ネコショカ

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次回で完結!西尾維新『刀語 第十一話 毒刀・鍍』


講談社BOX12ヶ月連続刊行"大河ノベル"も残り一冊に!

2007年刊行。十二ヶ月連続刊行の十一作目。長らく続いてきたこのシリーズもいよいよ次がラストである。

刀語 第十一話 毒刀・鍍 (講談社BOX)

あらすじ

奇策士とがめと虚刀流の遣い手鑢七花は新・真庭の里を目指していた。それは毒刀・鍍を手にしたまま乱心、逃亡を図った真庭忍軍の長、真庭鳳凰を追いかけてのことだった。伊賀の地にて相まみえる七花と鳳凰。精神を乗っ取られた鳳凰が告げる、驚愕の真実とは。十一本目の変体刀を巡る対決が、倒すべき最後の敵の存在を指し示す。

この巻で登場する刀と対戦者

毒刀「鍍」(ドクトウ・メッキ)
所有者・真庭鳳凰。「毒気の強さ」に主眼が置かれている。長さは五尺に少し足りないくらい。否定姫は「所有すると人が斬りたくなる、刀の毒がもっとも強く内包された刀」と称した。
禍々しい色の鞘に収められた、鍔の無い大きく反った黒刀。長さは五尺に少し足りないくらい。王刀「鋸」の対とされている。富士の樹海から鳳凰が回収した。
持つと人を斬りたくなるという変体刀の「刀の毒」が、もっとも深く刻み込まれている。鳳凰は刀の毒(=四季崎記紀の魂?)に乗っ取られてしまったが、持った人間が必ずしもそうなるとは限らない

左右田 右衛門左衛門(そうだ えもんざえもん) ※真庭鳳凰
否定姫の腹心。尾張幕府直轄内部監察所総監督補佐。元忍者。「不及(およばず)」「不答(こたえず)」「不得禁(きんじえず)」「不外(はずれず)」など、会話の際には、相手の言動に対して「不」の付く否定形の言葉を放つ。
百七十年前、真庭忍軍に里を滅ぼされた「相生忍軍(あいおいにんぐん)」の最後の一人。上下とも時代にそぐわない洋装で靴を履き、否定姫の命令で顔の上半分は「不忍」と大きく縦書きした面で隠している。便宜上剣士を自称するが刀や剣術への執着はなく、大小二本の刀を腰に差しているがどちらも変体刀ではない普通の刀。真庭鳳凰は親友であったが、忍法と人格(および顔面の上半分)を奪われた関係でもある。

刀語 - Wikipedia より

 終盤を目前にしてちょっと息切れ感?

この期に及んで、ここまで出てきた刀の説明とか、まにわにの人たちの解説とかはいらないのではないかと。これまで十冊かけてこの話を追いかけてきた読者相手にする話ではなかろう。毎月新刊を出す労苦は大変なのだとは思うが、量産しすぎで、質が劣化しては意味が無い。このあたりちょっと残念。

さてこれで残り一冊となったわけだが、鳳凰の人にあの男を憑依させたまま、あの男の人格で葬ってしまったけどそれでいいのか?左右田クンとのつながりやら馴れ初めも明かされてないのに。結局鳳凰の人は何がしたかったのやら。どう考えても変なので「実は生きている」を予想したい。

イマイチ盛り上がりに欠ける中、辛うじて興味をつないでくれる引きがラストに用意されている。とがめよ「この戦いが終わったら~」は死亡フラグだってばよ!

刀語 第十一話 毒刀・鍍 (講談社BOX)

刀語 第十一話 毒刀・鍍 (講談社BOX)

 

アニメ版の方が多少なりとも盛り上がる

 原作の11巻は、文字数稼ぎなのか?と思えるくらい内容が薄くて、個人的に少々辛かったのだが、さすがに映像を伴うアニメ版だと、そんな11巻もだいぶ見栄えがしてくる。アニメ版後半の引きはそれなりにいい感じだったので、最終巻も見たい!と思えるような仕上がりになっている。このシリーズのアニメ化はけっこう頑張ってるよね。

刀語 第十一巻 / 毒刀・鍍 【通常版】 [DVD]

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続巻『刀語 第十二話 炎刀・銃』の感想はこちらから!

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