ネコショカ

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『殴り合う貴族たち』繁田信一
藤原実資「小右記」から読む平安貴公子のご乱行

横山秀夫『クライマーズ・ハイ』、日航機墜落事故時の報道のありかた

週刊文春のミステリーベスト10で第一位 2003年刊行。「このミス2004」国内第7位。週刊文春のミステリーベスト10では堂々の国内一位に輝いた作品である。また、第1回の本屋大賞第2位にランクインしている。作者の横山秀夫は1957年生まれ。上毛新聞で新聞記…

梶尾真治『サラマンダー殲滅』夫と娘を殺された女の復讐劇

何度何度も再刊されてきた名作 1990年刊行作品。梶尾真治の代表作の一つである。1991年の第12回日本SF大賞受賞作。今は亡き朝日ソノラマの小説誌『獅子王』に連載されていた作品だ。 サラマンダー殱滅 作者: 梶尾真治 出版社/メーカー: 朝日ソノラマ 発売日:…

河野裕『いなくなれ、群青』階段島シリーズ一作目を読んでみた

新潮文庫nexの第一期作品 2014年刊行作品。河野裕(こうのゆたか)による「階段島」シリーズの一作目である。ちなみに階段島の読みは「かいだんとう」であり、「かいだんじま」ではないので注意が必要である(ずっと「かいだんじま」だと思ってた)。 新潮社…

『後宮の烏2』白川紺子 深まる謎と寿雪の決意

※2022/05/06追記 最終巻『後宮の烏7』の感想を書きました。 『後宮の烏』シリーズの第二弾 2018年刊行作品。同年に刊行され、好評を博した『後宮の烏』の続編である。一年も経たないうちに第二巻を出してくるとはさすがはライトノベル系作家。筆が早い。 あ…

グイン・サーガ40周年!続篇145巻『水晶宮の影』

お待たせしてしまったが(さいきんはもっぱら図書館派なのだ)、グインサーガ続篇145巻『水晶宮の影』の感想をお届けしたい。 グインサーガ40周年、栗本薫没後10年 グインサーガの第一巻『豹頭の仮面』が刊行されたのは1979年である。そして栗本薫が世を去っ…

グイン・サーガ外伝26巻『黄金の盾』円城寺忍デビュー作

栗本薫亡きあとのグインサーガ外伝四作目 栗本薫亡き後の「グインサーガ」は、まず外伝作品からリスタートした。久美沙織による『星降る草原』、牧野修による『リアード武俠傳奇・伝』、宵野ゆめによる『宿命の宝冠』と続いて、本日ご紹介するの円城寺忍によ…

ジャンヌダルクの忌日に読みたい『乙女軍曹ピュセル・アン・フラジャーイル』牧野修

先日、グインサーガ外伝として、牧野修による『リアード武俠傳奇・伝』をご紹介した。しかしながら牧野修オリジナルの作品を、まだ当Blogでは紹介していなかった。よって、本日はこちらの作品をお届けしたい。 乙女で軍曹?異形のジャンヌダルクの物語 2003…

グイン・サーガ外伝25巻『宿命の宝冠』宵野ゆめデビュー作

栗本薫亡きあとのグインサーガ外伝第三作 先々週の久美沙織による『星降る草原』、そして先週の牧野修による『リアード武俠傳奇・伝』に続いて、本日は宵野ゆめによるグインサーガ外伝『宿命の宝冠』をご紹介しよう。 2013年刊行作品である。 本作は栗本薫の…

グイン・サーガ外伝24巻『リアード武俠傳奇・伝』牧野修

栗本薫亡きあとのグインサーガ外伝第二作 本日は、先週の久美沙織『星降る草原』に続いて、牧野修によるグインサーガ外伝『リアード武俠傳奇・伝』(りあーどぶきょうでんき・でん)をご紹介したい。 2012年刊行作品である。 本作も、栗本薫の配偶者であった…

津原泰水『蘆屋家の崩壊』民俗ネタをふんだんに盛り込んだ和ホラー

時事的な流れに思いっきり便乗している気もするが、せっかくなので津原泰水作品はメチャ面白いよ!ということをわたしもアピールしておこう。 なお、津原泰水のTwitterアカウントは一時期フォローしていたものの、めんどうくさそうなキャラクターだったので…

ダイソーの読書台で京極夏彦作品を読んでみる

200円でコスパ最高のダイソーの読書台の使用レポート。厚さでは評判の京極夏彦作品でも使えるか試してみました。売ってる場所、使い方についてもレポート。

グイン・サーガ外伝23巻『星降る草原』久美沙織

既に145巻の『水晶宮の影』が刊行されているのだが、 未だ読めていないため、 栗本薫没後に刊行された外伝作品の方を先にご紹介したい。 本日は登場するのは外伝23巻、 2012年刊行の久美沙織による『星降る草原』である。 栗本薫亡きあとの外伝作品第一作 20…