ネコショカ

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『刀伊の入寇 平安時代、最大の対外危機』
女真族の襲来と軍事貴族たちの台頭

2024-01-01から1年間の記事一覧

『初夏ものがたり』山尾悠子 死者と生者のつかの間の再会を描く四編の物語

山尾悠子の初期作品が復刊 作者の山尾悠子(やまおゆうこ)は1955年生まれの作家。主として幻想文学の書き手として知られる。 「初夏ものがたり」のオリジナルは、1980年刊行の『オットーと魔術師』(集英社文庫コバルトシリーズ)に収録されていた作品。 オ…

『紗央里ちゃんの家』矢部嵩 僕の夏休み、すべてが歪み、狂っていく世界

矢部嵩のデビュー作 2006年刊行作品。同年の、第13回日本ホラー小説大賞で長編賞を受賞している。矢部嵩(やべたかし)のデビュー作である。ちなみにこの年の大賞は「該当なし」。短編賞は吉岡暁(よしおかさとし)の『サンマイ崩れ』が受賞している。 矢部…

『方舟』夕木春央 死んでもいいのは?救われるのは誰なのか?

夕木春央の第三作品 2022年刊行作品。作者の夕木春央(ゆうきはるお)は、2019年の第60回メフィスト賞受賞作『絞首商會(こうしゅしょうかい)』がデビュー作。2021年には第二作である『サーカスから来た執達吏(しったつり)』を上梓している。 方舟 作者:…

『黒牢城』米澤穂信 直木賞受賞!荒木村重✖黒田官兵衛の歴史ミステリ

米澤穂信の歴史ミステリが登場 2021年刊行作品。タイトルの『黒牢城』は「こくろうじょう」と読む。英題は『Arioka Citadel case』。 KADOKAWAのWEBマガジン「文芸カドカワ」及び「カドブンノベル」に2019年~2020年にかけて掲載されていた作品に、加筆修正…

「グイン・サーガ」40年目の到達点!あの人はどうなった?

栗本薫「グインサーガ」のキャラクターがその後どうなったか、シリーズ40年分のネタバレまとめ。 五代ゆう、宵野ゆめによる続篇については全話感想を掲載。 リタイア組も、継続組の方も是非ご覧ください。

グインサーガ続篇149巻『ドライドンの曙』(最新刊) ヴァレリウス、クリスタルパレスに戻る

続篇グイン・サーガ1年7カ月ぶりの新刊 2024年6月刊行作品。前巻の148巻『トーラスの炎』が2022年11月刊行だったので、およそ1年7カ月ぶりの新刊。147巻と148巻の刊行間隔が2年4カ月だったので、それに比べれば早かったとはいえ、相変わらず刊行ペースはゆっ…

『続ジャパネスク・アンコール!』氷室冴子 守弥、小萩をメインとした短編集、瑠璃さんも登場!

「アンコール!」の第二弾が登場 1985年刊行作品。『なんて素敵にジャパネスク』『なんて素敵にジャパネスク2』『ジャパネスク・アンコール!』に続くシリーズ四作目。表紙及び本文イラストは峯村良子。 『ジャパネスク・アンコール!』同様に、外伝的な作品を…

『くらのかみ』小野不由美 ホラーと思わせておいて、しっかり本格ミステリ

講談社ミステリーランドの第一期作品 2003年刊行作品。かつて子どもだったあなたと少年少女のための"講談社ミステリーランド"と銘打たれた特別企画の豪華本である。2016年で全30巻をもって完結している。 第一回の配本は本書『くらのかみ』に加えて、『透明…

『老虎残夢』桃野雑派 武俠小説×本格ミステリ×歴史小説×〇〇

第67回江戸川乱歩賞受賞作品 2021年刊行作品。タイトルの『老虎残夢』は「ろうこざんむ」と読む。作者の桃野雑派(もものざっぱ)は1980年生まれ。本作にて第67回江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビューを果たしている。同時受賞作は伏尾美紀(ふせおみき)の『…

『月と日の后』冲方丁 国母、ゴッドマザー藤原彰子の生涯を描く

冲方丁が描く、平安歴史絵巻 2021年刊行作品。作者の冲方丁(うぶかたとう)は1977年生まれの小説家。デビュー作の『黒い季節』以来、エスエフ系統の作品を多く書いているが、2009年の『天地明察』では歴史小説にも挑戦している。『天地明察』はいきなり本屋…

