ネコショカ

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西尾維新『新本格魔法少女りすか3』以後十余年続編が出ていない


新本格魔法少女りすかシリーズの第三弾

2007年刊行。りすかシリーズ三作目。ファウストのVOL.5~VOL.7に収録されていた作品をまとめたもの。未完状態で止まっているが、その後十年以上音沙汰なしである。

新本格魔法少女りすか3 (講談社ノベルス)

あらすじ

繋場いたちを仲間に加え、三人チームとなった創貴とりすか。水倉神檎の送り出した「六人の魔法使い」たちとの死闘の日々が続く。二人目の地球儀霙を退けた彼らであったが、最後の魔法使い水倉鍵の登場で戦況はにわかに一変する。魔法を一切使えない鍵の能力は「魔法封じ」。完全閉鎖の密閉空間に閉じこめられてしまった創貴たちの運命は……。

頭脳戦優位の異能バトル

どう見ても小学生には見えないひねくれ主人公の創貴クンが、けっこう格好良く見えてきた。「つなぎ」を加えてパーティとして機能し始めている三人。ジョジョ第二部的な頭脳戦優位の異能バトルが面白い。

それにしても「六人の魔法遣い」が早くもかませ犬にしか見えなくなっている件。まにわにの皆さんと同じ境遇かよ。でも焦点を水倉鍵一人に絞ったのは正解。物語的には次巻で完結らしい。となれば分量を考えてみるとここいらで中ボスを出しておくのは正しい判断だろう。しかしまだ神檎クンは登場していなんだけど、残り一冊で本当に完結まで持っていけるのだろうか。

何故続きは出ないのか?

実際にはファウストのVOL.8に第10話が掲載されているのだが、十分な分量が無いから書籍化出来ない状態となっている。当初の構想ではあと3話必要であるはず。まあ、掲載誌の「ファウスト」も既になくなってたりするけどね。

実はこの年の1月から『刀語』の連続12か月刊行が始まっているのだが、少なからずこちらにリソースを取られてしまった感がある。個人的には『刀語』よりも、こっちの方がよっぽど面白いのだが。作品のボリュームと書くべき内容のバランスがきっちり整合性が取れている印象を受ける。『刀語』は最初に決めた物語の構造に縛られてしまって、西尾維新らしさが出せなくなってしまっているように思えるのだ。

また、『刀語』に先行してスタートしていた「物語」シリーズが当たってしまい、なおさら他にリソースを割けなくなっていったのではないだろうか?

最終巻にまつわる、もろもろの周辺情報はWikipedia先生がまとめてくれているので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

ja.wikipedia.org

新本格魔法少女りすか3 (講談社ノベルス)

新本格魔法少女りすか3 (講談社ノベルス)