ネコショカ

毎日夜20時更新。ネコショカは猫の書架
雑食系の書評Blogです。なんでも節操なく読んでます
基本ネタバレありなので注意してね

『「ABC」殺人事件』クリスティの名作をモチーフとした競作アンソロジー

豪華なラインナップのミステリアンソロジー 2001年刊行。講談社文庫創刊30周年を記念して企画された、書き下ろしアンソロジー作品である。書き手は有栖川有栖、恩田陸、加納朋子、貫井徳郎、法月綸太郎と、記念企画だけに豪華な顔ぶれである。 タイトルから…

『 ジャガーになった男』佐藤賢一 戦国時代の武士がスペインに!

佐藤賢一のデビュー作 1994年刊行作品。第6回小説すばる新人賞受賞作で、佐藤賢一のデビュー作である。もう四半世紀も前の作品かと思うと、なかなかに感慨深い。 佐藤賢一は1968年生まれ。山形大学卒業後、東北大学文学の大学院へ進学。本作は同院在学中に受…

書評Blogでデイリー500PV出るまでにやったこと11項目

書評Blogを365日毎日更新するとどうなるか いつもご覧いただいている皆さまありがとうございます。ぬぬにです。 300エントリ目の時は振り返り記事をサボってしまったので、久しぶりのブログ運営報告です。昨年の9月から毎日の読書感想ブログを更新し始めて、…

『零崎曲識の人間人間』西尾維新 「人間」シリーズ第三弾

戯言シリーズスピンアウト「人間」シリーズの第三弾 2008年刊行作品。西尾維新の「人間」シリーズも今回で三作目。 講談社(西尾維新)文庫版は2012年に刊行されている。ノベルス版にはカードゲーム風のおまけカードが封入されていたが、文庫版では入ってい…

『眠りの牢獄』浦賀和宏 主人公の名前が「浦賀」!

初の非安藤直樹シリーズ 2001年刊行作品。浦賀和宏の六作目。浦賀和宏はメフィスト賞受賞作の『記憶の果て』以降、安藤直樹シリーズをずっと書いてきた。しかし、六作目にしてようやく、非安藤シリーズ作品を書いてみたのがこちらの『眠りの牢獄』である。 …

岩波新書『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』大木毅 人類史上最悪の戦場

独ソ戦の全体像がわかる一冊 独ソ戦2019年刊行。筆者の大木毅は1961年生まれ。第二次世界大戦、特にドイツ軍に関する著作が多い。 内容はこんな感じ 1941年。ドイツとソビエト連邦は交戦状態に突入。東部戦線の戦端が開かれる。ヒトラーとスターリン。二人の…

『君待秋ラは透きとおる』詠坂雄二の最新作は能力バトル!

詠坂雄二の最新作は能力バトル 本日紹介するのは詠坂雄二(よみさか ゆうじ)の2019年作品『君待秋ラは透きとおる』である。 作者の詠坂雄二は1979年生まれ。今は亡き光文社の新人公募企画「KAPPA-ONE」出身の作家だ(光文社版のメフィスト賞みたいな感じ)…

『ラットマン』道尾秀介 最後まで気が抜けないミステリ作品

道尾秀介、初期の代表作 2008年刊行作品。光文社のミステリ専門誌『ジャーロ』の2007年夏号、秋号に掲載されていたものを単行本化したもの。道尾秀介は2005年の『背の眼』デビュー作で、本作が8作目になる。わたし的には、最初に読んだ道尾作品だった。 この…

『8(エイト)』キャサリン・ネヴィル 伝説のチェスセットを巡る争奪戦

宇宙の法則を内包するチェスの駒の物語 オリジナルの米国版は1988年刊行。邦訳版は1991年に登場。 作者のキャサリン・ネヴィルは1945年生まれのアメリカ人。 文春文庫版は1998年に登場している。 8(エイト)〈上〉 (文春文庫) 作者: キャサリンネヴィル,Kather…

皆川博子『聖女の島』と綾辻・有栖川復刊セレクション

綾辻・有栖川復刊セレクションからの一冊 もともとは1988年に刊行された作品だが、2007年に講談社ノベルズ25周年記念「綾辻・有栖川コレクション」の一冊として復刊された。 同コレクションは、綾辻行人、有栖川有栖の両名の選による十二作品。これまでに刊行…

『零崎軋識の人間ノック』西尾維新 「人間」シリーズ第二弾

戯言シリーズスピンアウト「人間」シリーズの第二弾 2006年刊行作品。前作の『零崎双識の人間試験』より、作中の時系列で言うと五年程前のお話。 雑誌「ファウスト」に掲載された「零崎軋識の人間ノック1 狙撃手襲来」「零崎軋識の人間ノック2 竹取山決戦」…

『神宮の森卓球場でサヨナラ』野村美月 「卓球場」シリーズ完結編

遂に完結!幸せなエピローグ巻 2003年刊行。シリーズ四作目。野村美月としては六冊目の作品ということになる。 『赤城山卓球場に歌声は響く』『那須高原卓球場純情えれじ~』『あだたら卓球場決闘ラブソング』と続いてきた、「卓球場」シリーズも本巻でつい…