ネコショカ

小説以外の書籍感想はこちら!
2023年に読んで面白かった新書・一般書10選

『嫉妬と階級の『源氏物語』』大塚ひかり

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『人類最強の初恋』西尾維新 哀川潤メインの戯言シリーズスピンアウト作品

戯言シリーズのスピンアウト作品「最強シリーズ」 西尾維新の「戯言シリーズ」には、いくつかの派生シリーズがある。殺人鬼の一族零崎家の人々を描いた「人間シリーズ」、そして作中最強の人物である哀川潤を主人公に据えた「最強シリーズ」である。 「最強…

『撲殺天使ドクロちゃん10』おかゆまさき 「ドクロちゃん」ついに完結!

ドクロちゃんシリーズもこれで最後! 2007年刊行作品。シリーズ十作目にして最終巻。長々と引っ張ってきた「ドクロちゃん」感想もいよいよ大詰めである。 おススメ度、こんな方におススメ! おすすめ度:★★★(最大★5つ) 「ドクロちゃん」の終焉をしっかり…

『水滸伝7 烈火の章』北方謙三 予想を次々に裏切られる快感

北方謙三版「水滸伝」第七弾! 2002年刊行作品。毎週月曜日にお届けしている、北方謙三版「水滸伝」のレビュー、先週の第六巻に続いて、本日は第七巻である。 水滸伝 7 烈火の章 作者:北方 謙三 発売日: 2002/05/24 メディア: 単行本 集英社文庫版は2007年に…

『樹上のゆりかご』荻原規子 『これは王国のかぎ』を読んだら次はこれ

それからの上田ひろみの物語 2002年刊行作品。単行本版は理論社から登場。 樹上のゆりかご 作者:荻原 規子 発売日: 2002/05/01 メディア: 単行本 続いて、中央公論新社のC★NOVELS Fantasia版が2006年に登場している。 樹上のゆりかご (C★NOVELSファンタジア)…

『これは王国のかぎ』荻原規子 異世界に迷い込んだ少女の成長物語

理論社、中央公論新社、角川、三社から作品が出ている 1993年刊行作品。荻原規子(おぎわらのりこ)作品としては初期のものになる。 単行本版は児童書の版元として知られる理論社から世に出ている。いかにも児童文学!といった趣きの装丁である。 これは王国…

『撲殺天使ドクロちゃん9』おかゆまさき ここにきてまさかのシリアス展開?

ドクロちゃんシリーズの第九作 2007年刊行作品。シリーズ9作目。メディアワークスの小説誌「電撃hp」の42号、45号に掲載された二作品に書き下ろし二作を加えて文庫化したもの。遂に「ドクロちゃん」シリーズも残り一冊である。 おススメ度、こんな方におスス…

『水滸伝6 風塵の章』北方謙三 名悪役、聞煥章が登場!

北方謙三版「水滸伝」第六弾! ここしばらく、毎週月曜日は北方謙三版「水滸伝」のレビューを連続してお届けしている。先週の第五巻に続いて、本日は第六巻「風塵の章」の章である。これでやっと1/3。まだまだ道は長いのだ。単行本版の刊行は2001年。 水滸伝…

『アグネス白書』氷室冴子、『クララ白書』の続篇が登場!

ずいぶん間が空いてしまったが、氷室冴子作品の全作感想を再開したい。本日お届けするのは『アグネス白書』である。 『クララ白書』の続篇が登場 愛蔵版Saeko's early collection おススメ度、こんな方におススメ! あらすじ アグネス舎での一年間を綴る ぱ…

『エピデミック』川端裕人と感染症を描いた小説9選

川端裕人による伝染病パニック小説 2007年刊行作品。作者の川端裕人(かわばたひろと)は1964年生まれ。小説家としてのデビュー作は1998年の『夏のロケット』だが、それ以前に1995年にノンフィクション作家としてのデビュー作『クジラを捕って、考えた』があ…

『撲殺天使ドクロちゃん8』おかゆまさき 木工ボンド部に入りたい人生だった

ドクロちゃんシリーズの第八作 2006年刊行作品。シリーズ八作目。メディアワークスの小説誌「電撃hp」の38号、40号、41号に掲載された二作品に書き下ろし二作を加えて文庫化したものである。 おススメ度、こんな方におススメ! おすすめ度:★★★(最大★5つ)…

『水滸伝5 玄武の章』北方謙三 北方版オリジナル展開が熱すぎる!

北方謙三版「水滸伝」第五弾! 毎週月曜日は北方謙三版「水滸伝」の連続レビューをお届けしている。先週の第四巻に続いて、本日は第五巻「玄武の章」の章である。単行本版の刊行は2001年。 水滸伝 5 玄武の章 作者:北方 謙三 発売日: 2001/09/26 メディア: …

読者200人突破!ありがとうございます!!

読者のみなさまありがとうございます こんばんは。ぬぬにです。先ほど確認したところ、このブログの読者数が200人を超えていました! すごい! ブログ始めてから二年三か月も経ってるけどね。 非コミュのオッサンがやってる読書感想ブログならこんなもんでし…

「新潮文庫ファンタジーノベル・シリーズ」二年で終わった短命レーベル全13冊を一気にご紹介

『六番目の小夜子』『魔性の子』を世に出した、新潮文庫ファンタジーノベル・シリーズの全作紹介。どうして短命レーベルに終わってしまったのかについても考察

『撲殺天使ドクロちゃん7』おかゆまさき 南の島編、南さんのために書かれた巻

ドクロちゃんシリーズの第七作 2006年刊行作品。シリーズ七作目である。 おススメ度、こんな方におススメ! おすすめ度:★★★(最大★5つ) とにかく南さんファンの方、正ヒロインは南さんだという方、水着回が大好きな方、もう何が起ころうとも最後まで「ド…

『水滸伝4 道蛇の章』北方謙三 中国史は北方民族との戦いの歴史

北方謙三版「水滸伝」第四弾! 2001年刊行作品。北方謙三版「水滸伝」の連続レビュー。先週の第三巻に続いて、今回は第四巻「道蛇の章」である。 水滸伝 4 道蛇の章 作者:北方 謙三 発売日: 2001/05/25 メディア: 単行本 集英社文庫版は2007年に刊行されてい…

「ダ・ヴィンチ」2020年4月号、少女小説特集に掲載されていた全47作を紹介

少女小説の歴史をわかりやすく解説した「ダ・ヴィンチ」2020年4月号。少女小説特集に掲載されていた全47作をコメント付きで紹介しています。

『四畳半神話大系』森見登美彦  『太陽の塔』と『夜は短し恋せよ乙女』をつなぐ作品

森見登美彦の二作目 2005年刊行作品。森見登美彦の第二作。デビュー作にして日本ファンタジーノベル大賞受賞作『太陽の塔』、そしてブレイク作となった『夜は短し恋せよ乙女』。この二作の間に刊行されたミッシングリンクをつなぐ作品が本作である。暗黒京大…