ネコショカ

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2023年に読んで面白かった新書・一般書10選

『嫉妬と階級の『源氏物語』』大塚ひかり

ホラー

ドラマ版『六番目の小夜子』が素晴らしかったので全力で紹介する

ドラマ版『六番目の小夜子』が再放送された! 7月某日、Twitterを眺めていたら驚愕すべき情報が流れて来た。 ✨深夜の #イッキ見まつり✨【#六番目の小夜子】総合で一挙再放送!7/31(土)午前0:11(金曜深夜)8/1(日)午前0:36(土曜深夜)8/2(月)午前0:36(日曜深夜)…

『ゴーストハント読本』 「ゴーストハント」好きなら読んでおきたいファンブック

「ゴーストハント」ファン必読の一冊 小野不由美による「ゴーストハント(悪霊)」シリーズは、オリジナルの講談社X文庫ティーンズレーベル版が1989年から1992年にかけて登場。そして全編がリライトされたメディアファクトリーによる新装版が2010年から2011…

『新耳袋コレクション』恩田陸セレクトの現代怪談集

「新耳袋」から99編を恩田陸がセレクト 本書は2006年刊行。「新耳袋」は名前は聞いていたけど実際に読むのは初めて。「新耳袋」は怪異蒐集家の木原浩勝と中山市朗が集めた、現代の怪異譚集なのである。 【合本版】新耳袋 第一夜?五夜 現代百物語 (角川文庫) …

『夏の滴』桐生祐狩 少年の日のひと夏の冒険、、だが

桐生祐狩のデビュー作 2001年刊行作品。作者の桐生祐狩(きりゅうゆかり)は1961年生まれ。本作『夏の滴』が、第8回の日本ホラー小説大賞で長編賞を受賞して作家デビューを果たしている。プロフィールを拝見する限り、もともとは演劇畑の方である様子。 夏の…

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ(7)『悪霊だってヘイキ!』と『ゴーストハント7』

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ最終回! 長々とお伝えして来た小野不由美のゴーストハント(悪霊)シリーズを、旧作、新作両方読んでレビューする企画も遂にラスト!本日ご紹介するのはシリーズ第七作『悪霊だってヘイキ!(ゴーストハント7)…

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ(6)『悪霊とよばないで』と『ゴーストハント6』

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ六回目! 小野不由美のゴーストハント(悪霊)シリーズを、旧作、新作両方読んでレビューする企画。本日ご紹介するのはシリーズ第六作『悪霊になりたくない!(ゴーストハント6)』である。 『悪霊とよばないで…

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ(5)『悪霊になりたくない!』と『ゴーストハント5』

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ五回目! 小野不由美のゴーストハント(悪霊)シリーズを、旧作、新作両方読んでレビューするシリーズ。本日ご紹介するのはシリーズ第五作『悪霊になりたくない!(ゴーストハント5)』である。 『悪霊になりた…

『裏世界ピクニック4 裏世界夜行』宮澤伊織 やけに鳥子がぐいぐい来る

「裏世界ピクニック」シリーズの第四弾 2019年刊行作品。『裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル』『裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト』『裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ』に続くシリーズ第四弾である。 おススメ度、こんな方におススメ…

『裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ』宮澤伊織 怪異より怖いのはカルト!

「裏世界ピクニック」シリーズの第三弾 2018年刊行作品。『裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル』『裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト』に続くシリーズ第三弾である。 これまで1冊あたり4編を収録して来た「裏世界ピクニック」シリーズだ…

『裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト』宮澤伊織 ネット怪談好きには堪らない!

「裏世界ピクニック」シリーズの第二弾 2017年刊行作品。『裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル』に続くシリーズ第二弾である。 おススメ度、こんな方におススメ! おすすめ度:★★★(最大★5つ) ネット怪談好きの方。「きさらぎ駅」「姦姦蛇螺」「須…

『天帝妖狐』乙一、文庫版が全くの別作品に!

