ネコショカ

小説以外の書籍感想はこちら!
2023年に読んで面白かった新書・一般書10選

『嫉妬と階級の『源氏物語』』大塚ひかり

2021年に読まれた記事ベスト10 小説感想ブログのアクセス傾向まとめ

本ページはプロモーションが含まれています


2021年もよろしくお願いします

2020年に続いてコロナ禍で、ひきこもり状態が続いた一年間だった。

ただ、秋以降、会社の出勤体制が「ほぼテレワーク」から、「なるべく出社」モードに切り替わり、読書量が激減した。しばらくはこの状況が続くだろうか?感染の第六波が来ないことを祈るばかり。

2021年に読まれた記事ベスト10

ということで、お正月恒例の「読まれた記事ベスト10」をお届けしたい。Googleアナリティクスのログからページビューの多い順に並べて集計している。このブログの場合は、検索流入がほぼ9割を占めるので、正確に書くなら「検索で読まれた記事ベスト10」となる。

過去記事はこちらから。

2020年に読まれた記事ベスト10 小説感想ブログのアクセス傾向まとめ

2019年に読まれた記事ベスト10 本感想ブログのアクセス傾向まとめ

2021年に読まれた記事ベスト10

昨年同様の集計ルールとして、シリーズものはまとめて集計している。よって巻数の多いシリーズものほど、上位にランクインしやすい。

なお、タイトル後の(-)(↑)(↓)は昨年と比較しての順位変動ね。

1位:「グインサーガ」シリーズ(-)

一昨年、昨年と続いてV3を達成。不動の人気記事となっている。シリーズものとして20冊以上もレビューを書いているので、当然と言えば当然かもしれないけど。

しかし2021年はなんと新刊ゼロ!最新刊の147巻『闇中の星』が2020年7月刊行なので、一年半も続きが出ていないのだ。作者の方(五代ゆう)の体調面の問題なのだろうか。心配。版元からは何のアナウンスもないので、非常に気になるところ。

「グインサーガ」シリーズの記事はたくさん書いているが、もっとも読まれている記事は、シリーズ全作のまとめ記事となるこちら。

「グインサーガ」の完結までは生きておきたいと常々思っているのだけれども、いまのところ終わる気配が全くないからなあ。とにかく続巻、今年こそ出て欲しい!

2位:白川紺子「後宮の烏」シリーズ(↑)

昨年に続いて第二位は白川紺子の「後宮の烏」シリーズ。

シリーズ累計90万部突破。アニメ化決定の報もあり、2022年中には100万部を超えてきそう。オレンジ文庫不動の金看板となった人気シリーズである。

第六巻では大きな新展開があり、ストーリーも折り返し点を過ぎたような気がしている。アニメ化も含め、これからの展開が楽しみな作品だ。

3位:メルカリで本を高く売るコツ(↑)

非読書感想系のノウハウ記事で唯一、継続的にアクセスを稼いでくれているのがメルカリ関係のエントリ。実家にあった膨大な本を処分するためにメルカリを始め、これまでに300冊以上を売買してきた。ノウハウはかなり溜まってきたので、年内にもう少し記事をリライトする予定。

メルカリを始めてみたい方は是非読んでみてください。

メルカリ関連では、他に「メルカリ初心者が本の売り買いでハマるNGパターン20選」もまとめているので、良かったらこちらもぜひ。わたしがメルカリでやらかした失敗例を記事化したもの。

4位:恩田陸『チョコレートコスモス』(↑)

恩田陸作品の感想からは『チョコレートコスモス』が唯一ベスト10にランクイン。2006年とかなり前の作品なのにちょっと意外。みんな続編を待っているのかな。

恩田陸関連では「理瀬」シリーズ17年ぶりの新刊『薔薇のなかの蛇』が刊行されたのが記憶に新しいところ。7/31~8/2にかけてドラマ版『六番目の小夜子』の一挙再放送が行われ、そのキャストの豪華さも話題となった。

長年の課題である,、小説の方の『六番目の小夜子』のガチ感想記事を今年こそ書きたいなあ。

5位:小野不由美「ゴーストハント」シリーズ(-)

1989年~1992年にかけて、講談社X文庫ティーンズハートレーベルから刊行されていた小野不由美の「悪霊」シリーズは、2010年にメディアファクトリーから大幅にリライトされた新装版が登場。更に2020年からは、メディアファクトリー版を底本とした、角川文庫版が刊行され話題となった。

当ブログでは、新旧読み比べ記事を全巻分書いたので、こちらが地道にアクセスを稼いでくれている。「ゴーストハント」シリーズは、ファンブックの感想も書いたのでこちらも気になる方は是非。

