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『水滸伝18 乾坤の章』北方謙三 若き英雄の誕生を見よ!


北方謙三版「水滸伝」第十八弾!

ようやくあと二冊!毎週月曜恒例(いい加減に書くの疲れてきた)の、北方謙三版「水滸伝」の連続感想企画。前週の十七巻に続いて、本日は十八巻「乾坤(けんこん)の章」である。単行本版は2005年の刊行。

水滸伝 18 乾坤の章

水滸伝 18 乾坤の章

  • 作者:北方 謙三
  • 発売日: 2005/07/26
  • メディア: 単行本
 

そして集英社文庫版は2008年の登場。

水滸伝 18 乾坤の章 (集英社文庫)

おススメ度、こんな方におススメ!

おすすめ度:★★★★★(最大★5つ)

子どもの頃から知っていたキャラクターが遂に表舞台に出てくる瞬間を堪能したい方、精鋭軍団が物量に飲み込まれていく無残さに打ちひしがれたい方、あと一冊だからとにかく早く次へ行きたい方におススメ!

あらすじ

官軍との死闘が各地で続く。流花寨での戦いは巨船水軍との一進一退のギリギリの攻防に。二竜山では趙安との戦いが佳境を迎えつつあった。そして梁山泊では、官軍の最精鋭童貫軍との戦端が遂に開かれた。総力戦が展開される中、遂に楊志の忘れ形見、楊令が梁山泊に入ろうとしていた。最終決戦の時が近づいていた……。

ここからネタバレ

官軍の人海戦術が凄すぎる

宋の水軍は無尽蔵かよ。潰しても潰しても、圧倒的な物量で攻めてくる。絶望的な劣勢の中、いかに戦い抜くか。これは燃える。しかし、この期に及んで、未だに空気読めてない呉用先生が泣ける。そして、乾坤の連環馬も童貫の首を取るには至らず。うーん、これがダメだと正直キツイような。秦明センセもあれはどうなのかと。死に所が無駄死にっぽい気が。各個撃破されてるだけなのではないか? 

楊令が強すぎる!

さて、この最終盤に至ってさて反則級のチートキャラ来た!楊令がもうムチャ過ぎるくらい強い件。初登場でいきなり林冲クラスの強さってどういうことよ。周信……。ほとんどまともなセリフも無くこの仕打ちはちょっと可哀想。それにしても、秦泰と楊令の再会シーンはもう少しねっとりと作って欲しかったかな。 

相変わらず強度のツンデレ(ツンが99でデレが1)の林冲先生。立派に成長して帰ってきた楊令に見事すぎるツンツン反応。オッサン素直になれよいい加減に(笑)。それと同時にもはやピークを過ぎようとしている自らの体力に気付かされるところが密かな泣き所。これってフラグだろうか。

北京大明府奪われ過ぎ

北京大明府は北方水滸におけるイゼルローン要塞に確定。何回奪われてるんだよ。董万の最期は珍しく、読み手の溜飲がさがる展開ではあった。

そして、またしても政治力で梁山泊との直接対決を阻止された童貫は怒り心頭。遂にぶち切れる。震え上がる李富になんだかガッカリ。聞煥章なんかマジがガクブルしてるし。この二人の終盤戦での株の下がり用は激しすぎる。

で、最後の最後にスゴイサプライズ。十八巻でこれやっちゃうのかよ。でも、道連れがほう美一人では物足りなすぎる。

水滸伝 18 乾坤の章 (集英社文庫)

水滸伝 18 乾坤の章 (集英社文庫)

  • 作者:北方 謙三
  • 発売日: 2008/03/19
  • メディア: 文庫
 

最終巻『水滸伝19 旌旗の章』の感想はこちらからどうぞ

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