ネコショカ

毎日夜20時更新。ネコショカは猫の書架
雑食系の書評Blogです。なんでも節操なく読んでます
基本ネタバレありなので注意してね

ライトノベル

『君待秋ラは透きとおる』詠坂雄二の最新作は能力バトル!

詠坂雄二の最新作は能力バトル 本日紹介するのは詠坂雄二(よみさか ゆうじ)の2019年作品『君待秋ラは透きとおる』である。 作者の詠坂雄二は1979年生まれ。今は亡き光文社の新人公募企画「KAPPA-ONE」出身の作家だ(光文社版のメフィスト賞みたいな感じ)…

『零崎軋識の人間ノック』西尾維新 「人間」シリーズ第二弾

戯言シリーズスピンアウト「人間」シリーズの第二弾 2006年刊行作品。前作の『零崎双識の人間試験』より、作中の時系列で言うと五年程前のお話。 雑誌「ファウスト」に掲載された「零崎軋識の人間ノック1 狙撃手襲来」「零崎軋識の人間ノック2 竹取山決戦」…

『神宮の森卓球場でサヨナラ』野村美月 「卓球場」シリーズ完結編

遂に完結!幸せなエピローグ巻 2003年刊行。シリーズ四作目。野村美月としては六冊目の作品ということになる。 『赤城山卓球場に歌声は響く』『那須高原卓球場純情えれじ~』『あだたら卓球場決闘ラブソング』と続いてきた、「卓球場」シリーズも本巻でつい…

『恋する女たち』氷室冴子 恋とはどんなものかしら

映画化もされた氷室冴子の四作目の作品 1981年刊行作品。月イチで実施の予定が、隔月になってしまっている(ゴメン)、氷室冴子作品全作レビューもようやく四回目。今回登場するのは、斉藤由貴主演で映画化もされた『恋する女たち』である。このブログは基本…

『ライトノベル★めった斬り!』ゼロ年代初めに登場したライトノベル振り返り本

ライトノベルに脚光があたり始めたころのガイドブック 2004年刊行。子ども向け、オタク向けの小説未満的な存在と捉えられがちだったライトノベル。しかし、2000年代に入ってからレーベル数が増え、刊行点数も飛躍的に伸びていく。この時期。『ライトノベル完…

『零崎双識の人間試験』西尾維新 「人間」シリーズ開幕編

戯言シリーズからのスピンアウト 2004年刊行作品。講談社BOOK倶楽部に2002年12月から2003年5月にかけて連載されていたものを加筆修正の上で書籍化したもの。戯言シリーズ初の外伝的な作品である。イラストは、戯言シリーズ同様に竹が担当している。 「人間」…

『あだたら卓球場決闘ラブソング』野村美月 「卓球場」シリーズ第三弾

「卓球場」シリーズの三作目 2003年刊行作品。『赤城山卓球場に歌声は響く』『那須高原卓球場純情えれじ~』「卓球場」シリーズの三作目。野村美月としては五作目の作品ということになる。 相変わらず書影の解像度が低すぎるけど、Amazon先生何とかして欲し…

『不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界』西尾維新 「世界」シリーズ第四弾

「世界」シリーズの第四作、以後未完 2008年刊行作品。「世界」シリーズ四作目。タイトル22文字もあって長ええ。 このシリーズ、奇数巻は櫃内くんと病院坂黒猫の話、偶数巻は串中弔士(くしなかちょうし)と病院坂迷路(バックアップ含む)を中心とした構成…

『那須高原卓球場純情えれじ~』野村美月 「卓球場」シリーズ第二弾

「卓球場」シリーズの二作目 2002年刊行作品。『赤城山卓球場に歌声は響く』に続く、野村美月の「卓球場」シリーズの続編である。Amazonの書影小さっ!古い作品だからってあんまりだ。エンターブレイン(KADOKAWA)の人、人気作家なんだから初期作品も大事に…

『きみとぼくが壊した世界』西尾維新 「世界」シリーズ第三弾

「世界」シリーズの第三作 2008年刊行作品。初出は「メフィスト」。今回、話としては別にどうでもいいんです的な内容。内容は無いよう。 『不気味で素朴な囲われた世界』に続く「世界」シリーズ三作目。前回はチョイ役扱いに甘んじていた病院坂黒猫だが、今…