6位:乙野四方字『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』(↑)

ランキング初登場。これまた意外な作品が初ランクイン。乙野四方字の『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』のまとめ記事。

 

アニメ映画化が発表されたことが大きい。累計24万部を売り上げており、書店で平積みされているのをよく見かけるようになった。まだまだ売れそう。

7位:澤村伊智『ぼぎわんが、来る』(↓)

澤村伊智『ぼぎわんが、来る』は、昨年の6位から一つランクを落としたものの、2021年もベスト10に食い込んできた。映画版見てから原作小説を読む流れが強い気がする。

澤村伊智作品は昨年初挑戦。面白かったので、他シリーズも読んでみるつもり。

って、去年書いたのにその後全然読めてなくて反省。まずは比嘉姉妹シリーズをきちんと読まねば。

8位:米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』(↑)

米澤穂信作品からは『儚い羊たちの祝宴』がランクイン。米澤穂信作品は20作以上レビューを書いているけど、人気作家だけに感想を書く人も多くて、なかなか検索上位が取れないのが悩みどころ。

2021年の米澤穂信は『黒牢城』がミステリ系ランキングで、前人未到となる四冠(このミス、文春、ミステリが読みたい!、本格ミステリベスト10)を達成。ミステリ作家として不動の地位を確立した感が強い。個人的にはそろそろ古典部シリーズの続きを是非!

9位:浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』(↑)

2021年は浅倉秋成のブレイク年だった。特に『六人の嘘つきな大学生』は、「王様のブランチ」で取り上げられてスマッシュヒット(この日のアクセスが凄かった)。

『ノワール・レヴナント』や『フラッガーの方程式』などの、講談社BOX時代の旧作も復刊を遂げて、すべての作品が新刊で読めるようになったのは嬉しい。

ちなみに、個人的な浅倉秋成作品のイチオシは『九度目の十八歳を迎えた君と』かな。

10位:阿部暁子『どこよりも遠い場所にいる君へ』(↑)

2019年の第7位から、ひさしぶりにベスト10に復帰したのが、阿部暁子の『どこよりも遠い場所にいる君へ』だった。続編の『また君と出会う未来のために』も同様に読まれている。

この二作品、面白いことに毎年7月~8月にだけアクセスが増える。検索ワードを見る限り「読書感想文」用のネタとして、うちの記事は読まれているみたい。読書感想文ニーズって本当にあるんだと驚かされた。

全体的なアクセスは低減

なお、ブログ通期でのアクセス推移はこんな感じ。1日あたりのPV平均(月単位)をグラフ化している。

2021年秋以降の落ち込みがひどいのがわかると思う。秋のGoogleアップデートで、個人系の書評サイトは軒並みアクセス落ちてるんじゃないかな。下落が止まらなかったけど、12月でようやく下げ止まった感じ。

アクセス推移

アクセス推移

最近は書籍名で検索すると、ネット書店や出版社、ブックメーターなどのページが上位を独占してしまい、個人ブログの記事が載る機会はかなり減ってしまったように思える。Google先生の評価に左右されがちなのは、致し方ないことなので、一喜一憂せずに丁寧にやっていくしかないとは思うのだけど。

どんなにいい記事(と書いた本人が思っても)、検索で上位に入らないとGoogle経由では読んでもらえない。イチオシ記事があまり読まれずに、意外な記事でアクセスが取れたりするところが面白い部分ではある。

2022年の更新方針

別ブログに書いたように、2021年春から放送大学の学生になってしまったので、読書に割ける時間が大幅に減ってしまっている。なんとか週2冊、できれば3冊のペースは保ちたいけれど、果たしてどうなることやら。過去記事のリライトも継続してやっていくので、「なんか見たことある」記事が出ていてもご容赦のほどを。

読書方針的には、遅々として進まない氷室冴子作品全作紹介(13冊まで進行)と、メフィスト賞作品全作紹介(38冊まで書いた)を地道に続けていくこと。あと、ハヤカワ文庫epi系や、新潮社のクレストシリーズ、河出などの海外作品を今年こそは読んでみたい(去年も書いたけど)。

 

以上、2021年の読まれた記事ベスト10と、今年の更新方針をお届けした。新型コロナウイルスの感染状況は、小康状態を迎えたとはいえ、依然として予断を許さない側面も強い。皆さまも、くれぐれもお体にはお気を付けください。

それでは、2021年も当ブログをよろしくお願いいたします。

関連記事はこちらもおススメ