ネコショカ

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2023年に読んで面白かった新書・一般書10選

『嫉妬と階級の『源氏物語』』大塚ひかり

アート

『一線の湖』砥上裕將 魅力的な水墨画の世界と、瑞々しいタッチの成長小説

『線は、僕を描く』の続篇が登場 2023年刊行作品。作者の砥上裕將(とがみひろまさ)は1984年生まれの小説家。デビュー作は第59回のメフィスト賞受賞作『線は、僕を描く』(応募時タイトルは『黒白の花蕾』)。この作品は横浜流星(よこはまりゅうせい)の主…

『殉教カテリナ車輪』飛鳥部勝則 図像学×ミステリの面白さ

飛鳥部勝則の第一作品 1998年刊行作品。第九回鮎川哲也賞受賞作品。飛鳥部勝則(あすかべかつのり)のデビュー作である。宝島社の99年版「このミステリーがすごい!」では国内部門の12位、「本格ミステリ・ベスト10」で3位にそれぞれランクインしている。 作…

エドワード・ゴーリーの邦訳全作をご紹介!

※2023/3/6追記 渋谷の松濤美術館で「エドワード・ゴーリーを巡る旅」展!4/8~6/11まで。これは行かないと!! 邦訳されているゴーリー作品を全て紹介! エドワード・ゴーリー(Edward Gorey)は1925年生まれ。アメリカ人絵本作家である。2000年に亡くなられ…

『狂乱廿四孝』北森鴻 河鍋狂斎の幽霊画から始まるミステリ、

北森鴻のデビュー作 1995年作品。第六回鮎川哲也賞受賞作。北森鴻(きたもりこう)の第一作である。『狂乱廿四孝』は「きょうらんにじゅうしこう」と読む。 作者の北森鴻は1961年生まれ。残念ながら2010年に48歳の若さで早逝されている。 本作の原形となった…

『線は、僕を描く』砥上裕將 本屋大賞第三位&第59回メフィスト賞受賞作品

砥上裕將のデビュー作 2019年刊行作品。第59回メフィスト賞にして、2020年本屋大賞の第三位に輝いた作品である。その他にも、ブランチBOOK大賞2019を受賞、キノベス!2020では第6位にランクイン。2019年に書かれた作品の中でも、特に高く評価された作品の一つ…

『ネガレアリテの悪魔 黎明の夜想曲』大塚已愛 シリーズ二作目が登場!

「ネガレアリテの悪魔」シリーズの第二作 2019年刊行作品。作者の大塚已愛(おおつかいちか)は2018年に『鬼憑き十兵衛』(応募時タイトルは『勿怪の憑』)で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。併せて、『ネガレアリテの悪魔 贋物たちの輪舞曲』(応募時タ…

『ネガレアリテの悪魔』大塚已愛 登場した絵画も併せてご紹介します

角川文庫キャラクター小説大賞受賞作 2019年刊行作品。KADOKAWA主催による、第四回角川文庫キャラクター小説大賞の大賞受賞作。『鬼憑き十兵衛』でファンタジーノベル大賞を受賞した、大塚已愛(おおつかいちか)の第二作でもある。 特徴のある画風だから、…