ネコショカ

毎日夜20時更新。ネコショカは猫の書架
雑食系の書評Blogです。なんでも節操なく読んでます
基本ネタバレありなので注意してね

ファンタジーノベル大賞

『鬼憑き十兵衛』大塚已愛 成長物語、ボーイミーツガール、伝奇小説の愉しみ、全てがここにある!

2018年の日本ファンタジーノベル大賞受賞作 2019年刊行作品。大塚已愛(おおつかいちか)のデビュー作である。2018年の日本ファンタジーノベル大賞受賞作だ。ちなみに応募時タイトルは『勿怪の憑』。 作者の大塚已愛は『ネガレアリテの悪魔 贋者たちの輪舞曲…

『仮想の騎士』斉藤直子 ファンタジーノベル大賞優秀賞作品

斉藤直子のデビュー作 2000年刊行作品。第十二回の日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作品。この年は大賞は該当作なし。優秀賞もこれ一作とことのほか寂しい年なのであった。 青空を基調とした表紙イラストが美麗で思わず手に取ってみたくなる出来の良…

『糞袋』藤田雅矢 タイトルが強烈過ぎる!!

藤田雅矢のデビュー作 1995年刊行作品。第七回日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作である。ちなみにこの年のファンタジーノベル「大賞」は該当作なしであった。 なお、『糞袋』はもちろん「くそぶくろ」と読む。糞袋とは、糞を包んでいる袋、つまり人…

『ヤンのいた島』沢村凛 第10回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作

ファンタジーノベル大賞の投稿常連だった沢村凛 1998年刊行作品。第10回の日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作である。 ちなみにこの年の大賞は山之口洋の『オルガニスト』で、もう一作の優秀賞は涼元悠一の『青猫の街』。 文庫版は何故か新潮社からは…

西崎憲『世界の果ての庭 ショートストーリーズ』55編の物語の連なり

西崎憲の小説家デビュー作 第14回日本ファンタジーノベル大賞の大賞受賞作品である。作者の西崎憲は1955年生まれ。作曲家、翻訳家などのキャリアを経て、本作にて小説家としてデビューしている。 副題の「ショートストーリーズ」が応募時のタイトルで、刊行…

渡辺球『象の棲む街』第15回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞

渡辺球のデビュー作 2003年刊行作品。第15回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作である。作者の渡辺球(わたなべきゅう)は1967年生まれ。 ちなみにこの時の大賞受賞作は森見登美彦の『太陽の塔』である。 残念ながら文庫化はされていない。 渡辺球は本…

養毛剤から始まる人類滅亡『BH85』森青花

日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞作品 1999年刊行作品。第11回日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作品。作者の森青花(もりせいか)は1958年生まれ。 表紙イラストは吾妻ひでお。インパクト強いなあこの表紙は。新井素子の懐かしの名作『絶句』(旧…

いにしえのPC98ユーザ感涙『青猫の街』涼元悠一

1998年刊行作品。作者の涼元 悠一は1969年生まれ。1992年の集英社コバルト文庫『あいつはダンディ・ライオン』がデビュー作。本作で第十回日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞を受賞している。ちなみに大賞は山之口洋の『オルガニスト』である。 その後はゲ…

『太陽の塔』森見登美彦は最初からすごかった

森見登美彦のデビュー作 第15回の日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作品。2003年刊行。今は説明の必要もないほどの人気作家、森見登美彦のデビュー作が本作だ。当時の森見登美彦は現役の京大生。在学中にこれほどの快作を書きあげていたとは恐るべなのであ…

魅力的な世界観を持つファンタジー作品、城戸光子『青猫屋』

第八回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞作品 1996年刊行。第八回日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作品。ちなみにこの年は大賞は該当無し。優秀賞の同時受賞作品が葉月賢の『アイランド』である。 作者の城戸光子は1952年生まれ。受賞時は現役の舞台…

メフィスト賞受賞作、浅暮三文の『ダブ(エ)ストン街道』は異色のミステリ作品

第8回メフィスト賞受賞作 1998年刊行。第8回のメフィスト賞受賞作だが、ノベルスの形態でなく、単行本として上梓された。メフィスト賞と言えば、講談社ノベルスで受賞作が刊行されるという印象が強いが、たまにこういう例外がある。第26回の石黒耀『死都日本…

畠中恵「しゃばけ」シリーズの記念すべき一作目

第13回日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞 今週のお題「読書の秋」ということで、本日紹介するのはこちら。 しゃばけ しゃばけシリーズ1 (新潮文庫) 作者: 畠中恵 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2004/03/28 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 125回 こ…

わたしたちの島の話、池上永一「バガージマヌパナス」がすごくいい

第六回日本ファンタジーノベル大賞受賞作 バガージマヌパナス 作者: 池上永一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1994/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る ちなみに同時に大賞を受賞したのがかの怪作『鉄塔 武蔵野線』@銀林みのる。この…

幻想と怪奇の間をたゆたう佳品、平山瑞穂「ラス・マンチャス通信」

異端として彷徨い続ける男のものがたり ラス・マンチャス通信 posted with ヨメレバ 平山 瑞穂 新潮社 2004-12-21 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo 2004年刊行。第16回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。連作短編形式。幻想小説でありながらホラー…

小山歩「戒(かい)」(新潮社)、第14回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作を読む

これ一作だけ 戒 作者: 小山歩 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2002/12 メディア: 単行本 クリック: 3回 この商品を含むブログ (4件) を見る 2002年刊行。第14回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。作者の小山歩(おやまあゆみ)は宮城県気仙沼市出…

『信長あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』宇月原晴明、衝撃のデビュー作

日本ファンタジーノベル大賞受賞作品 1999年刊行。第11回日本ファンタジーノベル大賞受賞作品。 作者はデビューまでに第六回三田文学新人賞を受賞。永原孝道名義で、詩歌、評論などに著作がある。宇月原清明としては本作が処女作。第二作『聚楽太閤の錬金窟…