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グイン・サーガ続篇141巻『風雲のヤガ』ブランの受難は続く

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2017年の続篇グインはこれ一冊のみ

続篇グインも11冊目。2017年の4月に刊行された本作だが、実はこの年のグインサーガは一冊しか刊行されなかった。このあたりの事情は、142巻で説明されるので次週までお待ちを。

風雲のヤガ (グイン・サーガ141巻)

あらすじ

囚われの身となっている、フロリーとヨナを救出すべく、ブランはふたたび行動を再開する。しかし、ベイラー、イラーグ、そしてジャミーラといったミロクの使徒たちが目の前に立ちはだかる。一方、ワルド城に滞在中のヴァレリウス一行は、新たな危機に直面するのだが……。

この巻で起こること

今回の表紙はヤガ編の主人公とも言えるブラン。背景の植物めいた爺さんはババヤガなのかな?ヤガ編主体の構成ながら、少しだけヴァレリウス陣営の話題も出てくる一冊である。

『七人の魔導師』大同窓会

肉体を失い、成仏したかに思われていたイグ=ソッグは、イェライシャによって霊体のみの存在となり、ブランをサポートすることに。ババヤガまで復活してきたので、『七人の魔導師』で登場した皆さんが、ヤンダル先生を除けば勢揃いである。

それにしてもいにしえの魔導士やらミロクの高僧やらと、摩訶不思議な爺さんたちの走狗として使役されるブランがかわいそう。すっかり三枚目の便利キャラとなっている。

アッシャ再覚醒

135巻『紅の凶星』で能力が暴走したアッシャ。今回は師ヴァレリウスの導きもあって、更にパワーアップ。再覚醒イベントが発生。代償として右手の人差し指と中指を失う。替りに鉄の指をつけてもらっているようだけど、後々「鉄指の女魔導師」とか二つ名がついたりするのかしらん。五代グインのメインヒロインの座を着実に築き上げているのだが、これでいいのか?

過剰な魔導力を持て余し気味なアッシャを慮って、ヴァレリウスは、リギア&マリウスとは別行動を取ることに。えーと、マリウスは腐っても、現時点のパロ王位継承権者なのですが放っておいていいの?

ミロクさまが降臨しちゃう??

最終章は20頁余りと短め。続篇グインになってから、四章構成を均等の分量にすることにはこだわらなくなっているよね。イグ=ソッグ&ババヤガ連合軍VSジャミーラ&ベイラー&イラーグの戦いはここで中断。次巻ミロク大祭編に続くのである。

風雲のヤガ (グイン・サーガ141巻)

風雲のヤガ (グイン・サーガ141巻)

 

 グイン・サーガ続篇142巻『翔けゆく風』の感想はこちらから。

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