ネコショカ

毎日夜20時更新。ネコショカは猫の書架
雑食系の書評Blogです。なんでも節操なく読んでます
基本ネタバレありなので注意してね

ファンタジーノベル大賞

渡辺球『象の棲む街』第15回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞

渡辺球のデビュー作 2003年刊行作品。第15回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作である。作者の渡辺球(わたなべきゅう)は1967年生まれ。 ちなみにこの時の大賞受賞作は森見登美彦の『太陽の塔』である。 残念ながら文庫化はされていない。 渡辺球は本…

養毛剤から始まる人類滅亡『BH85』森青花

日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞作品 1999年刊行作品。第11回日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作品。作者の森青花(もりせいか)は1958年生まれ。 表紙イラストは吾妻ひでお。インパクト強いなあこの表紙は。新井素子の懐かしの名作『絶句』(旧…

いにしえのPC98ユーザ感涙『青猫の街』涼元悠一

1998年刊行作品。作者の涼元 悠一は1969年生まれ。1992年の集英社コバルト文庫『あいつはダンディ・ライオン』がデビュー作。本作で第十回日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞を受賞している。ちなみに大賞は山之口洋の『オルガニスト』である。 その後はゲ…

『太陽の塔』森見登美彦は最初からすごかった

森見登美彦のデビュー作 第15回の日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作品。2003年刊行。今は説明の必要もないほどの人気作家、森見登美彦のデビュー作が本作だ。当時の森見登美彦は現役の京大生。在学中にこれほどの快作を書きあげていたとは恐るべなのであ…

魅力的な世界観を持つファンタジー作品、城戸光子『青猫屋』

第八回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞作品 1996年刊行。第八回日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作品。ちなみにこの年は大賞は該当無し。優秀賞の同時受賞作品が葉月賢の『アイランド』である。 作者の城戸光子は1952年生まれ。受賞時は現役の舞台…

メフィスト賞受賞作、浅暮三文の『ダブ(エ)ストン街道』は異色のミステリ作品

第8回メフィスト賞受賞作 1998年刊行。第8回のメフィスト賞受賞作だが、ノベルスの形態でなく、単行本として上梓された。メフィスト賞と言えば、講談社ノベルスで受賞作が刊行されるという印象が強いが、たまにこういう例外がある。第26回の石黒耀『死都日本…

畠中恵「しゃばけ」シリーズの記念すべき一作目

第13回日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞 今週のお題「読書の秋」ということで、本日紹介するのはこちら。 しゃばけ しゃばけシリーズ1 (新潮文庫) 作者: 畠中恵 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2004/03/28 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 125回 こ…

わたしたちの島の話、池上永一「バガージマヌパナス」がすごくいい

第六回日本ファンタジーノベル大賞受賞作 バガージマヌパナス 作者: 池上永一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1994/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る ちなみに同時に大賞を受賞したのがかの怪作『鉄塔 武蔵野線』@銀林みのる。この…

幻想と怪奇の間をたゆたう佳品、平山瑞穂「ラス・マンチャス通信」

異端として彷徨い続ける男のものがたり ラス・マンチャス通信 posted with ヨメレバ 平山 瑞穂 新潮社 2004-12-21 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo 2004年刊行。第16回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。連作短編形式。幻想小説でありながらホラー…

小山歩「戒(かい)」(新潮社)、第14回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作を読む

これ一作だけ 戒 作者: 小山歩 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2002/12 メディア: 単行本 クリック: 3回 この商品を含むブログ (4件) を見る 2002年刊行。第14回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。作者の小山歩(おやまあゆみ)は宮城県気仙沼市出…

『信長あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』宇月原晴明、衝撃のデビュー作

日本ファンタジーノベル大賞受賞作品 1999年刊行。第11回日本ファンタジーノベル大賞受賞作品。 作者はデビューまでに第六回三田文学新人賞を受賞。永原孝道名義で、詩歌、評論などに著作がある。宇月原清明としては本作が処女作。第二作『聚楽太閤の錬金窟…