リンカーン・ライムもちょこっとだけ出てきた 2000年刊行作品。オリジナルの米国版は1999年刊行で原題は『The Devil's Teardrop』。ジェフリー・ディーヴァー(Jeffery Deaver)作品としては、1998年の『コフィン・ダンサー』と、2000年の『エンプティー・チェ…
大澤めぐみの一般レーベル第二作 2021年刊行作品。大澤めぐみの商業出版作品、第六作目。一般レーベル(光文社文庫)からの作品としては、『彼女は死んでも治らない』に続く第二作となる。ちなみに、タイトルの『Y田A子に世界は難しい』の読みは「わいだえい…
ミネット・ウォルターズ、二番目の作品 1995年刊行作品。『氷の家(The Ice House)』に続く、ミネット・ウォルターズ(Minette Walters)の第二作。オリジナルの英国版は1993年に刊行されていて、原題は『The Sculptress』。アメリカ探偵作家クラブによるエド…
魅力的な設定のエスエフ作品 2000年刊行作品。作者の野尻抱介(のじりほうすけ)は1961年生まれ。 1992年に「クレギオン」シリーズでデビューして以来、長らく富士見系の作家であった野尻抱介が初めてソノラマ文庫に書き下ろした作品が本作である。早川書房…
由野寿和の第一作 著者の由野寿和(ゆうやとしお)さんより作品をご恵投頂き、作品の感想を書かせていただけることになりました。由野さんありがとうございます! 『再愛なる聖槍(さいあいなるせいそう)』は2022年の刊行作品。タイトルは「再愛」であって…
2002年「このミス」海外部門第二位 2002年刊行作品。2002年の「このミス」海外部門で第三位に入っている作品。原題は『Red Dock』。作者のシェイマス・スミス(Seamus Smyth,)はベルファスト生まれのアイルランド人。 プロフィールがかなりユニークなので引…
小山歩のデビュー作にして唯一の作品 2002年刊行作品。第14回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作である。 作者の小山歩(おやまあゆみ)は宮城県気仙沼市出身で、東北学院大学文学部史学科で、専攻は民俗学。しかしながらこの作家、結局これ一冊きりで…
生垣真太郎の第一作 2003年刊行。第27回のメフィスト賞受賞作品。生垣真太郎(いけがきしんたろう)のデビュー作である。メフィスト賞にしては、少し毛色の変わった(もともと変な話ばっかりだけど)お話。アメリカを舞台とし、外国人を主人公に据えた作品で…
吉田直、未完の大作 「トリニティ・ブラッド」シリーズは2001年~2004年に、角川スニーカー文庫から刊行されていたライトノベル作品だ。作者の吉田直(よしだすなお)は1969年生まれ。1997年に『ジェノサイド・エンジェル 叛逆の神々』にて第二回のスニーカー…
本屋大賞で第3位&直木賞候補作 2021年刊行作品。講談社の小説誌「小説現代」に2020年~2021年にかけて掲載されていた作品を単行本化したもの。BL作品の書き手として知られていた、一穂(いちほ)ミチが、2016年の『きょうの日はさようなら』に続いて、一般…
第18回日本ファンタジーノベル大賞、大賞受賞作 2006年刊行作品。第18回日本ファンタジーノベル大賞、大賞受賞作品。作者の仁木英之(にきひでゆき)は1973年生まれ。本作『僕僕先生』がデビュー作となる。 なお、この年の優秀賞は堀川アサコの『闇鏡』なの…
一穂ミチの一般小説、五作目 2022年刊行作品。文藝春秋の小説誌「別冊文藝春秋」に、2021年5月号~2022年9月号にかけて連載されていた作品を単行本化したもの。第168回の直木賞候補作品でもある。 一穂ミチ(いちほいち)はBL小説の書き手としては15年のキャ…