乙一、二作目の作品 1998年刊行作品。『夏と花火と私の死体』に続く乙一の第二作となる。JUMP j BOOKSからの登場。「A MASKED BALL」はジャンノベルVol-12(1997/5/4号)、「天帝妖狐」はジャンノベルVol-13(1997/9/15号)にそれぞれ掲載されていた作品であ…

『裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル』宮澤伊織 ネット怪談×異世界探検のガールミーツガール物語

宮澤伊織作品がハヤカワ文庫に登場 2017年刊行作品。作者の宮澤伊織(みやざわいおり)は2011年の角川スニーカー文庫『僕の魔剣が、うるさい件について』がデビュー作。エスエフ、ライトノベル系のレーベルでの活躍を主としている作家である。 『裏世界ピク…

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ(4)『悪霊はひとりぼっち』と『ゴーストハント4』

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ四回目! 小野不由美のゴーストハント(悪霊)シリーズを、旧作、新作両方読んだ上でレビューするシリーズ。本日ご紹介するのはシリーズ第四作『悪霊はひとりぼっち(ゴーストハント4)』である。 『悪霊はひと…

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ3『悪霊がいっぱいで眠れない』と『ゴーストハント3』

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ三回目! 小野不由美のゴーストハント(悪霊)シリーズを、旧作、新作両方読んだ上でレビューするシリーズの三回目。毎月更新のはずが、隔月更新になってて、ホントにゴメンナサイ。7月は公私共にやたらに忙しか…

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ2 『悪霊がホントにいっぱい!』と『ゴーストハント2』

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ二回目! 小野不由美の悪霊シリーズを、旧作、新作両方読んだ上でレビューするシリーズの二回目。今回はシリーズ第二作『悪霊がホントにいっぱい!』(ゴーストハント2)をご紹介したい。前作『悪霊がいっぱい!…

ゴーストハント(悪霊)シリーズ新旧読み比べ1『悪霊がいっぱい!?』と『ゴーストハント1』

小野不由美の「悪霊(ゴーストハント)」シリーズのあらすじ、ネタバレ解説、新旧読み比べ。角川版の情報も。 マンガ版、アニメ版の感想も書きました。

『ぼぎわんが、来る』澤村伊智 比嘉姉妹シリーズの一作目「ちがつり」がメッチャ怖い!!

日本ホラー小説大賞受賞作 2015年刊行作品。作者の澤村伊智(さわむらいち)は1979年生まれの男性作家。本作『ぼぎわんが、来る』が第22回の日本ホラー小説大賞の大賞を受賞し作家デビューを果たしている。 ぼぎわんが、来る 作者:澤村伊智 発売日: 2015/10/…

『[映]アムリタ』野崎まど 最原最早の初登場作品

野崎まどのデビュー作 2009年刊行作品。昨今、各方面で活躍し、知名度の上がっている野崎まどのデビュー作 である。 第16回電撃小説大賞にて、新設されたメディアワークス文庫賞を受賞。電撃系のライト文芸レーベルメディアワークス文庫の創刊ラインナップに…

『魔性の子』小野不由美 「十二国記」エピソードゼロ作品

『魔性の子』三つのバージョン 1991年に、今は亡き、新潮文庫のファンタジーノベル・シリーズから刊行された作品である。ファンタジーノベル版時代の表紙はこちら。表紙上部に「ファンタジーノベル・シリーズ」と入っている。この時点で、既に菊地秀行の解説…

津原泰水『蘆屋家の崩壊』民俗ネタをふんだんに盛り込んだ和ホラー

時事的な流れに思いっきり便乗している気もするが、せっかくなので津原泰水作品はメチャ面白いよ!ということをわたしもアピールしておこう。 なお、津原泰水のTwitterアカウントは一時期フォローしていたものの、めんどうくさそうなキャラクターだったので…

三津田信三『スラッシャー 廃園の殺人』ホラーなのかミステリなのか?

三津田信三のサ行シリーズ 2007年刊行。わたし的には本作がファースト三津田信三作品だった。 三津田信三は2001年にデビュー。作家本人と同姓同名の三津田信三が登場するシリーズと、作家刀城言耶が活躍するシリーズ、そして探偵の弦矢俊一郎が活躍する死相…

恒川光太郎『夜市』人界と魔界の端境の物語

恒川光太郎のデビュー作 2005年刊行。恒川光太郎(つねかわこうたろう)の第一作。表題作の「夜市」は第12回日本ホラー小説大賞受賞作品。本書では、加えて書き下ろしの「風の古道」が追加され、単行本化されている。 処女作の本作でいきなり第134回直木賞の…