『火蛾(ひが)』古泉迦十 イスラム世界を舞台とした異色のミステリ

※以前に書いたエントリですが、文庫化に際して再読し、若干内容を修正、追記しました! 謎のメフィスト賞作家、古泉迦十 2000年刊行作品。第17回メフィスト賞受賞作である。 タイトルの『火蛾』は「ひが」と読み、作者名の古泉迦十は「こいずみかじゅう」と…

『#真相をお話します』結城真一郎 想像を超えた「真相」に震撼せよ!

日本推理作家協会賞、受賞作を収録 2022年刊行作品。作者の結城真一郎(ゆうきしんいちろう)は1991年生まれのミステリ作家。2018年に『スターダスト・ナイト』(刊行時のタイトルは『名もなき星の哀歌』)が第5回新潮ミステリー大賞を受賞し作家としてのデビ…

『ジャパネスク・アンコール!』氷室冴子 高彬側の視点から描いた外伝作品

『なんて素敵にジャパネスク2』の次はこれを読むべき 1985年刊行作品。『なんて素敵にジャパネスク』『なんて素敵にジャパネスク2』に続くシリーズ三作目。表紙及び本文イラストは峯村良子。 『なんて素敵にジャパネスク2』を読んだ後は、『なんて素敵にジャ…

『三体3 死神永生』劉慈欣 時空の果て、わたしたちの星、わたしたちの宇宙

三体シリーズ三部作の完結編 2021年刊行作品。オリジナルである中国版は2008年に刊行。『三体』『三体2 暗黒森林』の続編。劉慈欣(りゅうじきん/リウツーシン)による三体(地球往事)シリーズ三部作の最終作にあたる。死神永生は「ししんえいせい」と読む…

『俺ではない炎上』浅倉秋成 Twitter炎上の怖さと「責任を取る」ということ

浅倉秋成の2022年最新作が登場 2022年刊行作品。書下ろし。2021年に『六人の嘘つきな大学生』が大ヒット。ブレイクを果たした感のある浅倉秋成の第七作である。 俺ではない炎上 作者:浅倉 秋成 双葉社 Amazon 表紙はスマートフォンの画面を模したデザインと…

エドワード・ゴーリーの邦訳全作リストをご紹介!

※2025/2/25追記 ゴーリー展、3月からは名古屋へ!松坂屋名古屋店にて3/1(土)~4/6(日)まで開催。 邦訳されているゴーリー作品を全て紹介! エドワード・ゴーリー(Edward Gorey)は1925年生まれ。アメリカ人絵本作家である。2000年に亡くなられている。 彼の…

『夏休みの空欄探し』似鳥鶏 謎解き×ロードノベル×忘れられない夏の思い出

似鳥鶏が描く、夏のロードノベル 2022年刊行作品。作者の似鳥鶏(にたどりけい)は1981年生まれのミステリ作家。デビュー以来、ほぼ毎年のように複数作品を発表している多作家として知られる。 本作『夏休みの空欄探し』はポプラ社の文芸PR誌「季刊asta」のV…

『木挽町のあだ討ち』永井紗耶子 とある仇討ちをめぐる群像劇

直木賞&山本周五郎賞のW受賞作 2023年刊行作品。タイトル『木挽町のあだ討ち』の読みは「こびきちょうのあだうち」。作者の永井紗耶子(ながいさやこ)は1977生まれ。産経新聞の記者からフリーライターに転身。その後2010年に『絡繰り心中』(単行本刊行時…

『その意図は見えなくて』藤つかさ 安楽椅子探偵には解決できないことがある

藤つかさのデビュー作 2022年刊行作品。作者の藤(ふじ)つかさは、1992年生まれのミステリ作家。2020年の「見えない意図」(単行本収録時に「その意図は見えなくて」に改題されている)が、第42回の小説推理新人賞を受賞し作家デビューを果たす。 本書『そ…

『風よ僕らの前髪を』弥生小夜子 第30回鮎川賞優秀賞受賞作品

弥生小夜子のデビュー作 2021年刊行作品。作者の弥生小夜子(やよいさよこ)は1972年生まれ。過去には創元ファンタジー新人賞で第1回、第5回で最終選考まで残った実績がある。今回の『風よ僕らの前髪を』では、第30回鮎川賞の優秀賞を受賞し作家デビューを果…

『じんかん』今村翔吾 新たな松永久秀像を提示した一作

「じんかん」とは?2020年の直木賞候補作。今村翔吾『じんかん』のあらすじ、ネタバレ感想です。松永久秀ファンなら必読!

