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2023年に読んで面白かった新書・一般書10選

『嫉妬と階級の『源氏物語』』大塚ひかり

高野史緒

『ムジカ・マキーナ』高野史緒 19世紀のウィーンを舞台とした歴史改変エスエフ

高野史緒はこの作品でデビュー 1995年刊行作品。第6回の日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作に加筆修正したもの。作者の高野史緒(たかのふみお)は1966年生まれの小説家。本作『ムジカ・マキーナ』にて作家デビューを果たしている。エスエフ要素の強い歴…

『カント・アンジェリコ 』高野史緒 カストラートの歌声と、絶対王政時代のハッキングバトル

高野史緒の第二作 1996年刊行作品。第6回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『ムジカ・マキーナ』に続く、高野史緒(たかのふみお)の第二作。 単行本版の刊行から二十年近く、長期にわたって入手困難な状態が続いていたが、講談社文庫版が2013…

『グラーフ・ツェッペリン 夏の飛行』高野史緒 拡張現実(AR)がつなげる時間と空間

Amazon Publishingから刊行された作品 本作は2018年刊行。Amazon Publishing(prime対応中)から出ているので、現時点では電子書籍のみで出されている作品かと思われる。これからはプロの作家でもこういうのが増えていくのかな。Amazon記載によると、紙の本…

『アイオーン』高野史緒 暗黒の中世を描く歴史改変エスエフ

暗黒の中世を生きる 2002年刊行。高野史緒(たかのふみお)の六作目。ベストSF2002の国内部門で13位に入った作品。「SFマガジン」に1999年から2002年にかけて散発的に掲載された作品五編に書き下ろし一編、そしてプロローグとエピローグを加筆したのが本書。…

『架空の王国』高野史緒 緻密に設定された華麗なる王国の物語

高野史緒の三作目 1997年作品。著者の高野史緒(たかのふみお)は1966年生まれ。1995年に刊行された『ムジカ・マキーナ』が第6回日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞を受賞し小説家としてデビュー。翌1996年に第二作である『カント・アンジェリコ』を上梓。 そ…