ネコショカ

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『刀伊の入寇 平安時代、最大の対外危機』
女真族の襲来と軍事貴族たちの台頭

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『くらのかみ』小野不由美 ホラーと思わせておいて、しっかり本格ミステリ

講談社ミステリーランドの第一期作品 2003年刊行作品。かつて子どもだったあなたと少年少女のための"講談社ミステリーランド"と銘打たれた特別企画の豪華本である。2016年で全30巻をもって完結している。 第一回の配本は本書『くらのかみ』に加えて、『透明…

『老虎残夢』桃野雑派 武俠小説×本格ミステリ×歴史小説×〇〇

第67回江戸川乱歩賞受賞作品 2021年刊行作品。タイトルの『老虎残夢』は「ろうこざんむ」と読む。作者の桃野雑派(もものざっぱ)は1980年生まれ。本作にて第67回江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビューを果たしている。同時受賞作は伏尾美紀(ふせおみき)の『…

『月と日の后』冲方丁 国母、ゴッドマザー藤原彰子の生涯を描く

冲方丁が描く、平安歴史絵巻 2021年刊行作品。作者の冲方丁(うぶかたとう)は1977年生まれの小説家。デビュー作の『黒い季節』以来、エスエフ系統の作品を多く書いているが、2009年の『天地明察』では歴史小説にも挑戦している。『天地明察』はいきなり本屋…

『火蛾(ひが)』古泉迦十 イスラム世界を舞台とした異色のミステリ

※以前に書いたエントリですが、文庫化に際して再読し、若干内容を修正、追記しました! 謎のメフィスト賞作家、古泉迦十 2000年刊行作品。第17回メフィスト賞受賞作である。 タイトルの『火蛾』は「ひが」と読み、作者名の古泉迦十は「こいずみかじゅう」と…

『#真相をお話します』結城真一郎 想像を超えた「真相」に震撼せよ!

日本推理作家協会賞、受賞作を収録 2022年刊行作品。作者の結城真一郎(ゆうきしんいちろう)は1991年生まれのミステリ作家。2018年に『スターダスト・ナイト』(刊行時のタイトルは『名もなき星の哀歌』)が第5回新潮ミステリー大賞を受賞し作家としてのデビ…

『ジャパネスク・アンコール!』氷室冴子 高彬側の視点から描いた外伝作品

『なんて素敵にジャパネスク2』の次はこれを読むべき 1985年刊行作品。『なんて素敵にジャパネスク』『なんて素敵にジャパネスク2』に続くシリーズ三作目。表紙及び本文イラストは峯村良子。 『なんて素敵にジャパネスク2』を読んだ後は、『なんて素敵にジャ…