ネコショカ

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ライトノベル

『天象儀の星』秋山完の初期作品集を堪能する

最初期の秋山完作品を楽しめる 秋山完(あきやまかん)は1995年の『ラストリーフの伝説』がデビュー作。作品数は現時点で11作。良い作品をいくつも書いている作家さんなのだけど、2005年の『プリンセスの義勇海賊(シュバリエ)』以降新作が無いのがとても残…

『悪霊なんかこわくない』小野不由美、最初期の作品をご紹介

X文庫時代の小野不由美作品のレビューを書いてみる 先日、帰省した際に実家の本棚を片づけていたところ、初期の小野不由美作品を多数発見した。これは手元に置いておくべきだろうと、自宅に持ち返って来た。1980年代後半から、1990年代に刊行された作品群で…

『空ノ鐘の響く惑星で』渡瀬草一郎 全12巻+外伝1巻のネタバレ感想まとめ

『空ノ鐘の響く惑星で』全巻の感想を集約した タイトルの読みは「そらのかねのひびくほしで」。2003年から始まって2007年に完結した渡瀬草一郎(わたせそういちろう)の代表作だ。愛称は「空鐘(そらかね)」。本編12冊+外伝1冊の大長編作品である。この話…

上遠野浩平の「ナイトウォッチ」三部作をざっくりと紹介してみる

最初は徳間デュアル文庫から 上遠野浩平(かどのこうへい)の「ナイトウォッチ(Night Watch)」シリーズ三部作は、2000年~2002年にかけて、徳間文庫の今は亡き徳間デュアル文庫から刊行されていた。当時の上遠野浩平は「ブギーポップ」シリーズで電撃文庫…

『時をかける少女』筒井康隆 時間モノのド定番

56年前に書かれた作品! 『時をかける少女』の初出は1965年の「中三コース」(←今はもう亡い)の十一月号。なんと50年以上も前の作品なのだ。昔の記録を調べてみたところ、自分がこの作品を初めて読んだのは1983年の6月13日。1983年の映画版(大林宣彦監督)…

『君がいる風景』平谷美樹 自らの無力さ故に死なせてしまった女の子を救いたい!

表紙のテンションが20世紀だけど、2002年の作品 2002年刊行。作者の平谷美樹(ひらやよしき)は1960年生まれ。名前で勘違いしがちだけど男性作家。学校についての描写に妙にリアリティがあると思ったら、元々は中学校教師であったらしい。なるほどね。現在は…

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ(7)『悪霊だってヘイキ!』と『ゴーストハント7』

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ最終回! 長々とお伝えして来た小野不由美のゴーストハント(悪霊)シリーズを、旧作、新作両方読んでレビューする企画も遂にラスト!本日ご紹介するのはシリーズ第七作『悪霊だってヘイキ!(ゴーストハント7)…

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ(6)『悪霊とよばないで』と『ゴーストハント6』

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ六回目! 小野不由美のゴーストハント(悪霊)シリーズを、旧作、新作両方読んでレビューする企画。本日ご紹介するのはシリーズ第六作『悪霊になりたくない!(ゴーストハント6)』である。 『悪霊とよばないで…

『おにぎりスタッバー』大澤めぐみ 饒舌な一人称文体が魅力の青春小説

大澤めぐみのデビュー作 2016年刊行作品(奥付的には2017年1月1日)。小説投稿サイト「カクヨム」等で活躍していた大澤めぐみの商業デビュー作品である。イラストはU35(うみこ)が担当している。 続編(というか前日譚)に『ひとくいマンイーター』がある。…

『赤×ピンク』桜庭一樹 女と少女の狭間 八角形の檻の中で戦う女たちの物語

桜庭一樹の転機となった作品 2003年刊行作品。ファミ通文庫からの刊行。当初はライトノベルレーベルからの登場であった。イラストは高橋しんが担当。 桜庭一樹は1999年の『AD2015隔離都市 ロンリネス・ガーディアン』でデビューしているが、最初の数年間は内…

