ネコショカ

毎日夜20時更新。ネコショカは猫の書架
雑食系の書評Blogです。なんでも節操なく読んでます
基本ネタバレありなので注意してね

『四畳半神話大系』森見登美彦  『太陽の塔』と『夜は短し恋せよ乙女』をつなぐ作品

森見登美彦の二作目 2005年刊行作品。森見登美彦の第二作。デビュー作にして日本ファンタジーノベル大賞受賞作『太陽の塔』、そしてブレイク作となった『夜は短し恋せよ乙女』。この二作の間に刊行されたミッシングリンクをつなぐ作品が本作である。暗黒京大…

『アース・ガード ローカル惑星防衛記』「小川一水」としてのデビュー作

「小川一水」名義で書かれた最初の作品 1998年刊行作品。1996年に第6回ジャンプ小説大賞で大賞を受賞した、河出智紀名義の『まずは一報ポプラパレスより』に続く二作目の作品である。 本作から筆名が小川一水に変わっている。つまり小川一水名義で刊行された…

『ブックオフと出版業界』小田光雄 20年前に書かれたブックオフ批判本

1990年代のブックオフ躍進を分析 2000年刊行。筆者の小田光雄(おだみつお)は1951年生まれ。評論、翻訳で著作が多数ある。特に出版流通、古書のジャンルについては豊富な知見を有している人物のようである。 2019年には『古本屋散策』にて、Bunkamura主催す…

『撲殺天使ドクロちゃん6』おかゆまさき まさかのファンタジー展開!

ドクロちゃんシリーズの第六作 2005年刊行作品。早くもシリーズ六作目。メディアワークスの小説誌「電撃hp」の33号、34号、36号に掲載された三作に、書き下ろしを二作追加して文庫化したのが本書である。 おススメ度、こんな方におススメ! おすすめ度:★★★…

『水滸伝3 輪舞の章』北方謙三 敵が賢くて強い歴史小説は面白い

北方謙三版「水滸伝」第三弾! 2000年に刊行作品。月曜恒例、北方謙三版「水滸伝」のレビューだが、先週の第二巻に続いて、今回は第三巻「輪舞の章」である。 水滸伝 3 輪舞の章 作者:北方 謙三 発売日: 2000/11/24 メディア: 単行本 集英社文庫版は2006年に…

『紅蓮館の殺人』阿津川辰海 謎解きが先か、火事から逃げるのが先か

阿津川辰海の三作目 2019年刊行作品。『名探偵は嘘をつかない』『星詠師の記憶』に続く、阿津川辰海(あつかわ たつみ)の三作目。 阿津川辰海は1994年生まれ。光文社の新人発掘プロジェクト「KAPPA-TWO(カッパツー)」出身の作家である。デビューした光文…

『ボトルネック』米澤穂信の「20代の「葬送」」として書かれた作品

米澤穂信『ボトルネック』あらすじとネタバレ感想です。「夢の剣」の意味、川守の正体、主人公の最後の選択について考察、検証しています。 古典部、小市民シリーズなどの感想も書いてます。

『天帝のはしたなき果実』古野まほろ 第35回メフィスト賞受賞作

読み手を選ぶ「愛すべき地雷」 2007年刊行作品。第35回メフィスト賞受賞作。古野まほろのデビュー作である。 故人となった新本格の父宇山日出臣が最後に推した一冊がこれ。金帯に宇山日出臣の「薦」付きとは歴代メフィスト作家の中でもかなり優遇されている…

『鴉(からす)』麻耶雄嵩 メルカトル鮎が格好いい!!

「本格ミステリ・ベスト10」で第1位! 1997年刊行作品。1998年版の「このミステリーがすごい!」の国内編で16位、「本格ミステリ・ベスト10」では1位に輝いた作品である。銘探偵メルカトル鮎が登場する長編作品としては、1991年の『翼ある闇』、 1993年の『夏…

『チョコレートコスモス』恩田陸 続篇の『ダンデライオン』はいつ出るの!!

続きが気になる未完シリーズの第一作 2006年刊行作品。サンデー毎日の2006年6月27日号から2005年8月7日号にかけて連載された作品を単行本化したもの。さまざまな媒体で連載を持ったことのある恩田陸だけど、週刊誌連載はこれが初めてかな? チョコレートコス…

『撲殺天使ドクロちゃん5』おかゆまさき 木工ボンド部の秘密が解明される

ドクロちゃんシリーズの第五作 2005年刊行作品。シリーズ五作目。メディアワークスの小説誌「電撃hp」の30号と32号に掲載された二作に、書き下ろしを二本追加して文庫化したのが本書。前巻から数えて、半年ぶりの新刊であった(当時)。 ドクロちゃんブーム…

『水滸伝2 替天の章』北方謙三 林冲の強さがチート過ぎる!

北方謙三版「水滸伝」第二弾! 2000年刊行作品。当面、毎週月曜日は北方謙三版「水滸伝」のレビューを一巻ずつお届けしていく。先週の第一巻に続いて、今回はその続きである。 水滸伝 2 替天の章 作者:北方 謙三 発売日: 2000/10/26 メディア: 単行本 集英社…