ネコショカ

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グイン・サーガ続篇138巻『ケイロンの絆』ケイロニア反グイン派の動きが活発に


オクタヴィア戴冠、一枚岩とは言えないケイロニアのお家事情を描く

2016年刊行。続篇グイン・サーガとしては八冊目。宵野ゆめ版のグインとしてはこれが四作目にあたる。

ケイロンの絆 (グイン・サーガ)

あらすじ

オクタヴィアの戴冠式を前に、ケイロニアでは不穏な事態が相次ぐ。ツルミット候やロンザニア候の奇妙な動き。ナタール河の大水害。急死したダナエ選帝侯の継承問題。そして、シルヴィアの残した不義の息子シリウスに危険が迫る。混乱の相次ぐ中で、オクタヴィアは遂にケイロニアの宝冠を頭上に頂く。

この巻で起こること

オクタヴィアの戴冠をクライマックスとして、大国ケイロニアのお家事情を描いた巻。サイロンの災厄はピークを過ぎたとはいえ、選帝侯それぞれの思惑もあって、まだまだ難問山積みといった様子。十二選帝侯の誰しもが、グインスゲー、最高!ってならないのは、世の中の有り方として健全だなという気がするよね。

そもそも壊滅しているパロ、人材スカスカなゴーラと比べると、まだケイロニア国内は陰謀をめぐらせたりする余地があるだけ、平和だなという気にさせられる。

ケイロニア反主流派の動き(1)ロンザニア選帝侯

ロンザニア選帝侯カルトゥスはオクタヴィアの皇位継承確定時に、剣の誓いをしなかった選帝侯のうちの一人。領内の黒鉄鉱の値上げを宣言し、視察に訪れたアトキア選帝侯マローンを事故に見せかけて暗殺しようとするも失敗。背後ではワルスタット候ディモス(あのお方も?)が糸を引いている様子。

でもマローンは煤かぶりの姫君こと、エミリアちゃんとフラグが立ってしまったようなので、ロンザニアは最終的には主流派に戻りそうな気もする。

ケイロニア反主流派の動き(2)ダナエ選帝侯の後継問題

急死したダナエ選帝侯の後釜を巡る問題が未解決。シリウスはシルヴィアとダナエ選帝侯の間に出来た子!と、無茶な主張をしたケルート伯爵は先々代のダナエ候の庶子なのである。こちらの背後にはグラチウスが。前ダナエ選帝侯の娘である、義母ルシンダを殺めてしまっと誤認させられたケルート伯は、事態を打開するためにシリウス誘拐の暴挙に打って出る。

シリウスはグインの元に

ベルデランド選帝侯ユリウスの庇護下にあったシリウスを、ケルート伯爵が拉致しようとするも、例によってグインに阻まれる。遂にシルヴィアの不義の子はグインの元に。でもグインは戴冠式に出ないで、こんなところに来てて大丈夫なのか?

ユリウス(シリウスと紛らわしい)に今後出番はあるのか?ナタール大水害の心労でローデス選帝侯ロベルトが病床に臥せっているのもちょっと気がかり。

オクタヴィア戴冠もサイロンに不穏な動き

正式にオクタヴィアがケイロニア皇帝として即位。庶子であり、流浪の生活を送っていたために、正当な帝王学を学んでこなかったオクタヴィアはいろいろ苦労しそう。魔導による黒い蝶の大発生、パロからやってきたディモス(闇堕ち中)の動きも怪しくて、グイン不在の間になにかあると面倒なことになりそうである。

ケイロンの絆 (グイン・サーガ)

ケイロンの絆 (グイン・サーガ)

 

グイン・サーガ続篇139巻『豹頭王の来訪』の感想はこちらから。

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