ネコショカ

小説以外の書籍感想はこちら!
2023年に読んで面白かった新書・一般書10選

『嫉妬と階級の『源氏物語』』大塚ひかり

『撲殺天使ドクロちゃん6』おかゆまさき まさかのファンタジー展開!

本ページはプロモーションが含まれています


ドクロちゃんシリーズの第六作

2005年刊行作品。早くもシリーズ六作目。メディアワークスの小説誌「電撃hp」の33号、34号、36号に掲載された三作に、書き下ろしを二作追加して文庫化したのが本書である。

撲殺天使ドクロちゃん〈6〉 (電撃文庫)

おススメ度、こんな方におススメ!

おすすめ度:★★★(最大★5つ)

ドクロちゃんキャラでドラクエもどきのファンタジー話が読みたい方、どんなに結末が強引でも気にならない方におススメ!

あらすじ

クサカベ・サクラはサイタマクェン大陸のマヨネイ王国の住人。14歳の誕生日「誓いの儀」を迎えるべく、生まれ育った聖ゲルニカの家を出た彼は王宮でとんでもない事件に巻き込まれる。黒竜に攫われた王女シズキを救出すべく、魔法使いのミナミさん、戦士のミヤモト、そして僧侶のドクロちゃんと共にパーティを結成したサクラ君。その行く手には過酷な未来が待ち受けていた。

まさかのファンタジー編?

後半の三編は初のファンタジー編。ドラクエ好きな人なら爆笑出来ること請け合いのバカエピソードである。それぞれのキャラが立ちまくっているのでこうしたアナザーワールド話は今後もアリだと思う。キャラクターの個性が強いと、ドクロちゃんみたいなギャク系の作品は、スター・システム的に話を転がしていけるので面白い。

それにしも、今回も物語にまともな着地点を許さないドクロちゃんの力は恐るべしだ。

アニメ版二期

本日のおまけコーナーは、アニメ版「ドクロちゃん」第二期のお話。

アニメの第二期は、2007年に登場。監督は前回同様に水島努が担当。全2巻4話で、名称は「撲殺天使ドクロちゃん2(セカンド)」となっている。一期(全8話)に比べると半分のボリュームで、ややブームの終焉を感じないでもない。

主題歌は「撲殺天使ドクロちゃん2007」で、2007が付いた分、同じ曲でもゴージャスな編曲になっている。

特筆すべきは「びんかんサラリーマンのうた」が作られていることであろう。不毛過ぎる原作のダメダメな感じが楽曲化されていて脱力すること請け合いである。

 

Prime Video版はこちら。