ネコショカ

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『殺人鬼の放課後』はスニーカー・ミステリ倶楽部発のミステリアンソロジー

今週のお題「読書の秋」にエントリします! 短命に終わったスニーカー・ミステリ倶楽部 2001年に登場した、角川スニーカー文庫内のミステリレーベルが、スニーカー・ミステリ倶楽部だ。でも、結局あまりうまくいかなくて、数年で消えてしまったはず。同時期に…

『invert 城塚翡翠倒叙集』相沢沙呼 「invert」に込められた意味を考えてみよう

今週のお題「読書の秋」! 翡翠ちゃんにまた会える! 2021年刊行作品。「雲上の晴れ間」「泡沫の審判」「信用ならない目撃者」の三篇を収録した短編(中編?)作品集。「泡沫の審判」のみ、講談社の小説誌「小説現代」の2021年1月号に掲載。残る二編は、単行…

『兇人邸の殺人』今村昌弘 『屍人荘の殺人』シリーズの第三弾が登場!

今週のお題「読書の秋」に便乗しちゃう。 シリーズ累計で100万部の人気シリーズ 2021年刊行作品。『兇人邸(きょうじんてい)の殺人』は『屍人荘(しじんそうのさつじん)の殺人』『魔眼の匣(まがんのはこ)の殺人』に続くシリーズ第三弾である。今村昌弘(…

『<柊の僧兵>記』菅浩江のデビュー二作目

ソノラマ文庫版とデュアル文庫版がある 1990年刊行作品。最初はソノラマ文庫からの登場。この時の表紙イラストは加藤洋之(かとうひろゆき)&後藤啓介(ごとうけいすけ)。『ゆらぎの森のシエラ』に続く、菅浩江(すがひろえ)の第二作である。ちなみに『<…

『牛丼屋夜間アルバイト』小野省子 言葉にならないなにかを言葉にして届けてくれる一冊

タイトルで即買いだった 2001年刊行作品。作者の小野省子(おのしょうこ)は1976年生。第一回野口雨情大賞の優秀賞を受賞。キャスターポエムコンテスト99グランプリを表題作で受賞。茨城県県出身で、現在はさいたま市在住の方。 ご本人のHPはこちら。 おスス…

『義元謀殺』鈴木英治のデビュー作は希少な今川視点の戦国モノ

角川春樹小説賞の特別賞受賞作品 第一回角川春樹小説賞の特別賞受賞作品。2000年刊行作品。 著者の鈴木英治(すずきえいじ)は1960年生まれ。早々と二回目で休止状態になってしまっている角川春樹小説賞出身というのは、作家業の振り出しとしてはどうなんだ…

『汝ふたたび故郷へ帰れず』は飯嶋和一の希少な現代モノ作品集

飯嶋和一の貴重な現代小説集 1989年刊行作品。河出書房新社主催の第25回文藝賞受賞作である表題作に加え、講談社主催の第40回小説現代新人賞を受賞した『プロミスト・ランド』他、1編を収録した作品集。 極めて寡作でありながら骨太に男の生き様を描き、豊穣…

『導きの星』小川一水 異種文明を見守る公務員が主人公、全四巻を一気に紹介

別々のページに書いていた『導きの星』の感想をひとつの記事にまとめました。旧記事はいずれ削除する予定。 小川一水作品はここからガチ 2002年刊行作品。ハルキ文庫のヌーヴェルSFシリーズからの登場。全四巻の『導きの星』シリーズを、「1目覚めの大地」「…

『クロノス・ジョウンターの伝説』梶尾真治 7回書籍化された人気作品

四半世紀の間に7冊! もともとは1994年に朝日ソノラマより刊行されていた作品。朝日ソノラマの、今は亡き小説誌『グリフォン』に掲載されていた作品(「吹原和彦の軌跡」に相当)に、「布川輝良の軌跡」を追加したもの。 クロノス・ジョウンターの伝説 作者:…

『ラス・マンチャス通信』平山瑞穂 第16回日本ファンタジーノベル大賞受賞作

異端として彷徨い続ける男の物語 2004年刊行。第16回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。平山瑞穂(ひらやまみずほ)のデビュー作である。 連作短編形式。幻想小説でありながらホラーの要素もあって、終わってみればビルドゥングスロマン的な側面も多分…

『ぼくのミステリな日常』 「黄金の13」から登場した若竹七海の第一作

若竹七海のデビュー作 1991年に東京創元社のミステリシリーズ「黄金の13」(←懐かしい!))で刊行されていた作品。若竹七海(わかたけななみ)は本作がデビュー作となる。 ぼくのミステリな日常 (黄金の13) 作者:若竹 七海 東京創元社 Amazon 創元推理文庫版…

『サクラオト』彩坂美月 五感をテーマとしたミステリ短編集

彩坂美月の10作目! 2021年刊行作品。集英社の文芸誌「小説すばる」に2012年~2018年にかけて発表されていた四編に、書下ろし二編を加えて上梓された作品。彩坂美月(あやさかみつき)としては、本作が十作目の著作である。 おススメ度、こんな方におススメ…