『失踪HOLIDAY』乙一 白い方の乙一、初期作品

乙一初のスニーカー文庫作品 2000年刊行作品。 乙一(おついち)としては四作目の作品。JUMP j BOOKSの『夏と花火と私の死体』でデビューし、その後集英社メインで作品を発表してきたこの作家としては、初めての他社作品ということになる。もちろんスニーカ…

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ(5)『悪霊になりたくない!』と『ゴーストハント5』

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ五回目! 小野不由美のゴーストハント(悪霊)シリーズを、旧作、新作両方読んでレビューするシリーズ。本日ご紹介するのはシリーズ第五作『悪霊になりたくない!(ゴーストハント5)』である。 『悪霊になりた…

『裏世界ピクニック4 裏世界夜行』宮澤伊織 やけに鳥子がぐいぐい来る

「裏世界ピクニック」シリーズの第四弾 2019年刊行作品。『裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル』『裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト』『裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ』に続くシリーズ第四弾である。 おススメ度、こんな方におススメ…

『ハイウイング・ストロール』小川一水 年上の女性との冒険行

ソノラマ文庫時代の小川一水作品 2004年刊行作品。 1996年に『まずは一報ポプラパレスより』でデビューした小川一水は、その後ゼロ年代の前半までは、朝日ソノラマのソノラマ文庫を主要な作品発表媒体としていた。本作はそのうちの一作である。 ハイウイング…

『裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ』宮澤伊織 怪異より怖いのはカルト!

「裏世界ピクニック」シリーズの第三弾 2018年刊行作品。『裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル』『裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト』に続くシリーズ第三弾である。 これまで1冊あたり4編を収録して来た「裏世界ピクニック」シリーズだ…

『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』桜庭一樹 好きって絶望だよね

桜庭一樹の出世作! 2004年刊行作品。最初はライトノベルレーベルの富士見ミステリー文庫からの登場であった。その後、直木賞作家にまでブレイクしてしまった桜庭一樹(さくらばかずき)の出世作である。 桜庭一樹は、1999年のデビュー作『ロンリネス・ガーデ…

『6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。』大澤めぐみ 繋がらなかった縁と繋がった縁の物語。

大澤めぐみの三作目 2017年刊行。大澤めぐみは小説投稿サイト「カクヨム」出身の作家。2016年の角川スニーカー文庫の『おにぎりスタッバー』が商業デビュー作で、第二作が『ひとくいマンイーター』。本作はそれらに続く三作目となる。 おススメ度、こんな方…

『裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト』宮澤伊織 ネット怪談好きには堪らない!

「裏世界ピクニック」シリーズの第二弾 2017年刊行作品。『裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル』に続くシリーズ第二弾である。 おススメ度、こんな方におススメ! おすすめ度:★★★(最大★5つ) ネット怪談好きの方。「きさらぎ駅」「姦姦蛇螺」「須…

『新本格魔法少女りすか4』西尾維新 17年かけてついにシリーズ完結!

「りすか」シリーズついに最終巻! 2020年刊行作品。『新本格魔法少女りすか』『新本格魔法少女りすか2』『新本格魔法少女りすか3』に続く、「りすか」シリーズの四作目。2004年に始まった「りすか」シリーズが17年の歳月をかけて遂に完結する。西尾維新やれ…

『錬金術師の消失』紺野天龍 錬金術×ミステリの第二弾!

「錬金術」シリーズ二作目 2020年刊行作品。『錬金術師の密室』の続篇が早くも登場である。ライトノベル系の作家は筆が早いね。紺野天龍(こんのてんりゅう)としては四作目。 傍若無人な錬金術師テレサ・パラケルススと、彼女に振り回されるエミリア・シュヴ…

『天帝妖狐』乙一、文庫版が全くの別作品に!

