連載された作品を加筆修正の上で単行本化したもの。この年2007年は恩田作品が出ていたように記憶していたが、実は長編作品はこれ一作だった。意外だな…

『夏の名残りの薔薇』恩田陸 物語の揺らぎを楽しむ

あとがき+解説+インタビュー付き 2004年刊行作品。「別冊文藝春秋」の245号から250号にかけて連載された作品を単行本化したもの。文藝春秋の「本格ミステリ・マスターズ」レーベルからの登場であった。 単行本にしてはめずらしくあとがき付き。更に杉江松恋に…

『黄昏の百合の骨』恩田陸 それからの理瀬の物語

「理瀬」シリーズの実質的な二作目! 2004年刊行作品。講談社のミステリ誌『メフィスト』の2002年5月増刊号~2003年9月増刊号に連載されていた作品をまとめたもの。表紙及び、作中の扉絵イラストは北見隆。『麦の海に沈む果実』後の水野理瀬を描いた作品であ…

恩田陸「理瀬」シリーズの外伝三作をご紹介!

『薔薇のなかの蛇』もうすぐ発売! 恩田陸の「理瀬」シリーズ、17年ぶりの新作長編『薔薇のなかの蛇』が刊行される(2021年5月26日)! 薔薇のなかの蛇 作者:恩田 陸 発売日: 2021/05/26 メディア: 単行本 ということで、せっせと「理瀬」シリーズの再読を進…

『麦の海に沈む果実』恩田陸 「理瀬」シリーズの実質的な一作目!

2021年5月26日に恩田陸の「理瀬」シリーズ、17年ぶりの新作長編『薔薇のなかの蛇』が刊行される!嬉しい~ 薔薇のなかの蛇 作者:恩田 陸 発売日: 2021/05/26 メディア: 単行本 ということで、「理瀬」シリーズの旧作紹介をお届けしたい。17年も新作出ていな…

『三月は深き紅の淵を』恩田陸 「物語」の在り方を問う、恩田作品の原点

恩田陸『三月は深き紅の淵を』のあらすじ、わかりやすいネタバレ解説、感想。関連する『麦の海に沈む果実』等のシリーズ作品についても紹介しています。

『まひるの月を追いかけて』恩田陸の描く旅の情景が素晴らしい

恩田陸の紀行モノ 2003年刊行作品。文藝春秋の小説誌「オール讀物」に2001年7月号から2002年8月号にかけて6回に渡り掲載された作品を単行本化したもの。恩田陸22作目の作品。 まひるの月を追いかけて 作者:恩田 陸 発売日: 2003/09/11 メディア: 単行本 文春…

『酩酊混乱紀行「恐怖の報酬」日記』恩田陸 初のエッセイ作品!

恩田陸初のエッセイ作品 2005年刊行作品。恩田陸としては初めてのエッセイ作品である。 講談社が発行していた文芸PR誌「IN☆POCKET」誌に2004年1月から10月にかけて連載されていた作品を単行本化したもの。そういえば「IN☆POCKET」もとうとう、休刊になってし…

『夜のピクニック』恩田陸 2005年の本屋大賞の第1位作品!

恩田陸、高校三部作の完結編 2004年刊行作品。2005年の第2回本屋大賞の第1位に輝いた作品である。 恩田陸としては『六番目の小夜子』『球形の季節』に続く、高校三部作の完結編的な位置づけの作品(クリエイターズワールドの恩田陸インタビューより)とされ…

『Q&A』恩田陸 質問と答えだけで物語が進行する不思議な作品

謎が謎を呼ぶ奇妙な物語 2004年刊行作品。幻冬舎の文芸雑誌「星星峡」の2002年4月号から2004年3月号にかけて掲載されていた作品を単行本化したものである。 単行本版はベージュの地にタイトルと作者名のみと至ってシンプルな装丁で、一瞬どこかの高校の文芸…

『ライオンハート』恩田陸 時空を超えて何度も廻り逢う男女の物語

20世紀最後に刊行された恩田陸作品 新潮社の小説誌『小説新潮』に1990年~2000年にかけて掲載された、五編の作品をまとめたもの。奇しくも連載中にSMAPの「らいおんハート」発売されているが、関係はない。 単行本版は2000年12月に刊行された。個人的には20…

「新潮文庫ファンタジーノベル・シリーズ」二年で終わった短命レーベル全13冊を一気にご紹介

『六番目の小夜子』『魔性の子』を世に出した、新潮文庫ファンタジーノベル・シリーズの全作紹介。どうして短命レーベルに終わってしまったのかについても考察

『チョコレートコスモス』恩田陸 続篇の『ダンデライオン』はいつ出るの!!

続きが気になる未完シリーズの第一作 2006年刊行作品。サンデー毎日の2006年6月27日号から2005年8月7日号にかけて連載された作品を単行本化したもの。さまざまな媒体で連載を持ったことのある恩田陸だけど、週刊誌連載はこれが初めてかな? チョコレートコス…

『ネクロポリス』恩田陸 聖地アナザーヒルでは死者と再会できる

恩田陸最長クラスの大長編 2005年刊行作品。「小説トリッパー」の2001年冬季号から2005年春季号にかけて連載されていた作品を大幅に加筆修正の上で単行本化したもの。上下巻構成で総ページ数785ページは恩田作品中でも最長クラスの大ボリュームである。 恩田…

『いのちのパレード』恩田陸ならではの「奇想」を味わう第三短編集

恩田陸、三冊目の短編集 2007年刊行作品。実業之日本社の小説誌「ジェイ・ノベル」に掲載されていた作品14編に、書き下ろし1編を加えて単行本化したもの。 『図書室の海』『朝日のようにさわやかに』に続く、恩田陸三作目の短編集である。 いのちのパレード …

『朝日のようにさわやかに』恩田陸の第二短編集

14編を収録したバラエティに富んだ短編集 2007年刊行作品。『図書室の海』に続く恩田陸の第二短編集である。この当時、既に恩田陸の刊行ペースは相当に早く、ほぼ毎月なにかしら作品が出ている状態であった。この時期の多作ぶりはホントに凄かった。デビュー…

『図書室の海』恩田陸デビュー10年目の短編集

いろいろ申し訳なくてなかなかエントリを書けなかったが、このブログも二年目に入ったので、そろそろ恩田陸作品についても触れていこうかと考えている。 なにせここ10年程、彼女の新作を読んでいないので、まずは旧作の振り返りから始めさせて頂きたい。まず…

『「ABC」殺人事件』クリスティの名作をモチーフとした競作アンソロジー

豪華なラインナップのミステリアンソロジー 2001年刊行。講談社文庫創刊30周年を記念して企画された、書き下ろしアンソロジー作品である。書き手は有栖川有栖、恩田陸、加納朋子、貫井徳郎、法月綸太郎と、記念企画だけに豪華な顔ぶれである。 タイトルから…

「殺人鬼の放課後」はライトノベルレーベル×ミステリの越境アンソロジー

内容はこんな感じ 殺人鬼の放課後―ミステリ・アンソロジー〈2〉 (角川スニーカー文庫) 作者: 恩田陸,新津きよみ,小林泰三,乙一,藤田新策 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2002/01 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 2回 この商品を含むブログ (20件) を…