『赤城山卓球場に歌声は響く』野村美月のデビュー作

卓球場シリーズの第一作 2002年刊行作品。野村美月のデビュー作である。エンターブレインの第3回えんため大賞小説部門最優秀賞に輝いたのが本作。 以後、『那須高原卓球場純情えれじ〜 』『あだたら卓球場決闘ラブソング』『神宮の森卓球場でサヨナラ』と続…

『不気味で素朴な囲われた世界』西尾維新 「世界」シリーズ第二弾

「世界」シリーズの第二作 2007年刊行。『きみとぼくの壊れた世界』の続編というか、直接的な続編というわけではなく、世界観を共有した姉妹編的な作品である。 こちらはノベルズ版だが、同時に講談社BOX版も出ている。 紛らわしいけど内容は同じ。違いはイ…

『きみとぼくの壊れた世界』西尾維新 未完の「世界」シリーズ一作目

「世界」シリーズの第一作 2003年刊行作品。その後、『不気味で素朴な囲われた世界』『きみとぼくが壊した世界』『不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界』と続いていく、「世界」シリーズの一作目である。なお、2019年8月時点で未完のままである。 …

悪霊シリーズ新旧読み比べ(3)『悪霊がいっぱいで眠れない』と『ゴーストハント3』

ようやく第三弾! 小野不由美の悪霊シリーズを、旧作、新作両方読んだ上でレビューするシリーズの三回目。毎月更新のはずが、隔月更新になってて、ホントにゴメンナサイ。7月は公私共にやたらに忙しかったのだ(言い訳)。 さて、今回はシリーズ第三作『悪…

『天帝妖狐』乙一、文庫版が全くの別作品に!

乙一、二作目の作品 1998年刊行作品。『夏と花火と私の死体』に続く乙一の第二作となる。JUMP j BOOKSからの登場。「A MASKED BALL」はジャンノベルVol-12(1997/5/4号)、「天帝妖狐」はジャンノベルVol-13(1997/9/15号)にそれぞれ掲載されていた作品であ…

西尾維新『新本格魔法少女りすか3』以後十余年続編が出ていない

新本格魔法少女りすかシリーズの第三弾 2007年刊行。りすかシリーズ三作目。ファウストのVOL.5~VOL.7に収録されていた作品をまとめたもの。未完状態で止まっているが、その後十年以上音沙汰なしである。 あらすじ 繋場いたちを仲間に加え、三人チームとなっ…

西尾維新『新本格魔法少女りすか2』心地よい王道展開

なんとなく、火曜日は西尾維新作品の紹介を続けている。今週も、先週に引き続き『新本格魔法少女りすか』シリーズのご紹介である。西尾維新の未完作品の一つである。 新本格魔法少女りすかシリーズの第二弾 2005年刊行作品。りすかシリーズ二作目。「ファウ…

『クララ白書』氷室冴子、最初のヒットシリーズ

遅々として進まない氷室冴子作品の全作感想だが、本日は第三作『クララ白書』について語りたい。書いているうちに、どんどん長くなってしまったので、今回は目次付きである。おまけで、クララ舎鉄の掟と、時事ネタ解説も付けておいたのでお楽しみに。 氷室冴…

西尾維新『新本格魔法少女りすか』魔法少女×ミステリ

西尾維新の未完シリーズ 2004年刊行作品。「ファウスト」のVOL.1とVOL.2に掲載された二作品に、書き下ろし一編を加えたもの。 2005年に第二巻(第四話~第六話)、2007年に第三巻(第七話~第九話)が刊行された。雑誌連載的には第十話が2008年に掲載されて…

『コンビネーション』谷山由紀のデビュー作は野球小説!

