こんにちは。ぬぬにです。わたしは現在四つの自治体の図書館に利用登録し、年間に200冊以上本を借りています。
以前は全く図書館は利用していないかったのですが、引っ越しをして図書館が身近になり利用するようになりました。使い始めて気が付いたのですが、人気の本って予約が殺到してなかなか借りられません。ところが、人気がある本の借りやすさって、自治体によって全然違うんです。ご存じでしたか?
本日は東京23区限定で(他地域の方ゴメンね)、人気の本がもっとも借りやすい区はどこなのかをランキング形式でご紹介いたします。
集計ルール
ランキング算出のルールは簡単。
予約している人の数 ÷ 収蔵数
予約している人の数を単純に収蔵数で割ってみました。一冊あたり何人の人が待っているのかで調査!ということになります。収蔵数というのは、その区の図書館で、調査対象の本を何冊持っているかという数字になります。
調査対象書籍
全ての本で調べるのはさすがに難しいので、今回はどの区でも人気トップレベルの文芸書として、2019年の本屋大賞受賞作、瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』を対象に調査してみました。
東京23区の図書館ホームページで、ひたすら『そして、バトンは渡された』を検索。収蔵数と、予約している人の数を調べました。
東京23区で人気の本が借りやすいのは『新宿区』
はい。いきなり第一位を書いちゃいます。
東京23区で人気の本が最も借りやすいのは『新宿区』です。
新宿区:収蔵数32冊 427人待ち 競争率13.3倍
競争率が13.3倍ということは、本1冊借りるのに、13.3人が行列しているということになります。
これでもけっこう待つんだなって、思った方、それでは23区全体のランキングを見てみましょう。
東京23区「人気の本が借りやすい」ランキング
23区すべての区の図書館ホームページで検索して調べてみました。
結果はこちら。
残念ながら23位となってしまった目黒区に注目してみてください。
目黒区:収蔵数16冊 1,021人待ち 競争率63.8倍
なんと、1冊あたり63.8人待ち!同じ23区でもこんなに違いがあるんです!!1冊1週間で読んで返したとしても63.8週間も待たなければなりません。これは辛い、ビックリですね。
ビジネス書でも調べてみました
でも、一冊だけで判断するのはどうなの?そんなご意見もあるかと思います。
そこで、今度は2019年ビジネス書界のベストセラー。ハンス・ロスリング『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』で調査してみました。
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
結果はこちら!
今回は豊島区が同率で並んで来ましたが、それでも引き続き新宿区も一位ですね。
多少順位の変動はあるものの、区によって、人気書籍の借りやすさが、かなり違ってくることががわかるのではないかと思います。
住んでいない区の本も借りられる!
新宿区で、人気の本が借りやすいことは判ったけど、自分は新宿区に住んでないから意味がない。そう思われる方も多いと思います。でも、違うんです。図書館の利用資格は、区によってさまざま。必ずしも、住民である必要はないんです。
それでは、東京23区図書館の利用資格についてまとめてみました。
誰でも使える、利用制限なし
- 豊島区
- 荒川区
- 文京区
- 品川区
- 中央区
- 世田谷区
- 北区
- 千代田区
- 目黒区
なんと、利用者制限なし!太っ腹ですね。都内に住んでいなくてもオッケーな区が9区もあります。
東京都内に在住、都内に在勤、在学
- 渋谷区
渋谷区は23区以外、東京都民もしくは、通勤、在学の方であれば利用可能です。かなり利用制限が緩いですね。
東京都内に在住、同区内に在勤、在学
- 新宿区
新宿区は都内在住、もしくは新宿区に、通勤、在学の方であれば利用可能です。こちらもけっこう条件緩め。
東京23区内に在住、東京23区内に在勤、在学
- 港区
港区は東京23区内在住、通勤、在学の方であれば利用可能です。こちらは23区内在住、在勤、在学と少し範囲が狭まってます。
東京23区内に在住、同区内に在勤、在学
- 台東区
台東区は東京23区内在住、もしくは台東区内に通勤、在学の方であれば利用可能です。
東京23区内に在住、もしくは隣接自治体に在住
- 足立区(草加市、八潮市、川口市)
足立区は23区民に加えて、埼玉側の隣接自治体を含んだ地域が対象となっています。埼玉の該当自治体の方には嬉しいサービスです。
区内に在住、在勤、在学、もしくは隣接自治体に在住
- 江戸川区(葛飾区、江東区、墨田区、足立区、市川市、浦安市)
- 葛飾区(足立区・江戸川区・墨田区・江東区)及び近隣市(三郷・八潮・松戸・市川)
- 杉並区(練馬区・中野区・渋谷区・世田谷区・三鷹市・武蔵野市)
- 江東区(中央区・港区・品川区・墨田区・葛飾区・足立区・江戸川区)
- 板橋区(豊島区・北区・練馬区・和光市・戸田市)
- 練馬区(中野区、杉並区、板橋区、豊島区、武蔵野市、西東京市、新座市、朝霞市、和光市)
- 中野区(練馬区・豊島区・新宿区・渋谷区・杉並区)
- 墨田区(中央区・台東区・江東区・荒川区・足立区・葛飾区・江戸川区)
こちらは区内在住、在勤、在学に加えて、近隣自治体在住者を利用対象としています。
区内に在住、在勤、在学
- 大田区
一番利用制限が厳しいのが大田区でした。こちらは大田区在住、在勤、在学のみが対象となります。大田区の特徴として、予約者も多ければ、収蔵数も多いことが挙げられます。読書が盛んな地域なのでしょうか?
まとめ
おすすめは新宿区です。次点として豊島区。
どちらも収蔵数が多く、なおかつ利用制限が緩いので、その区に住んでいなくても借りることが可能です。いずれも都心部の区で、比較的利用しやすいのもポイントです。
以上、雑ではありますが、東京23区の図書館で、「人気の本が借りやすい」図書館ランキングをお届けしました。書籍の収蔵数は概ね、区の人口に比例するのではないかと思われますが、それでもずいぶん区によって借りやすさの差が出ていることに驚かされました。
住んでいる自治体以外の図書館で借りるのは、距離的にもハードルが高いかもしれません。ただ、もし通勤、通学の途中で使えそうな自治体の図書館があったら、是非利用登録をしてみてください。使える図書館が増えると、読書の幅も広がっていきますよ。
※今回の調査は2020年2月24日次点での情報です。もちろん書籍によって、状況は異なってきますので、その点はご容赦くださいませ。
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