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2021年に読んで面白かったマンガ11選


恒例の「〇〇年に読んで面白かった」シリーズ。別ブログで新書・一般書(歴史編)を書いたけど、こちらのブログではまずマンガ編から。相変わらずコロナ禍にあるので、ネットカフェの利用を避けており、マンガの読書量が減った(マンガはネカフェで読む派だった)。

と、言いたいところだが、昨年3月に実施された、DMMブックスの「初回100冊まで70%オフ」にまんまとハマり100冊を購入。いつも以上にマンガを読んだ年になってしまった。

紹介している作品は、あくまでも「2021年に読んだ」作品なので、少し古いものも入っている。そのあたりはお許しを頂きたい。

長編作品の中間巻部門

毎年書いているような気がするけど、今年も書く。

長編作品を読んでいると、これまで積み上げてきた物語の結晶とも言える、特別な神巻が出現することがある。長く続けてきたからこそ堪能できる、大長編作品ならではの魅力、中間巻の素晴らしさをアピールしたい!

ちはやふる(46)

まずは末次由紀の超長編作品から。競技かるたの世界を描いた人気シリーズ。

作品の集大成とも言える、名人戦、クィーン戦も大詰め。ヒロインのちはやだけではなく、家族や友人たち、競技かるたを支えてきた人々の想いが多角的に描かれる。濃厚な群像劇として読ませる作品のカタルシスがお見事。

ちはやふる(46) (BE・LOVEコミックス)

『ちはやふる』は現時点で47巻まで刊行。そろそろ終わりが見えてきたか?あと数巻で終わりそうなだけど、終わって欲しくないような気もする。

3月のライオン(16)

羽海野チカの『3月のライオン』は二年ぶりに新刊が出た。途中、読んでいて辛くなるエピソードも多い作品だっただけに、読者へのご褒美とも言える16巻での心温まる展開に、しんみりした読者も多いのでは?

3月のライオン 16 (ヤングアニマルコミックス)

辛く苦しいときに、支えてくれる人が存在するありがたみを実感できる作品。

ただ、将棋マンガとしての進展はスローペースで、この先はまだまだ長そう。現実の将棋の世界では藤井クンみたいな大スターが登場して、まるでマンガのような快進撃を続けているの。将棋の世界を舞台にした創作をやっている作家さんは本当に大変だと思う。

歴史マンガ部門

ここ十年くらい、これまで描かれることのなかった、マイナーな時代や人物を取り上げた作品が増えていて嬉しい限り。今年はこちらの二作をチョイスしてみた。

狼の口 ヴォルフスムント

久慈光久作品。14世紀初頭のアルプス地方が舞台。スイス独立をめぐって、神聖ローマ帝国、ハプスブルク家に挑む、スイス森林同盟三州の苦難の歴史を描いた物語。全8巻。

狼の口 ヴォルフスムント 1巻 (HARTA COMIX)

登場キャラクターが死ぬ。とにかく死ぬ。死にまくる。グロ描写多めなので、耐性ない人は無理かも。前半の暗澹たる展開がヘビーなだけに、後半からの巻き返しが胸アツ。敵方の悪代官ヴォルフラムの存在感が半端なく、主人公を喰いまくってるのも魅力(ホントに酷い奴だけど)。

乙女戦争外伝

大西巷一作品。一昨年に紹介した『乙女戦争』の前日譚(1巻)と後日譚(2巻・3巻)を描いた外伝集。全三巻。東欧史や、オスマン帝国が好きな方には堪らない作品なのではないかと。『乙女戦争』本編に登場したキャラクターが多数登場する。

乙女戦争 外伝II 火を継ぐ者たち : 上 (アクションコミックス)

鬱々とした1巻(前日譚パート)と比較して、2巻・3巻(後日譚パート)は、大西巷一どうしちゃったの?と疑いたくなるくらい明るく前向きな展開。これはヒロイン、クラーラちゃんの、とにかくめげない楽天的な性格が影響しているのかな。

三十年間を僅か二巻で駆け抜けるのでダイジェスト感は否めないが、内容が詰まっているので読み応えは十分。いつもながら巻末の解説パートが充実しているのも嬉しい。

学園マンガ部門

めんどくさい父親を持ったわけあり女子と、巻き込まれ型男子の夏休みストーリー。清々し過ぎてオッサンには眩しくて正視できない(笑)。ちなみに、上白石萌歌主演で昨年映画化されている(まだ見てない)。

子供はわかってあげない(上) (モーニングコミックス)

本作は12年間の作家キャリアで三作しか作品を上梓していない、田島列島の貴重な作品の一つ。ちなみに昨年は最新作の『水は海に向かって流れる』を紹介している(こちらもおススメ)。