ライトノベルには珍しいプロ野球小説 1995年刊行作品。谷山由紀のデビュー作となる。今は亡き朝日ソノラマの小説誌「グリフォン」に93年投稿の「コンビネーション(本作ではジンクスに改題)」に始まり、以後数年をかけて執筆された連作短編集である。 古い…

『失踪HOLIDAY』は白乙一系の初期作品

乙一初のスニーカー文庫作品 2000年刊行作品。 乙一(おついち)としては四作目の作品。JUMP j BOOKSの『夏と花火と私の死体』でデビューし、その後集英社メインで作品を発表してきたこの作家としては、初めての他社作品ということになる。もちろんスニーカ…

『<骨牌使い>の鏡』五代ゆう、国産ファンタジーの傑作

続篇グインサーガの書き手としてばかり、五代ゆうを取り上げてきたが、彼女は国産ファンタジーの書き手としても以前より実績のある作家である。ここで改めて代表作の一つ『<骨牌使い>の鏡』を紹介しておこう。 五代ゆうの代表作 2000年刊行作品。「骨牌使い…

全460項目の戯言辞典『ザレゴトディクショナル』西尾維新

戯言シリーズの用語辞典 先週、次は「人間シリーズ」のレビューを書くかもと書いてしまったが、戯言シリーズとしてはまだこちらの作品が残っていた。 本書は2006年刊行作品。戯言シリーズの全9冊の用語集兼ガイドブックである。 残念ながら「人間シリーズ」…

戯言シリーズ完結『ネコソギラジカル 下 青色サヴァンと戯言遣い』西尾維新

戯言シリーズの最終巻(いちおう) 2005年刊行。戯言シリーズ最終三部作の第三弾。遂にこれでシリーズ完結。今回の表紙はウェディングドレス姿の玖渚友である。 講談社文庫版は2009年に登場している。 ネコソギラジカル(下) 青色サヴァンと戯言遣い (講談社…

野村美月の初期作品『天使のベースボール』

『天使のベースボール』シリーズ概略 本日お届けするのは野村美月の初期作品である。野村美月といえば「文学少女」シリーズでブレイクしてからの活躍ばかりが目立つが、それ以前にもいくつか作品を残している。必ずしも名作!とは正直言い難い作品も多いのだ…

戯言シリーズもあと二冊!『ネコソギラジカル 中 赤き征裁VS.橙なる種』西尾維新

戯言シリーズ最終章の二作目 2005年刊行作品。戯言シリーズ最終三部作の第二弾である。 表紙は誰だよこいつと一瞬思ったけど、想影真心さんらしい。ビジュアル的には女だけど、話し方は男。この作品であまり性別を気にしても仕方が無いのかも知れないけど、…

悪霊シリーズ新旧読み比べ(2)『悪霊がホントにいっぱい!』と『ゴーストハント2』

更新遅れてスミマセン 第二弾は五月中に!とかなんとか言いつつ、結局六月になってしまった。ゴメンナサイ。小野不由美の悪霊シリーズを、旧作、新作両方読んだ上でレビューするシリーズの二回目。今回はシリーズ第二作『悪霊がホントにいっぱい!』(ゴース…

終盤戦突入!『ネコソギラジカル 上 十三階段』西尾維新

戯言シリーズ最終章スタート 2005年刊行。戯言シリーズ最終三部作の第一弾である。 表紙は哀川さんらしいのだが、イラストレータの竹の画風はこのあたりから変わり始めていて、初見時は一瞬誰だか判らなかった。本編中のキャラクター挿絵もシャープな部分が…

ジャンヌダルクの忌日に読みたい『乙女軍曹ピュセル・アン・フラジャーイル』牧野修

先日、グインサーガ外伝として、牧野修による『リアード武俠傳奇・伝』をご紹介した。しかしながら牧野修オリジナルの作品を、まだ当Blogでは紹介していなかった。よって、本日はこちらの作品をお届けしたい。 乙女で軍曹?異形のジャンヌダルクの物語 2003…

西尾維新『ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹』戯言シリーズ五作目 

リヴァーシブルカバーに注目! 戯言シリーズも本作で五作目。2003年刊行作品。 デフォルト状態が拘束衣というインパクト十分の新キャラ匂宮兄妹が登場。いつものことながら、この作家はキャラを立てるのがメチャクチャ巧い。 リバーシブルな表紙カバーがネタ…