ネコショカ

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グイン・サーガ続篇142巻『翔けゆく風』当面は五代ゆうが単独執筆


宵野ゆめ病気療養のため降板

2018年刊行。あれ、偶数巻なのに五代ゆう?と思われた方は鋭い。

2017年の4月に五代ゆうによる141巻『風雲のヤガ』が出てから、この年はまったく続巻が出ず、どうしたのかと思っていたところ、本巻のあとがきにより宵野ゆめの病気療養による降板が公表された。

翔けゆく風 (グイン・サーガ142巻)

続篇グイン・サーガは131巻以降、奇数巻を五代ゆう(パロ、ヤガ編など非グイン陣営)、偶数巻を宵野ゆめ(ケイロニア、グイン陣営)を交互に執筆する体制が組まれていた。しかし、今後は五代ゆう一人で、続篇グインの執筆を行っていくとのこと。宵野ゆめは栗本薫の直系の弟子であるだけに無念だろうね。

あらすじ

カメロンの亡骸と共に、故郷ヴァラキアを目指していたマルコたちドライドン騎士団の一行は、沿海州近郊の都市ザカッロにて、ルヴォリ海洋伯と、太守ジョナートの歓待を受ける。そこには病み衰えたヴァレリウスとアッシャの師弟が流れ着いていた。そして彼らはこの地で驚くべき人物との対面を果たす。

この巻で起こること

表紙絵はアッシャ。もうすっかりメインキャラである。

この巻ではヤガ編と並行して、カメロンの遺骸をヴァラキアへと運ぶ、マルコたち一行の話。これに、ワルド城から遠路はるばるやってきたヴァレリウス&アッシャたちが合流する。

ミロク降臨!せず……

ミロクの老僧コンビの出現で、ミロク大祭は中止に追い込まれる。とはいえ、ミロク降臨はレイゼンモンロンによる集団的な意識操作だったようで、そもそもがミロク神は降臨したりする類の神さまではないのではないかと思われる。

ブランはフロリー、ヨナと合流。フェラーラに寄り道していたスカールもようやく参戦する。アニルッダ、ティンシャといった、今後のヤガを主導していくのでは?と思われるキャラも登場し、そろそろヤガ編も終了間近といったところか。長かった。

作者的にずっと「ジジイ大戦」をアピールし続けていたけど、件の老僧ふたりがそもそも、戦闘的なキャラじゃないので、そういう話にはならなそうだよね。

アルミナちゃん再登場

この巻、最大の驚きはこれだろう。まさか再登場の可能性があろうとは!いたいけな美少女として登場しながらのあの仕打ち(ホヒィ化)。アモン事件の最大の被害者は彼女だったのではないだろうか?まともな人格で復帰してきているとは思えないので、これからのアルミナちゃんに期待大である。竜王憎し!ヴァレリウス憎し!でマルコと意気投合してるけど、果たしてどうなるか。

ほぼ国家の態をなしていないパロに対して、機を見るに敏な沿海州諸国が食指を伸ばすのはありそうな話ではある。しかし久しぶりにアンダヌスの名前を目にしたけど、まだ生きてるんだっけ?(忘れてる)。

ファビアンって誰?

久しぶりの沿海州ということもあってか、怪しげなルヴォリ海洋伯リケルトに、太守ジョナートと新キャラが多数登場する。きわめつけがこのファビアンで、わざわざ手間暇かけてドライドン騎士団に編入させた意図がまったくの謎である。オリートレヴァンの男娼であったかのような仄めかしと、アルミナちゃん大好きという奇特な性格が気になる。ただ、くれぐれも実はユリウスが化けてましたというのはナシでお願いしたい。

ヴァレリウス弱りすぎ

「あのお方」問題が解決しないと前に進めないのかもしれないようで、もはやアッシャに介護されている有様である。

というか、ワルド城からわざわざ南下してパロを迂回、ダネイン大湿原を越えてウィレン経由で沿海州までって、移動距離すごくない??王位継承者のマリウスを放っておいていいの?何しにここまで流れてきたのか問い詰めたい。

ヤンダルは当分でないらしい

対抗できるのがグインしかいないから、ヤンダル出してくると、とたんにゲームバランスがめちゃくちゃになっちゃうんだよね。その意味では、ヤンダル出ないのは歓迎。操られている系の話が嫌いなので、個人的には最後まで出なくていいくらいである。

翔けゆく風 (グイン・サーガ142巻)

翔けゆく風 (グイン・サーガ142巻)

 

グイン・サーガ続篇143巻『永訣の波濤』の感想はこちらから。

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