ブルーピリオド

なんで今まで読んでなかったのというくらいハマった作品。高校二年。絵画未経験者がいきなり芸大受験を目指すお話。

アート好きな方なら必読。自分の中の「好き」を諦めない。本当に「やりたいこと」を見つけることが出来た、幸福な人間の物語としても読めるかな。

ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

芸大を受けてそれで終わりでなく、その先の展開もしっかり描かれているのが好き。昨年末にアニメ化されているけど、第二期もやってくれないかな。

ぐるぐるてくてく

帯屋ミドリ作品。女子高生が散歩する「だけ」のお話。全4巻。東京池袋近郊、豊島南高校「散歩部」の活動を描く。全編に街歩きの楽しさが凝縮されていて、路上観察とか好きな方なら楽しめると思う。丹念に書き込まれた街並みの描写も良い!

ぐるぐるてくてく 1巻 (LINEコミックス)

散歩部の部長なのに、しょっちゅう道に迷ってしまうヒロイン。この子がポンコツかわいいのがポイント。いまどき紙の地図を片手に散策するのも好き。

不思議な世界の物語部門

分類が難しかった二作品をこちらにカテゴリ。

兎が二匹

山うた作。全二巻。400年を生きる不老不死の女は、何度も何度も自死を繰り返す。そんな彼女を愛してしまった、ただの人間でしかないふつうの男。

不死者テーマの作品に弱くてついつい読んでしまうわたし。ちなみに去年は施川ユウキの『銀河の死なない子供たちへ』を推している。

兎が二匹 1巻: バンチコミックス

それでいいのかと、もやもやするラストは賛否両論あると思う。これも一つの愛の形と考えると、これはこれで幸せなのか?すっきりししないが、「その後」を考えてしまう意味深な終わり方なのであった。

オンノジ

施川ユウキの作品を取り上げるのは『バーナード嬢曰く。』『銀河の死なない子供たちへ』に続いて三作目。すっかりファンになってしまった。

本作はほのぼのとした絵柄からは想像できない、人類の「終末」を描いた作品。

オンノジ (ヤングチャンピオン・コミックス)

自分以外の存在が突然消えてしまったらどう生きる?ふつうの人間であれば、発狂しそうな状況を、楽しく朗らかに生きていくヒロインの造形が眩い。

ちなみに「終末」テーマでは以前に『少女終末旅行』を紹介している。こちらも名作。

ついに完結!お疲れさまでした部門

最後は2021年に完結を迎えた大長編作品三作をご紹介しておきたい。

進撃の巨人

多くの作品が完結した2021年だが、もっとも話題になったのは『進撃の巨人』のラストではないだろうか。広げに広げまくった伏線の大風呂敷を、綺麗にたたみ切った構想力に脱帽。連載に初期に比べて、各段に上がっている画力も凄かった。

進撃の巨人(34) (週刊少年マガジンコミックス)

それぞれに正義があり、それぞれの幸福がある。マーレ編に入ってからのエレンの選択から、終盤の展開はある程度予想できてしまい、読むのが辛いこと辛いこと。それでも読まずにはいられないのが諫山創作品の恐ろしいところ。

あさひなぐ

こざき亜衣作品。全34巻。マイナーな薙刀競技の世界を舞台とした、大河スポ根マンガも完結を迎えた。未経験者のヒロインが薙刀部に入り全国を目指す。王道の展開ながら、ツボを押さえた熱量のあるストーリー展開。個性豊かなキャラクターたちの織り成す群像劇が素晴らしかった。

 

あさひなぐ(34) (ビッグコミックス)

最終盤で実現した「あの対決」をきちんと描いて欲しかった気もするけど、あくまでも主人公は東島旭なのだから、あれはあれでよかったのかもしれない。

プレイボール2

もともとの『プレイボール』はちばあきお(ちばあきらの弟)作。1973年~1978年に少年ジャンプに連載されていた作品。作者逝去により未完となっていたものを、コージィ城倉が続編として復活させたのが『プレイボール2』。

続編の『プレイボール2』も全12巻でひとまず完結となった。『キャプテン』以来の主軸キャラクター谷口の高校生活が終わった。

プレイボール2 12 (ジャンプコミックスDIGITAL)

並行して描かれていた『キャプテン2』にその後の流れは収束していくようなので、引き続き追いかけていくつもり。

おわりに

以上、2021年に読んで面白かったマンガ11選をお届けした。

DMMブックスの「初回100冊まで70%オフ」で購入した100冊は、実はまだすべてを読み終えておらず、『メイドインアビス』や『サマータイムレンダ』が全巻未読で残っていたりもする。この二作をまずは読み切らなくては。

ちなみに「〇〇年に読んで面白かった」シリーズは、引き続き、小説編と一般書編を今後書く予定。もうしばらくお待ちを。

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