ネコショカ

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2023年に読んで面白かった新書・一般書10選

『嫉妬と階級の『源氏物語』』大塚ひかり

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『風の海 迷宮の岸』小野不由美 「十二国記」エピソード2

新作が出るまでに、 「十二国記」シリーズを全巻再読しておこう企画、このペースだと間に合わなさそう……。 当ブログの読書感想は、原則としてネタバレアリである。加えて、本エントリでは前作『月の影 影の海』、更に外伝的なエピソードである『魔性の子』に…

『[映]アムリタ』野崎まど 最原最早の初登場作品

野崎まどのデビュー作 2009年刊行作品。昨今、各方面で活躍し、知名度の上がっている野崎まどのデビュー作 である。 第16回電撃小説大賞にて、新設されたメディアワークス文庫賞を受賞。電撃系のライト文芸レーベルメディアワークス文庫の創刊ラインナップに…

『月の影 影の海』小野不由美 「十二国記」エピソード1

小野不由美「十二国記」シリーズ、エピソード1『月の影 影の海』のネタバレ感想。アニメ版の違いも全話見て調べました。シリーズ全作の感想書きました。

書評Blogでデイリー500PV出るまでにやったこと11項目

書評Blogを365日毎日更新するとどうなるか いつもご覧いただいている皆さまありがとうございます。ぬぬにです。 300エントリ目の時は振り返り記事をサボってしまったので、久しぶりのブログ運営報告です。昨年の9月から毎日の読書感想ブログを更新し始めて、…

『8(エイト)』キャサリン・ネヴィル 伝説のチェスセットを巡る争奪戦

宇宙の法則を内包するチェスの駒の物語 オリジナルの米国版は1988年刊行。邦訳版は1991年に登場。 作者のキャサリン・ネヴィルは1945年生まれのアメリカ人。 文春文庫版は1998年に登場している。 8(エイト)〈上〉 (文春文庫) 作者: キャサリンネヴィル,Kather…

『神宮の森卓球場でサヨナラ』野村美月 「卓球場」シリーズ完結編

『神宮の森卓球場でサヨナラ』他、野村美月の「卓球場シリーズ」以下、全四作の感想は移転しました。 赤城山卓球場に歌声は響く(2002年2月) 那須高原卓球場純情えれじ~(2002年7月) あだたら卓球場決闘ラブソング(2003年1月) 神宮の森卓球場でサヨナラ…

『後宮の烏3』白川紺子 呪詛を受ける者

※2022/05/06追記 最終巻『後宮の烏7』の感想を書きました。 『後宮の烏3』から地図が入った 2019年刊行作品。『後宮の烏』シリーズの三作目。一作目の『後宮の烏』が2018年4月、二作目の『後宮の烏2』が2018年12月、そして今回の『後宮の烏3』が2019年8月と…

『ライトノベル★めった斬り!』ゼロ年代初めに登場したライトノベル振り返り本

ライトノベルに脚光があたり始めたころのガイドブック 2004年刊行。子ども向け、オタク向けの小説未満的な存在と捉えられがちだったライトノベル。しかし、2000年代に入ってからレーベル数が増え、刊行点数も飛躍的に伸びていく。この時期。『ライトノベル完…

『あだたら卓球場決闘ラブソング』野村美月 「卓球場」シリーズ第三弾

『あだたら卓球場決闘ラブソング』他、野村美月の「卓球場シリーズ」以下、全四作の感想は移転しました。 赤城山卓球場に歌声は響く(2002年2月) 那須高原卓球場純情えれじ~(2002年7月) あだたら卓球場決闘ラブソング(2003年1月) 神宮の森卓球場でサヨ…

『魔性の子』小野不由美 「十二国記」エピソードゼロ作品

『魔性の子』三つのバージョン 1991年に、今は亡き、新潮文庫のファンタジーノベル・シリーズから刊行された作品である。ファンタジーノベル版時代の表紙はこちら。表紙上部に「ファンタジーノベル・シリーズ」と入っている。この時点で、既に菊地秀行の解説…