ネコショカ

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『殴り合う貴族たち』繁田信一
藤原実資「小右記」から読む平安貴公子のご乱行

これで完結!西尾維新『刀語 第十二話 炎刀・銃』

講談社BOX12ヶ月連続刊行"大河ノベル"遂に完結 2007年刊行。毎月刊行。全十二巻シリーズの大河小説も遂に最終巻だ。 なにはともあれ企画倒れにせずに、毎月一冊刊行という過酷なスケジュールをこなした作者とイラストの人に拍手を。なんだかんだ言って全部揃…

書評Blogを200エントリくらい書いてみるとどうなるか

ご覧いただいている皆さまありがとうございます。ぬぬにです。 昨日のエントリで200冊目の本紹介が出来たので、振り返り記事を残しておこうと思います。前回100エントリ目の時の振り返り記事はこちら。 普段の文章は「である」調なのに、振り返り記事はなぜ…

『屍人荘の殺人』今村昌弘 ミステリランキング三冠の問題作!

昨年9月から毎日更新を始めたが、本日で200日目、紹介冊数でも200冊目となる。いつもご覧いただいている皆さまありがとうございます。200エントリ目の振り返り記事は、近いうちに上げる予定です。 2017年を代表するミステリ作品 2017年刊行。今村昌弘のデビ…

グイン・サーガ続篇140巻『ヤーンの虜』今回もグインだけが働き過ぎ

ケイロニア国土を縦横無尽に疾駆する豹頭王 2016年刊行。続篇グイン・サーガとしては遂に本巻で十冊目。宵野ゆめ版のグインとしてはこれが五作目にあたる。138巻に続いて、陰謀渦巻くケイロニア情勢を描く。 あらすじ アンテーヌ選帝侯アウルス・フェロンの…

次回で完結!西尾維新『刀語 第十一話 毒刀・鍍』

講談社BOX12ヶ月連続刊行"大河ノベル"も残り一冊に! 2007年刊行。十二ヶ月連続刊行の十一作目。長らく続いてきたこのシリーズもいよいよ次がラストである。 あらすじ 奇策士とがめと虚刀流の遣い手鑢七花は新・真庭の里を目指していた。それは毒刀・鍍を手に…

五代版と宵野版が交差する、グイン・サーガ続篇139巻『豹頭王の来訪』

五代ゆうサイドにもグインが登場 2016年刊行。続篇グイン・サーガとしては九冊目。五代グインとしては本作が五作目にあたる。 あらすじ ミロクの聖地ヤガ。その最深部に潜入したブランは、高僧ソラ・ウィンに出会う。そして<新しきミロク>の信徒たちが切望…

物語の全体像が見えてきた、西尾維新『刀語 第十話 誠刀・銓』

講談社BOX12ヶ月連続刊行"大河ノベル"の十作目 2007年刊行。シリーズ10作目。全十二冊。毎月刊行。遂に大詰め。VSねーちゃん戦以降、あまり盛り上がって来なかったけど、ここいらあたりからスパートかかってくる感じ。 あらすじ 虚刀流の遣い手鑢七花と、奇…

『高丘親王航海記』澁澤龍彦最後の作品を解説!親王の足跡マップ付

澁澤龍彦、最後の作品。あらすじと各エピソードごとのネタバレ感想を掲載。ざっくり地図付き。マンガ版の情報もあり。喉頭癌という死病に苦しんでいた、澁澤龍彦自身の葛藤が主人公の高丘親王に多分に投影されている。次第にその肉体は病み衰えて行くが、反…

グイン・サーガ続篇138巻『ケイロンの絆』ケイロニア反グイン派の動きが活発に

オクタヴィア戴冠、一枚岩とは言えないケイロニアのお家事情を描く 2016年刊行。続篇グイン・サーガとしては八冊目。宵野ゆめ版のグインとしてはこれが四作目にあたる。 あらすじ オクタヴィアの戴冠式を前に、ケイロニアでは不穏な事態が相次ぐ。ツルミット…

木刀対無刀の戦い、西尾維新『刀語 第九話 王刀・鋸』

講談社BOX12ヶ月連続刊行"大河ノベル"の九作目 2007年刊行。全体の2/3が終わって、とうとうこれで残り三冊である。 あらすじ 出羽の国。天童は将棋村を訪れたとがめと七花。四季崎記紀の残した十二本の完全なる変体刀を探し求める旅は終盤を迎えていた。この…

恒川光太郎『夜市』人界と魔界の端境の物語

恒川光太郎のデビュー作 2005年刊行。恒川光太郎(つねかわこうたろう)の第一作。表題作の「夜市」は第12回日本ホラー小説大賞受賞作品。本書では、加えて書き下ろしの「風の古道」が追加され、単行本化されている。 処女作の本作でいきなり第134回直木賞の…

グイン・サーガ続篇137巻『廃都の女王』猫頭の神アウラ・シャー登場

スカール、魔都フェラーラへ 2015年刊行。栗本薫亡きあとの、続篇グイン・サーガとしては七冊目。五代グインとしてはこれが四作目にあたる。 あらすじ 大鴉ザザと狼王ウーラにいざなわれ、スカールとスーティは魔都フェラーラを訪れる。しかし、キタイの首都…