ネコショカ

毎日夜20時更新。ネコショカは猫の書架
雑食系の書評Blogです。なんでも節操なく読んでます
基本ネタバレありなので注意してね

昭和の作品

氷室冴子『白い少女たち』と昭和50年代のコバルト文庫

氷室冴子の『白い少女たち』について感想をあげるつもりであったが、刊行当時の状況を調べているうちに、昭和50年代のコバルト文庫についても触れたくなってしまった。ということで、『白い少女たち』の感想に加えて、昭和50年代のコバルト文庫について雑に…

佐々木丸美「館」シリーズ3部作を読む(3)『夢館』王女の帰還

書く書くと言っておきながら、なかなか書けず、とうとう元号が変わり令和である(皆さまよろしくお願いします)。 さて、令和になって最初の更新だが、昭和の名作を紹介するシリーズ、佐々木丸美編、七作目の登場である。 二時代前の作品をすることになって…

『さようならアルルカン』氷室冴子 最初期の短編集

氷室冴子作品の全作レビュー始めるよ! やるやる詐欺状態になっていたが、ようやく実家から氷室作品をサルベージしたので、彼女の全作品について、再読の上でレビューを挙げていく予定である。ペースは月2~3作くらい(2020年中の完走を目指したい)。 本…

『悪霊なんかこわくない』小野不由美、最初期の作品をご紹介

X文庫時代の小野不由美作品のレビューを書いてみる 先日、帰省した際に実家の本棚を片づけていたところ、初期の小野不由美作品を多数発見した。これは手元に置いておくべきだろうと、自宅に持ち返って来た。1980年代後半から、1990年代に刊行された作品群で…

祝・漫画化!澁澤龍彦『高丘親王航海記』を読む(ざっくりマップ付)

1987年刊行。澁澤龍彦、最後の作品。あらすじと各エピソードごとのネタバレ感想を掲載。ざっくり地図付き。 マンガ版の情報もあります。 本作では喉頭癌という死病に苦しんでいた、澁澤龍彦自身の葛藤が主人公の高丘親王に多分に投影されている。次第にその…

佐々木丸美「館」シリーズ3部作を読む(2)『水に描かれた館』不在の王女

遅々として進まない、佐々木丸美作品の全作レビュー第二期、「館」シリーズ編だが、ようやく第二回目をお届けする。遅くなってゴメンナサイ。本日はシリーズ二作目の『水に描かれた館』の登場である。 佐々木丸美「館」シリーズの二作目 1978年刊行。佐々木…

星雲賞受賞作「ネプチューン」も収録!新井素子『今はもういないあたしへ…』

星雲賞受賞作「ネプチューン」を収録した作品集 1988年作品。今は亡き大陸書房からの刊行。 「ネプチューン」と「今はもういないあたしへ…」の中編作品が二作収録されている。解説は星新一。 「ネプチューン」は1981年の『SFマガジン』1月号掲載が初出。こ…

携帯電話のない時代の誘拐劇、岡嶋二人『99%の誘拐』

岡嶋二人往年の名作 1988年作品。最初の単行本は徳間書店から。帯に「1988年最高の誘拐小説」とある。表紙のテイストが時代を感じさせる。 徳間文庫版は1990年に登場。 99%の誘拐 (徳間文庫) 作者: 岡嶋二人 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 1990/08 メデ…

佐々木丸美「館」シリーズ3部作を読む(1)『崖の館』いまは亡き王女のために

前回から少し間が空いてしまったけど、佐々木丸美作品の全作レビュー第二期、「館」シリーズ編をスタートしてみよう。まずはシリーズ一作目の『崖の館』の登場である。 佐々木丸美「館」シリーズの一作目 1977年作品。デビュー作の『雪の断章』の次に書かれ…

佐々木丸美『風花の里』 「孤児」シリーズ4部作を読む(4)おまけ付

12月中旬には読み終わっていたのだが、年末年始企画を挟んでしまったので、感想をお届けするのが遅くなってしまった。『雪の断章』『忘れな草』『花嫁人形』と読み進めてきた、佐々木丸美の「孤児」シリーズ、最後の一冊である『風花の里』をご紹介しよう。 …

佐々木丸美『花嫁人形』 「孤児」シリーズ4部作を読む(3)

佐々木丸美作「孤児」シリーズの三作目。『花嫁人形』の感想と考察。 1979年の講談社オリジナル版から、その後の復刊状況までをまとめています。 シリーズの他作品の感想もあり。

佐々木丸美『忘れな草』 「孤児」シリーズ4部作を読む(2)

佐々木丸美作「孤児」シリーズの二作目。『忘れな草』の感想と考察。 1978年の講談社オリジナル版から、その後の復刊状況までをまとめています。 シリーズの他作品の感想もあり。

佐々木丸美『雪の断章』 「孤児」シリーズ4部作を読む(1)

佐々木丸美のデビュー作。そして「孤児」シリーズの一作目。監督・相米慎二、主演・斉藤由貴で映画化もされた『雪の断章』の感想と考察。映画版のキャスト一覧、コメント。 1975年の講談社オリジナル版から、その後の復刊状況までをまとめています。 シリーズ…

ゼナ・ヘンダースン『果てしなき旅路』ひっそりと暮らす異能の人々の物語

往年の名作、連作エスエフ短編集 果てしなき旅路 (ハヤカワ文庫 SF ヘ 8-1 ピープル・シリーズ) 作者: ゼナ・ヘンダースン,深町眞理子 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1978/07 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 23回 この商品を含むブログ (13件) を…

ド定番の名作、筒井康隆「時をかける少女」(角川書店/角川文庫)

アニメ版の上映に際して再読してみた 時をかける少女 (角川文庫) 作者: 筒井康隆 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2012/10/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (10件) を見る 2006年のアニメ版(細田守監督)の「時をかける少女」上…

ベニー松山「隣り合わせの灰と青春」(集英社/集英社スーパーファンタジー文庫)は今でも名作!

ゲームノベライズの先駆、ベニー松山のウィザードリー小説「隣り合わせの灰と青春」 隣り合わせの灰と青春―小説ウィザードリィ 作者: ベニー松山 出版社/メーカー: JICC出版局 発売日: 1988/11 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: 4回 この商品を含むブロ…