乙一、二作目の作品 1998年刊行作品。『夏と花火と私の死体』に続く乙一の第二作となる。JUMP j BOOKSからの登場。「A MASKED BALL」はジャンノベルVol-12(1997/5/4号)、「天帝妖狐」はジャンノベルVol-13(1997/9/15号)にそれぞれ掲載されていた作品であ…

『新本格魔法少女りすか3』西尾維新 水倉鍵率いる「六人の魔法使い」との死闘が続く

西尾維新『新本格魔法少女りすか』シリーズのあらすじとネタバレ感想。1巻と2巻の感想もあります。 ようやく完結しそうなので嬉しい! 長い間、続きが書かれなかった理由の考察なんかも書いてます。

『裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル』宮澤伊織 ネット怪談×異世界探検のガールミーツガール物語

宮澤伊織作品がハヤカワ文庫に登場 2017年刊行作品。作者の宮澤伊織(みやざわいおり)は2011年の角川スニーカー文庫『僕の魔剣が、うるさい件について』がデビュー作。エスエフ、ライトノベル系のレーベルでの活躍を主としている作家である。 『裏世界ピク…

『錬金術師の密室』紺野天龍 ファンタジー世界を舞台とした特殊設定ミステリ

紺野天龍の第三作 2020年刊行作品。作者の紺野天龍(こんのてんりゅう)は2018年に電撃文庫の『ゼロの戦術師』でデビュー。2019年に同レーベルから『エンドレス・リセット』を上梓。 そして三作目が本作『錬金術師の密室』である。表紙イラストは桑島黎音が担…

『新本格魔法少女りすか2』西尾維新 心地よい王道展開

※2021/1/6追記 文庫版がリリースされたのに伴い再読中。既にレビュー済の作品だが、加筆修正の上で再アップ! 新本格魔法少女りすかシリーズの第二弾 2005年刊行作品。りすかシリーズ二作目。「ファウスト」のVOL.3とVOL.4に掲載された二作品に書き下ろし一…

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ(4)『悪霊はひとりぼっち』と『ゴーストハント4』

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ四回目! 小野不由美のゴーストハント(悪霊)シリーズを、旧作、新作両方読んだ上でレビューするシリーズ。本日ご紹介するのはシリーズ第四作『悪霊はひとりぼっち(ゴーストハント4)』である。 『悪霊はひと…

『さようならアルルカン/白い少女たち』氷室冴子の初期作品集 幻の四編を初収録

最初期の氷室冴子作品が読める! 2020年刊行作品。氷室冴子デビューの契機となった「小説ジュニア青春小説新人賞」佳作入選作の「さようならアルルカン」に、初文庫作品『白い少女たち』、更に集英社の若年層向け小説誌「小説ジュニア」(雑誌「Cobalt」の前…

『新本格魔法少女りすか』西尾維新 魔法少女×ミステリの魅力

※2020/12/26追記 最終巻を読むために、一巻から再読をしています。なにせ十数年ぶりなので。とりあえず一巻を読み切ったのでレビューを刷新!二巻以降も随時レビューを修正していくのでしばらくお待ちを 西尾維新が描く”魔法少女” 2004年刊行作品。「ファウ…

『ブルー・ハイドレード』海原零、未完の第二作

海原零の第二作 2004年刊行。熱血スポ魂フィギュアスケート小説『銀盤カレイドスコープ』が有名な海原零(かいばられい)の二つ目の作品。第一巻のサブタイトルは「融合」である。 おススメ度、こんな方におススメ! おすすめ度:★★★(最大★5つ) 『銀盤カ…

『蕨ヶ丘(わらびがおか)物語』氷室冴子 田舎への愛に満ちたコメディ作品

『Cobalt』発表の四編を文庫化 1984年刊行作品。集英社の小説誌『Cobalt』に掲載されていた四つの短編作品をまとめたもの。あとがきを読む限り、当初から全四話での完結を企図して書かれていた作品である。 イラストは『少女小説家は死なない!』『ざ・ちぇ…