『少女には向かない職業』桜庭一樹 少女の魂は殺人には向かない

ブレイク目前の桜庭一樹、初の一般向けミステリ作品 2005年刊行。2003年のファミ通文庫『赤×ピンク』、2004年の富士見ミステリー文庫『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』と、ライトノベルの世界でただものではない凄みを見せつけた桜庭一樹が、一般向けのミス…

『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈 成瀬シリーズ第二弾!高校3年秋~大学1年編

成瀬あかりにまた会える! 本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りにいく』のその後を描いた続編的作品。 2024年刊行。5編の短編を収録。そのうち「やめたいクレーマー」は、新潮社の小説誌「小説新潮」の2023年5月号掲載。他の4編はすべて書下ろしとなっている。…

『なんて素敵にジャパネスク2』氷室冴子 人気を決定的にしたシリーズ最高傑作巻

「なんて素敵にジャパネスク」シリーズ最高傑作 1985年刊行作品。前年に刊行された『なんて素敵にジャパネスク』の続篇。前作同様に表紙及び本文イラストは峯村良子によるもの。 イラストが後藤星に替わった新装版は1999年に登場。表紙を飾っているのは鷹男…

『三体2 黒暗森林』劉慈欣 面壁者VS破壁人、シリーズ二作目は頭脳バトルだ!

三体シリーズ三部作の第二作 2020年刊行作品。オリジナルの中国版は2008年に刊行。劉慈欣(りゅうじきん/リウツーシン)による三体(地球往事)三部作の第二作。『三体』の続編にあたり、最終第三作の『三体3 死神永生』へと繋がっていく作品である。 三体Ⅱ …

『地雷グリコ』青崎有吾 魅力的な「ゲーム」と緻密な論理の物語

青崎有吾が描く、学園頭脳バトル 2023年刊行作品。「小説屋sari-sari」「カドブンノベル」「小説野生時代」等に掲載されていた作品に書下ろし一編を追加して単行本化したもの。英題は『GLICO WITH LANDMINES』。 第24回本格ミステリ大賞受賞作(おめでとうご…

『巴里マカロンの謎』米澤穂信 11年ぶりの「小市民」シリーズ続巻

祝『冬期限定ボンボンショコラ事件』刊行と言うことで、「小市民」シリーズの旧記事をアップしています。本日は『巴里マカロンの謎』です。 小鳩くんと、小佐内さんに久しぶりに会える! 2020年刊行作品。『春期限定いちごタルト事件』『夏期限定トロピカル…

『夏期限定トロピカルパフェ事件』米澤穂信 小佐内さんの本質が見えてくる「小市民」シリーズ第二作

祝『冬期限定ボンボンショコラ事件』刊行と言うことで、「小市民」シリーズの旧記事をアップしています。本日は「夏期限定」です。 米澤穂信の「小市民」シリーズ第二弾 2006年刊行作品。東京創元社の文芸誌『ミステリーズ!』に掲載された「シャルロットだけ…

『春期限定いちごタルト事件』米澤穂信 地味に静かに暮らしたい!「小市民」シリーズの一作目!

米澤穂信「小市民」シリーズの一作目。あらすじ、各編ごとのネタバレ感想を収録。小鳩くんと小佐内さんが食べたスイーツのリスト。マンガ版の解説もあります。

『なんて素敵にジャパネスク』氷室冴子 累計発行部数800万部超の大ヒット作

氷室冴子最大のヒット作「ジャパネスク」シリーズ開幕 1984年刊行作品。集英社のジュニア向け小説誌「小説ジュニア」、及び「Cobalt」に掲載されていた作品を、コバルト文庫にて書籍化したもの。全10巻。氷室冴子最大のヒット作。累計発行部数は800万部を越…