スポーツ小説
ライトノベルには珍しいプロ野球小説 1995年刊行作品。谷山由紀(たにやまゆき)のデビュー作となる。今は亡き朝日ソノラマの小説誌「グリフォン」に93年投稿の「コンビネーション(本作ではジンクスに改題)」に始まり、以後数年をかけて執筆された連作短編…
イタリアのベストセラー作品 1995年刊行作品。原題「Compagnia dei Celestini」でオリジナルのイタリア版は1992年刊行。作者のステファノ・ベンニ(Stefano Benni)はイタリア人作家で1947年生まれ。邦訳されている作品は少ないながらも、本国では相応の実績…
『天使のベースボール』シリーズ概略 本日お届けするのは野村美月の初期作品である。野村美月といえば「文学少女」シリーズでブレイクしてからの活躍ばかりが目立つが、それ以前にもいくつか作品を残している。必ずしも名作!とは正直言い難い作品も多いのだ…
各巻ごとに書いていたあさのあつこの『バッテリー』シリーズ全六巻の感想を、ひとつの記事に集約化しました。 シリーズ累計発行部数1,000万部越えの超ベストセラー おススメ度、こんな方におススメ! 『バッテリー』あらすじ 『バッテリーII』あらすじ 『バ…
須賀しのぶの高校野球小説! 2017年刊行作品。高校野球をテーマとした須賀しのぶ作品としては、まず2015年~2017年にかけて刊行された『雲は湧き、光あふれて』『エースナンバー』『夏は終わらない』の三部作が存在する。本作『夏の祈りは』はこの三作に続い…
須賀しのぶの高校野球小説! 『雲は湧き、光あふれて』は2015年~2017年にかけて、集英社オレンジ文庫から刊行された須賀しのぶ作品である。高校野球の世界を舞台とした作品で全三巻。ラインナップは以下の通り。 『雲は湧き、光あふれて』(2015年) 『エー…
講談社版と角川版がある 2000年刊行作品。当初は講談社から単行本が四分冊で刊行されていた。第52回の小学館児童出版文化賞を受賞している。 しかし何故か文庫版は角川からリリース。文庫化に際して上下巻の二巻構成に改められている。内容的にはかなり手が…
2ちゃんねる発のサッカー小説 2006年刊行。2ちゃんねるの国内サッカー板に連載されていた作品を加筆修正の上で商業出版化したもの。作者の矢田容生(やたひろお)は1971年生まれ。2020年現在、著作は本作のみであるようだ。ちなみに文庫化もされていないが…
「バッテリー」シリーズ待望の外伝作品 「バッテリー」シリーズは、正編6冊の感想を書いたものの、長らく本書の存在を知らずにいたので、遅まきながら入手して読んでみたよ。 本作は2007年刊行。新田東対横手の再試合と、その後を描いた「マウンドへと」「白…