ネコショカ

毎日夜20時更新。ネコショカは猫の書架
雑食系の書評Blogです。なんでも節操なく読んでます
基本ネタバレありなので注意してね

『わが名はレッド』シェイマス・スミス 復讐譚を暗黒小説で

2002年「このミス」海外部門第二位 2002年刊行作品。2002年の「このミス」海外部門で第三位に入っている作品。原題は『Red Dock』。作者のシェイマス・スミスはベルファスト生まれのアイルランド人。 プロフィールがかなりユニークなので引用しておこう。 ア…

『僕僕先生』仁木英之 ニートな僕と美少女仙人の物語

第18回日本ファンタジーノベル大賞、大賞受賞作 2006年刊行作品。第18回日本ファンタジーノベル大賞、大賞受賞作品。何故かソフトカバーなんですけどどうして?ちなみに僕僕先生のオリジナルというか元ネタは中国の昔話集「広異記」にあるらしい。 なお、こ…

『フレームアウト』生垣真太郎 第27回メフィスト賞受賞作品

生垣真太郎の第一作 2003年刊行。第27回のメフィスト賞受賞作品。生垣真太郎(いけがきしんたろう)のデビュー作である。メフィスト賞にしては、少し毛色の変わった(もともと変な話ばっかりだけど)お話。アメリカを舞台とし、外国人を主人公に据えた作品で…

『悪魔の涙』ジェフリー・ディーヴァーの非リンカーン・ライム作品

リンカーン・ライムもちょこっとだけ出てきた 2000年刊行作品。オリジナルの米国版は1999年刊行で原題は『The Devil's Teardrop』。ジェフリー・ディーヴァー作品としては、1998年の『コフィン・ダンサー』と、2000年の『エンプティー・チェア』の間に書かれた…

『時限絶命マンション』矢野龍王 マンション内バトルロワイアルの結末は?

矢野龍王の第二作 2005年刊行作品。『極限推理コロシアム』で第30回メフィスト賞を受賞した矢野龍王(やのりゅうおう)の二作目。 前作の『極限推理コロシアム』は文庫化されたが、本作は文庫化されなかった。ちなみに第三作の『箱の中の天国と地獄』はノベ…

『人獣細工』小林泰三 パッチワーク・ガールの狂おしいまでの絶望

小林泰三の第二作 1997年刊行作品。1995年に第二回ホラー小説大賞短編賞を『玩具修理者』で受賞した、小林泰三(こばやしやすみ)の第二作品集。 人獣細工 作者:小林 泰三 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1997/06 メディア: 単行本 文庫版は1999年に角川…

『西の善き魔女4 世界のかなたの森』荻原規子 見えてきた世界の輪郭

「西の善き魔女」シリーズの四作目 1998年刊行。シリーズ四作目。 オリジナルの中央公論社版C★NOVELSファンタジア版は1998年刊行。その後2003年版に新装版が登場している。 西の善き魔女4 世界のかなたの森 (C★NOVELSファンタジア) 作者:荻原規子 出版社/メ…

『女彫刻家』ミネット・ウォルターズ 血まみれのオブジェを作り上げた女の秘密

ミネット・ウォルターズ、二番目の作品 1995年刊行作品。『氷の家』に続く、ミネット・ウォルターズの第二作。オリジナルの英国版は1993年に刊行されていて、原題は『The Sculptress』。アメリカ探偵作家クラブによるエドガー賞の長編賞部門を受賞。デビュー二…

東京郊外の実家を処分するまでに読んだお役立ち本16冊 片づけ方、空き家リスク、売却ノウハウ

私事で恐縮ですが、昨年実家を処分しました。 わたしは進学時に実家を出て久しく、生活基盤は東京にあります。実家近郊に住む妹も結婚後は、新居を購入してしまいました。父が死んで十余年、母が死んで三年。誰も住まない家を放っておいても仕方がないので、…

『ハローサマー、グッドバイ』マイクル・コーニー ラスト50ページからの衝撃!

マイクル・コーニー『ハローサマー、グッドバイ』(河出文庫)のネタバレ感想。 残り50ページからのどんでん返しがマジで凄まじい!青春恋愛小説としての魅力、伏線についても考察しています。

『天王船』宇月原晴明『黎明に叛くもの』外伝が素晴らしい!

『黎明に叛くもの』の外伝的な作品 2006年刊行作品。先日紹介した『黎明に叛くもの』の外伝。 分冊(ノベルズ)版の『黎明に叛くもの』4冊にそれぞれ入っていた外伝作品を文庫一冊にまとめたものが本書。単独で読んでも楽しめるとは思うが、やはり本編を先に…

『ななつのこ』加納朋子 第3回鮎川哲也賞、受賞作品

加納朋子のデビュー作 1992年刊行作品。作者の加納朋子は1966年生まれ。本作が第3回鮎川哲也賞を受賞しデビューを果たしている。配偶者は同じく作家の貫井徳郎(ぬくいとくろう)である。 ななつのこ 作者:加納 朋子 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 19…