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『不屈の女神 ゲッツェンディーナー』菅浩江


ゲームとのメディアミックス作品

1995年刊行作品。メディアワークスのゲーム雑誌『電撃PCエンジン』の、1994年2月号 ~7月号にかけて連載された作品をまとめたもの。角川スニーカー文庫からの登場。イラストは赤井孝美(あかいたかみ)が担当している。

角川スニーカー文庫での、菅浩江(すがひろえ)作品は「センチメンタル・センシティブ・シリーズ」(全二巻)や、『オルディコスの三使徒』(全三巻)に続くものになる。

不屈の女神―ゲッツェンディーナー (角川スニーカー文庫)

おススメ度、こんな方におススメ!

おすすめ度:★★★(最大★5つ)

人間と神の関係性について考えてみたい方。初期の菅浩江作品を知りたい方。ゲーム版の『ゲッツェンディーナー』をプレイしたことがある方(いるのかなあ)。名前を聞いたことがある方。赤井孝美のイラストが好きな方におススメ。

あらすじ

攫われた王女を救うべく魔物の島へと渡った勇者。しかし勇者は姫の目の前でモンスターと相撃ちに!ありえない筋書きながら、生き残るために姫巫女ミーサは一人剣を取り魔王の島を行く。襲いかかる魔物たち。その背後には圧倒的な存在感を見せつける「神」の姿が見え隠れする。果たしてミーサは無事に島を脱出出来るのだろうか。

『ゲッツェンディーナー』を知っているか?

その昔PCエンジンという名のゲームハードがあった。そのハード生命の後期に一本のゲームソフトが発売された。その名も『ゲッツェンディーナー』。発売は1994年の11月である。

以下のAmazonリンクだとメーカー名がナムコになってているが、実際には実際にはNECホームエレクトロニクスだった筈である。

内容的にもセールス的にもこけた作品だったのだが、そのノベライズ作品が本作。と、いっても後書きで作者本人が述べているように、原案を書き、ゲーム制作にも関わって、設定もひねり出しと、単なるノベライズ作家の範疇には収まりきれなかったらしく。本作もゲーム本編とはかなり風合いの異なった出来となっている。

ココからネタバレ

神の在り方を問う

「ゲッツェンディーナー」とはドイツ語で偶像崇拝者の意。年若い王女が危難をくぐり抜ける中で、神々と人間の秘められた関係に気付き、更なる成長を遂げる。といった点では前作である『オルディコスの三使徒』に通じるものがあるのだが、いかんせんボリュームが少なすぎたのか、オリジナルとの中途半端な距離感が災いしたのか、設定を十分生かし切ることが出来ず、物語としてもカタルシスに欠けるという、いささか物足りない作品になってしまっている。この内容なら倍はボリュームが欲しかったところ。

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